アベノミクスの真価が問われる2014年。「本物の」成長戦略を。

◆2014年の経済動向を考えると、常に「相対的ポジショニング」を考えないといけない。企業経営においても、ライバルとの相対的なポジショニングがとても大切。ライバルがシェアも多くとても強力なのか、それとも自社のほうがお客さまから見て優位な状況にあるのか。あるいは、独自の商品やサービスを持ち、ニッチながらも確固とした基盤を持っているのかということ。10年後にはGDPが420兆円となるということを楽観視していてはいけない。ひとつは、世界的な経済的順位でそのポジショニングが悪くなると、海外からの市場や生産拠点としての注目度が下がるだけでなく、ますます日本企業の海外進出(つまり、空洞化)が進み、想定以上に経済が悪化する懸念がある。資源に乏しいわが国では、海外企業の日本進出や輸出に活路を見出す必要があるが、そうなれば、さらに税負担や財政赤字が増加するという悪循環になる可能性が確実である。
 さらには、このままでは、財政赤字の残高はますます増加。消費税率を上げても、赤字残高は増える一方。そして、GDPは小さくなるから、財政赤字を見る指標としてよく使われる対名目GDP比」の赤字残高はますます増加する。今でも、その数字は200%を超えていて先進国中で断トツの第1位ですが、それがますます悪化する。このまま推移すれば、財政破たんのリスクがさらに高まる。一方、日本には新しい技術やサービスを生み出す「イノベーション」の力がある。最先端の技術を開発し、また、世界的にも非常にすぐれた繊細なサービスを提供していけば、まだまだこの国の経済を伸ばしていくことができる。そのためには、それらの優れた技術やサービスの分野に資源を集中し、また、それらをアピールしていくことがとても大切。アベノミクスの真価が問われる2014年であるが、ぜひそのことを考慮した「本物の」成長戦略が発表され、実行に移されることを期待したいものである。

◆今日は久女忌。俳人・杉田久女(すぎたひさじょ・http://d.hatena.ne.jp/ks9215/20130530/p1)の1946年の忌日。

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◆午前中、会議。打合せ。午後、デスクワーク。夕方、先輩のお祝いに出かける。
 帰宅後、来週の講演原稿の作成。レジメをみながら話し原稿にまとめる。ようやく半分程度かな。まだまだ時間が必要。今週中には片付けたい。早く作成しなければ、読みこなす時間がなく、頭の中に入らない。頭の中に入ってはじめて聞き手が理解できるはず。理解できなくても私の主張はわかってもらえるであろう。
 
 ブログ通算650日になる。年内1000日は難しい。来春1月になるであろう。

<60年前の今日>アメリカで世界初の原子力潜水艦ノーチラス号」が進水。ノーチラス(USS Nautilus, SSN-571)は、アメリカ海軍の攻撃型原子力潜水艦。世界初の原子力潜水艦である。ノーチラスの名は、アメリカ海軍艦艇としては6代目(Ships named Nautilusを参照)にあたる。また、ナポレオンの要請によりロバート・フルトン1800年に設計した、世界最初の実用的な潜水艦の名前であり、フランスのSF作家ジュール・ヴェルヌの小説『海底二万里』と『神秘の島』に登場する架空の潜水艦の名前としても有名である。

<昨年の今日>http://d.hatena.ne.jp/ks9215/20130121/p1