『天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある』から仕事の進め方を学ぶ。そして『外国人客が殺到!真冬のホテル戦争』。さらにどうなる社会保障?国民健康保険 赤字拡大。

◆『天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある』(山口真由著)
 今日の著者は、「東大法学部を主席で卒業」「大学3年時に司法試験合格」「大学4年時に国家公務員第I種試験合格」という華々しい経歴でありながら、弁護士山口真由さんが、自らの「努力のヒミツ」を明かした1冊である。勉強の本であるが、仕事でも使えるものである。
・努力することを具体化する。努力をするというのは、ある目的のために力を尽くすことを指します。こう書いてしまうと、すごく抽象的な感じがしませんか。だから、「努力目標」というのは、なんとなく「絵に描いた餅」的な、果たさなくてもいい目標のようになってしまい、「努力義務」というのは、頑張ったと言いさえすれば許される義務のような気がしてきます。ここに重大な誤解があると私は思っています。まずは、「努力すること」を具体的にとらえることが大事。「努力すること=○○をすること」と具体化することが一番重要なポイントです。つまり、「努力」を具体的な目的にすることを推奨しています。あることのために努力することは、その何かを「反復・継続」することである、
・基本書のネット注文はNG。まずは、街で一番大きな書店に行くことです。自分が知っているなかでもっとも参考書の類が充実している書店です。そこで、各予備校が出している司法試験の参考書について、たとえば「憲法」とか「民法」とか、自分がそれなりによく知っている科目を並べてみます。さらに、昨日授業で習ったばかりの箇所を比較してみます。その結果、もっとも網羅的でもっとも詳細なものを選ぶようにします。1冊しか読まないのだから、抜けがあっては絶対に困ります。英単語の単語帳を選ぶのならば、もっとも単語数の多いものを選ぶのが私の方法です。
・.読むことへの負担を徹底的に軽くする。目標はとりあえず素通しで7回読んでしまうこと。これくらい読めば、見慣れた記述に、どんどん親近感が湧いてきて、読書が楽なものになっていきます。もし読んでいる途中で飽きてしまった場合は、おそらく一生懸命読み過ぎです。もっとぺージをめくる行為そのものを目的にしてください。そして、繰り返せば繰り返すほど、自分のなかに定着してくる感覚が味わえるはずです。
・できるだけ早く「知っていることが8割」の状態に持って行く。ビジネスや教育の現場で、何もわかっていない段階の人に「とりあえず自分の頭で考えて」という上司や教師がいます。彼らは何年も経験を債み、十分な知識を持っています。つまり、8割知っていて、2割を知らない状態です。だから、この2割を「自分の頭で考える」ことができるし、それをおもしろいと思えるのです。けれど、考えるための枠組みさえない状態の人にとっては、「自分の頭で考える」ことは効率的でもないし、知的な面白みのある作業でも何でもありません。右も左もわからない状態で一から自分の頭で考えるなんて、ストレス以外のなにものでもないのです。だからこそ、ストレスを感じずに、8対2まで持っていくことが重要です。それさえできればそこから先の反復作業において、ストレスはどんどん少なくなってくるのです。
・ハードルは定性的なものではなく定量的なものにする。「3時間で、集中してこのテキストを精読する」こういった目標を立ててはいけません。この目標の駄目なところは「集中」「精読」というワードです。これは評価が入るので、ここの加減を自分の主観で途中で変えることができてしまいます。きつくなってきたら、自然とハードルを下げてしまうのが人間というものです。
・努力をする対象は常に1つにする。私は仕事に努力をして打ち込んでいるときは、甘いお菓子はいつでも・どれくらいでも食べてもいい、と決めています。こういう方法をとるのは、努力をする対象は常にひとつにすべき、という考えからです。仕事において、重要なプロジェクトが佳境で、それに努力を傾けるのであれば、それと同時にダイエットも頑張るといった器用なことは、私たち普通の人にできるわけがありません。ひとつの努力をすること以外は、とことん甘えてしまっていいのです。そうでないと、努力を続けることは困難ですし、努力も中途半端に終わってしまいます。
・努力を「見える化」して実感する。たとえば、私はノートではなく、メモをするには、あえてリーガルパッドを使います。ここに何かをメモしては、それを破っては捨てていくという作業に没頭します。すると、どうでしょう。リーガルパッドが徐々に薄くなっていく、つまり減っていくことを実感できます。もちろん、これはノートでもかまいません。肝心なのは、ひとつのアイテムにこだわって、それのみを使い続けて、減らし続けることです。減り続けるのを見ているだけで、自分がいままでどれくらい努力をしたか、実感することができます。

◆『外国人客が殺到!真冬のホテル戦争』(2014年1月28日放送 22:00 - 22:54 テレビ東京ガイアの夜明け」より)
 長野・白馬村には年間4万人以上の外国人旅行客が訪れているが、景気低迷により宿泊施設数は長野五輪が開催された当時よりも減少傾向にある。その中でも白馬 樅の木ホテルには外国人客が殺到していて、日本人とくらべて宿泊日数は長い。ホテルにはロシアや中国など7カ国のスタッフがいて、春にはヘリポートや新館をオープンさせる予定。一方、東京では外資系ホテルの進出が相次いでいて、外国人客の争奪戦をかけて凌ぎを削っていた。訪日外国人旅行者数は2013年に初めて1000万人を突破し、都内には今春にも新たな外資系ホテルがオープンする予定。
 2013年にオープンしたトウキョウマリオットホテルではスタッフが何気ない会話などから客の嗜好などを聞き出し、様々なスタッフが接客にあたっている。運営するマリオット・インターナショナルは世界72ヵ国にホテル、19のブランドを展開。森トラストではこうした外資系ホテルと提携し、ホテルを日本に次々とオープンさせている。プリンスホテルの数は最盛期には80あったが、現在は40に低迷。さらに食品偽装の問題などで業績は下降している。そこでプリンスホテルマリオット・インターナショナルと提携し、2013年9月14日にはザ・プリンス さくらタワー東京がリニューアルオープン。ホテルには外国人旅行客が急増しているが、中にはリピーター客を見極められずに初めての宿泊客と勘違いしてしまうケースもあった。ザ・プリンス さくらタワー東京では現場スタッフのみの会議が開かれ、リピーターの外国人旅行客をどう把握するか議論を行った。その折、一人のアメリカ人がホテルにやって来た。今年1月3日にザ・プリンス さくらタワー東京に覆面調査員のオーラ・リードさんが訪れた。リードさんは従業員の外国人客への対応をチェックする任務を担っていて、他にもホテルから見える周囲の建造物の歴史などを仕切りに質問していた。調査を踏まえ、リードさんはスタッフの熱意は感じたが慎重すぎる印象だったと評価。その後、調査員を送り込んだプリンスホテルの幹部は外国人客を満足させるのかという課題を突きつけた。
プリンスホテルで海外営業を担当する塚本享さんと清水公一さんは団体の外国人客を呼び込もうと、社員で旅行することがブームとなっている香港を訪れた。2人は3日間で、10カ所以上の旅行代理店を精力的に廻った。ザ・プリンス さくらタワー東京では覆面調査員からの課題をもとに、スタッフらが外国人客に積極的にアピールするためのアイデアを模索していた。その結果、ルームキーには庭園のマップを添え、客との会話づくりのためにスタッフが手作りした折り鶴を宿泊客に手渡しした。
 北海道を訪れるタイ人の旅行者は2011年に9700人、12年に3万7000人と急増している。タイの人にとって雪で満ちた北海道は魅力的なレジャースポット。
北海道は外国人旅行客で人気で、中でも日本人にも広く認知されておらず、過疎化が進んでいる歌登にあるホテルには年間1000人以上の外国人客が訪れている。北海道・歌登は年に何度も零下30度を下回る極寒の地で、長栄の施設は今ほとんど残っていない。そんな歌登にあるうたのぼりグリーンパークホテルはタイ人がわざわざ宿泊に来るほどの人気で、従業員は浴衣の着付け、和茶の実演などで日本文化をアピールすることで客をもてなしている。客達も羽子板、寿司作りなどを体験した。うたのぼりグリーンパークホテルに宿泊したタイ人の客たちは防寒服に着替え、スタッフ手作りのかまくら、雪の滑り台などを体験。雪が降らないタイ人にとっては新鮮な体験だった。こうしたホテルのもてなしがタイにおいて口コミで広がっているという。1989年に開業したうたのぼりグリーンパークホテルはバブル期にはゴルフ、スキー客で賑いをみせていた。7年前に大幅な赤字により、管理運営がホテルコンサルタントをしていた河野裕喜さんに任されたが、地理的な環境など客を呼びこむ戦略に苦闘していた。起死回生としてタイの旅行会社に売り込みをかけ、ホテルは旅行会社からの要望を全て呑むことで宿泊者数を回復させた。今年1月1日、タイの旅行会社の社長でうたのぼりグリーンパークホテルに幾多の要望を突きつけていた女性が訪れた。タイ人の観光客で人気のうたのぼりグリーンパークホテルに、タイの旅行会社で社長を務めるルンナパ・カンパヤさんが訪れた。カンパヤさんは旅行客と地元の人々との交流などホテル以外の見どころを提案して欲しいと指摘し、河野裕喜さんは地元の人々に協力を仰ぐべく動き出した。うたのぼりグリーンパークホテルの河野裕喜さんはホテルを存続させるために歌登の町民らに外国人旅行客をもてなす方法はないかと呼びかけた。町民は町民ならではの発想をアピールしていった。うたのぼりグリーンパークホテルの河野裕喜さんはタイ人の旅行客に満足してもらうため、町民らと協力して凍った湖の上で魚釣りを体験してもらうプランを考えた。河野さんは旅行客を呼びこもうと考える地元の人々たちを見て、やる気を漲らせていた。
 →⇒ 外国人訪日数が1000万人を超えたが、外国人旅行客の獲得競争に陥るのではなく、日本に来てよかったと感じてもらえるホテル側の姿勢が求められている。それが今後の拡大につながるのではないだろうか。

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◆午後から会議で挨拶。ようやく講演準備が整った。久しぶりに息子が訪ねてくる。三人で夕食。仕事をするようになって四人そろってと言うのは難しいのかも。

このブログに関して読みにくい。内容が分かりにいというコメントをいただいた。ただ、その文章は昨年の9月のものであり、今更修正できないが、今後表現にはク付して行きたい。

<今日の出来事> どうなる社会保障
国民健康保険 赤字拡大。昨年度の国民健康保険は高齢化進展に伴う医療費増加などで実質的な赤字は3055億円と発表した。全国1717ある国民健康保険の内半数近くの819が収支赤字となった。厚生労働省は「保険料の収納率向上を図りながら自治体と財政基盤の強化を検討したい」と述べた。

<本の紹介>
・ 財政危機と社会保障 (講談社現代新書)http://d.hatena.ne.jp/asin/4062880687
・仕事の見える化 http://d.hatena.ne.jp/asin/4806133329

<昨年の今日>http://d.hatena.ne.jp/ks9215/20130128/p1