朝から雪かき。夕方自宅へ。そして今日の官兵衛は『信長の賭け』。舛添要一東京都知事誕生。

◆昨日の雪で庭も畑も一面雪。屋根の積雪が落ちて、洗濯干場も壊れる。すごい積雪である。当面通行できるよう、玄関先及び台所あたりの道、階段を雪かき。久しぶりの雪で午前中追われる。玄関の階段下から道路への通行を確保できるよう、雪かき。かなり疲れた。半端な雪ではない。43年ぶりの東京の大雪であれば、実家もそれなりの積雪だから仕方がない。とけるのに今週一杯かかるかも。

◆『サンデーモーニング』 <2014年2月9日放送 8:00 - 9:54 TBS>より
(ニュース)
●首都圏で記録的な大雪 都心45年ぶりの積雪
 関東地方では記録的な大雪となり、東京都心では1969年以来45年ぶりに27cmの積雪を記録した。神奈川・三浦では最大瞬間風速34.2mの猛烈な風邪が吹き、港区など都心でも吹雪となった。この雪の影響で関東地方では150人以上がけがをした。さいたま市では男性作業員が清掃作業中にプールに転落し、死亡した。また、各高速道路が通行止めになったほか、新幹線・在来線で運休・遅延が相次いだ。空の便は580便以上が欠航し、約10万人に影響が出た。さらに、関東各地で一時約4万8000世帯が停電となった。試験の開始時間を遅らせるなど、受験生にも影響が出た。
●日ロ首脳会談 プーチン大統領 今秋訪日へ
 ロシア・ソチを訪れた安倍首相は、日本選手を激励したのちプーチン大統領と首脳会談を行い、今年の秋にプーチン大統領が日本を訪問することを確認した。プーチン大統領は安倍首相がソチオリンピックの開会式に出席したことについてお礼を述べた。
●国会論戦 5.5兆円補正予算成立
 新藤義孝総務相田村憲久厚労相がインフルエンザに感染し、公務に穴を開けている状況について、民主党松原仁国対委員長は「緊張感を持って臨んでほしい」と苦言を呈した。衆・予算委で民主党玉木雄一郎議員は「無駄だとして本予算から切られたものが復活している」と批判したが、5兆4654億円の補正予算が成立した。
●国会論戦 憲法96条・集団的自衛権
 衆・予算委で日本維新の会小沢鋭仁議員は、憲法96条の改正について質問し、安倍首相は改めて改正に意欲を示した。集団的自衛権については、憲法上の解釈に酔って集団的自衛権を権利として持てるか、それを行使する法的な根拠を作るかどうか、政策的な判断をするかどうかの3段階の手続きについて述べた。民主党羽田雄一郎議員は丁寧で謙虚な政治姿勢をと訴えた。翌日、社民党福島みずほ議員は集団的自衛権について厳しく追及し、内閣法制局の横畠裕介次長は「政府としてはその行使は憲法上許されないと解してきたところである」と述べ、安倍首相は「もう何回も何回も何回も何回も答弁している」と答え、福島議員から「それはひどい。不誠実ですよ」と激しく非難された。
 スタジオでは、安倍首相は「憲法解釈の変更」「法の整備」「個別の政策判断」という集団的自衛権の行使に向けた三段階を初めて明らかにした。寺島実郎は、歴史を振り返り、集団的自衛権は熟慮しなければならないと述べた。大崎麻子は、今の日本を取り巻く冷静な判断を踏まえ、積極的平和主義とはなんなのかを議論することは大事と述べた。岸井成格は、安倍首相の福島議員の質問への対応について、一番弱いところを突かれたところでああいうパフォーマンスは問題だと述べた。
(風をよむ)
●2月5日、佐村河内守が、桐朋学園大学非常勤講師の新垣隆に作曲をさせていたことが発覚した。翌日2月6日、新垣隆が自分はゴーストライターであったと、記者会見を行った。広島の原爆をテーマにした「交響曲 HIROSHIMA」のCDは、クラシック音楽としては異例の18万超のヒットとなったが、今回の騒動で出荷停止となった。また、フィギュアスケート高橋大輔選手がソチオリンピックで使用予定だった「ヴァイオリンのためのソネチネ」も佐村河内の楽曲ではなかったことが明らかになった。
●2013年9月、滝川クリステルさんらが行った東京五輪の招致の際にも、その舞台裏にも影の存在、いわばゴーストライターがいた。オリンピック招致請負人と言われるニック・バレー氏は、豊富な経験を元に、スピーチの原稿執筆、プレゼンテーションの演出を、手とり足取り指導した。水野正人さんは実際にインストラクターから指導を受けていたという。また、1961年、ケネディ元大統領の有名な就任演説も、生みの親はセオドア・ソレンセンというスピーチライターであった。2002年のブッシュ元大統領の演説もデビット・フラム氏が考えていた。レーガン元大統領のスピーチライターを務めていたクラーク・ジャッジ氏は、スピーチが世界の歴史を変えたり人を動かしたケースはたくさんある、と述べた。
 スタジオでは、寺島実郎は今回のゴーストライター騒動について、想像力を評価される芸術の世界でゴーストライターを雇い、完全委託するというのは言語道断だとコメント。写真家の浅井愼平も、芸術の世界でのゴーストライターは一般のゴーストライターとは意味が違ってくるとコメント。 作家の幸田真音は身体的なハンデにつけこんだことに対しを気持ち悪いと表現。大崎麻子も上の2人と同じく芸術の世界ではあってはならないことだとコメントした。岸井成格は、政治家におけるスピーチライターで最近優秀な人が増えたせいで、政治家がスピーチライターを雇い、国会で言葉や論理をすり替える質疑が多くなったと話している。

◆官兵衛は『信長の賭け』
 赤松家との壮絶な戦いから月日が経ち元亀3年(1572年)、官兵衛27歳の頃。官兵衛を支える勇猛な武将の集まりとして知られる家臣団【黒田二十四騎】が形成されつつありました。官兵衛の嫡男・松寿丸(後の長政)も5歳に育ち平穏の日々を過ごします。妻・光に周囲は二人目を期待しますが懐妊の兆しもなく、光は官兵衛に側室を持つように勧めますが『一人で十分』と首を縦に振りません。側室を持ち稚児を増やすことよりも仕事がしたいと言い始める官兵衛。
 一方、上洛し天下布武を唱えた信長は、元亀2年(1571年)比叡山を焼き払い、僧侶や女子供も情け容赦無しに斬り殺されていきまさに天下取りに狂ったように見受けられる行動に出ます。その奇行は、一向一揆衆の反感を買い、信長への対抗心をもやし勢力を拡大していくのです また、浅井・朝倉の同盟軍や、武田信玄の上洛などの影響を受け比叡山を焼き払って以降は、信長軍の勢いも陰りを見せます。信長は、藤吉郎(後の秀吉)に浅井・朝倉の対応を任せて岐阜に帰ってしまう始末・・・岐阜に帰ってからも一向に動く気配のない信長に周囲は心配顔。しかし、信長には一つの考えがあったのです。将軍足利義昭を避難する17条の意見書を送りつけ怒りを誘い、将軍家が信長に向けて挙兵するのはひたすら待っていたのだ。信長自ら挙兵を挙げれば逆賊になってしまうが、将軍家から挙兵が挙がってくれば、織田軍を護るために戦を行ったと大気名分も成り立つという信長の言動に周囲も感服するばかり。結局、信長はあっけなく足利義昭をねじ伏せることに。その後、義昭は再び挙兵しますが、信長は、新たに家臣に加わった荒木村重の活躍もあり、義昭を倒し京から追放するのでした。
 信長から摂津国の城主になることを任せられた荒木村重を通じ栗山善介・母里田兵衛は信長の戦いぶりを目に焼き付け興奮気味。播磨に帰りその模様を官兵衛に残さず報告するが官兵衛は毛利・織田に挟まれ大きく争いに巻き込まれるのではないかと危惧していたのだった。話はまた播磨に戻り、今度は青山の戦いで亡くなった母里小兵衛母里武兵衛親子の名を継いだ太兵衛を中心とした話へ。太兵衛は武兵衛に似て槍の名手ではあるが、荒れくれ者。武兵衛の後を継ぎ家臣の中心となっていた栗山善助は、そんな太兵衛の性格に手を焼き常に説教をしながら頭を抱えていた。そんなある日、善助は、仲間との言い争いをしている太兵衛を見つけ遂に我慢できず、太兵衛に母里の名を返上するように太兵衛に詰め寄ります。しかし、後に母里の名を引き継いだ責任感を持った立ち居振る舞いから起こった些細な争いだったのです。善助は太兵衛を責めた事を悔い誤ります。そんな様子を見て官兵衛は二人に義兄弟の契りを交わすように命じる。善助の知謀と太兵衛の力が伴えばこれほど頼もしい物はないと官兵衛は二人に告げより一層の黒田家の結束を強めていくのでした。
●官兵衛紀行「兵主(ひょうす)神社」
 兵庫県西脇市黒田庄町には、もうひとつの官兵衛伝説があります。荘厳寺の文書や地元の伝承から、この地で官兵衛が生まれたという話が今も語り継がれている。官兵衛ゆかりの神社といわれる兵主(ひょうす)神社。官兵衛は戦の先勝祈願のためにここを訪れ、その際に納めた奉納金で拝殿が改築されたと伝わっているそうだ。兵主神社の近くには、秀吉が三木城攻めの際に腰かけたという石も残されている。この町には、今でも戦国のロマンが息づいている。

<今日の出来事>
生活保護受給者 過去最多を更新。厚生労働省によると、去年11月の生活保護受給者が前月比519人増で、過去最多を更新。生活保護受給世帯も過去最多を更新している。
関東甲信・東北で記録的積雪 11人死亡。関東甲信や東北で記録的積雪が残っている。路面の凍結などに十分注意が必要。東京都での積雪は45年ぶりに27センチとなり、鉄道や空の便は大幅な乱れが続いた。広島福山ではタクシーによる事故があり、茨城と千葉では停電が発生した。
舛添要一東京都知事誕生。9日に東京都知事選の投開票が行われ、大差で舛添要一氏が当選した。舛添要一氏が2,112,979票を獲得し初当選。初めての当選となった舛添氏は「防災、福祉、経済など世界一の街にする。なによりも2020年のオリンピック・パラリンピックを成功させたい。全力をあげて東京の魅力を世界に発信したいと思います」と語った。

<今日のトラックバック
http://d.hatena.ne.jp/ks9215/20130130/p1
・・http://d.hatena.ne.jp/ks9215/20130211/p1

<昨年の今日>http://d.hatena.ne.jp/ks9215/20130209/p1

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都知事選の動向>告示後以降の動き。選挙結果に影響するわけではありませんが、、、。(2月9日20時公開)

<1月22日>
都知事選、台風の目は田母神氏 ネットで人気断トツ 応援団に著名人ズラリ。
 東京都知事選(23日告示、2月9日投開票)に出馬する元航空幕僚長田母神俊雄氏(65)が選挙戦を左右しかねない存在として、他陣営から注目されている。政党の世論調査ではやや苦戦しているが、各種ネット調査では断トツの人気を誇っているためだ。大躍進もあるのか。某政党が先週末に行った調査では、田母神氏の支持率は、舛添要一厚労相(65)、細川護煕元首相(76)、元日弁連会長の宇都宮健児氏(65)に次ぐ4位。だが、保守層を中心に人気は根強い。
 「もし私が東京都民だったなら、田母神俊雄氏に投票する」
 大ヒット映画「永遠の0」の原作者で、本紙でエッセー「大放言」(火曜)を連載する作家の百田尚樹氏は18日、自身のツイッターでこうつぶやいた。百田氏以外にも、田母神氏応援団には、日本維新の会石原慎太郎共同代表や、同党の平沼赳夫国会議員団代表、評論家の西部邁氏、京都大学中西輝政名誉教授、作曲家のすぎやまこういち氏、経済評論家の三橋貴明氏、ジャーナリストの大高未貴氏ら、著名人がズラリと並ぶ。ネット空間での人気も強みだ。ラジオNIKKEIのニュース番組「マーケットプレス」のホームページ(HP)アンケートで「都知事にふさわしいのは誰?」と聞いたところ、田母神氏が1位。日刊スポーツのHPでも1位は田母神氏、日経新聞のHPでは舛添氏に次ぐ2位…など、田母神氏が舛添氏の有力な対抗馬として浮上している。

◆元首相コンビは「論理」より「感性」 「原発ゼロ」のリスク認識に誤り。
 東京都知事選(23日告示、2月9日投開票)で、細川護煕元首相(76)が22日夕、正式な出馬会見を行った。会見では「脱原発の同志である小泉(純一郎)氏から強いメッセージを受け、出馬の意向を固めた」と述べた。エネルギー問題に詳しいジャーナリストの石井孝明氏が、元首相コンビが掲げる「脱原発」の疑問点に迫った。細川氏は14日の出馬表明で「原発について、国の存亡に関わる問題だという危機感を持っている」と述べた。小泉氏は「原発ゼロでも日本は発展できるというグループと、原発なくして日本は発展できないというグループとの争い」と、過激に都知事選を定義した。彼らの主張を合理的に解釈しようとしたら、頭が混乱するばかりだろう。2人は「論理」よりも「感性」で動いている人たちだ。細川氏の「原発ゼロ」の具体策は見えない。ジャーナリストの池上彰氏が昨年末に出版した「池上彰が読む小泉元首相の『原発ゼロ』宣言」(径書房)では、細川氏がインタビューに答えている。それを読む限り、細川氏はゆがんだ情報を真に受けている。英国の原発施設の周囲では「白血病が増え」ている。福島も「帰れない人たちが当分減ることはない」、そのため「原発ゼロにすべき」という主張だ。しかし、英国政府の調査では白血病の多発は確認されておらず、福島でも「健康被害の可能性はない」というのが、専門家の一致した見解だ。根本的にリスク認識が誤っている。

都知事脱原発で一致団結「細川勝手連」の錚々たる面々。いよいよ23日に告示が迫った都知事選。細川護煕元首相は、22日夕、「原発ゼロ」と「再稼働反対」などの政策を記者会見で発表する。安倍自民は細川潰しにシャカリキだが、そうした動きをあざ笑うように、細川支持の勝手連の輪が急速に広がっている。20日、細川支持を表明したのは文化人やさまざまな団体の代表など31人(別表はおもな著名人)。彼らはもともと、細川と宇都宮健児・前日弁連会長との一本化を呼びかけていたものの難航したため、結局、「原発ゼロ」を最優先政策にしている細川を支援することに決めたという。瀬戸内寂聴氏をはじめ、錚々たるメンバーだが、この他にも、脳科学者の茂木健一郎氏が細川支持を明言。日本ユニセフ会長の赤松良子氏、作家の澤地久枝氏、ジャーナリストの下村満子氏、野中ともよ氏も支持するという。細川と親しい女優の吉永小百合氏や歌手の加藤登紀子氏も支持に回る可能性が濃厚だ。

◆そこまでやる? 安倍自民の露骨な細川潰し。東京都知事選の告示日(23日)が迫る中、政府・自民党がいよいよ本気で細川護煕元首相(76)“潰し”に動き始めた。これまでは細川の「年齢」「佐川急便献金問題」「短命首相」の3本柱でネガティブキャンペーンを仕掛けてきたが、ここにきて細川の身辺調査に本腰を入れる一方、官邸が「官房機密費」を使ったマスコミ対策にも乗り出したというのだ。永田町関係者がこう言う。「今までのネガキャンが“効果なし”と焦っているのでしょう。細川さんの年齢が76歳と叫んでも、前々回の都知事選に出馬した際の石原元都知事は78歳だったし、佐川急便の献金を訴えても20年以上前だから今の有権者でピンとくる人はほとんどいない。短命なのは1期目の安倍首相だって同じ。政党やメディアの世論調査は現時点で、自公支援の舛添要一厚労相(65)が細川さんにダブルスコアの大差をつけているとされますが、確実に縮まっていますよ」この状況に動いたのが官邸だ。自民党本部は「除名処分」した舛添を全面的に応援することはできない。かといって傍観もできない。細川が勝てば「脱原発」のうねりは今以上に大きくなり、国政への影響が避けられないからだ。「それだけは阻止したい自民党本部は水面下で“細川潰し”に必死です。党内で『脱原発派』とみられる議員を1人ずつ官邸に呼んで『ヘタに動くな』とクギを刺し、官房機密費をバラマいてメディアの懐柔も始めたもよう。その効果なのか、テレビで細川さんを名指しし『猪瀬より問題』と発言している解説委員もいた。さらに細川さんが拠点を置いている神奈川・湯河原での身辺調査も本格化させているようです。動いているのは安倍首相に近く、『官邸のアイヒマン』と呼ばれる警察官僚出身の内閣情報調査室トップだとみられています」(国会議員秘書
 政治評論家の森田実氏がこう言う。「メディア各社は告示前に世論調査を行い、告示後に情勢を報道します。その時点で舛添有利の流れをつくりたいのでしょう。そのために、今からネガキャンに力を入れているのです。むろん、名護市長選に続いて、都知事選も敗北となれば安倍政権はガタガタ。それを何としても防ぎたいという思いもあって総力を挙げているのです。表では『脱原発だけでなく、他の政策も語れ』ともっともらしいことを言いながら、裏では汚いことを平気でやっている。安倍政権の本性が透けて見えます」当の細川は先週末、千代田区平河町に事務所を構えた。しばらくは22日午後の出馬会見で公表する「政策」づくりに集中するという。20年前に首相退陣のきっかけとなったのは当時の自民党が仕掛けた「ネガキャン」だった。同じ轍を踏むほどバカじゃないだろう。

<1月27日>
◆選挙下手やなあ。。。
 都知事選ですね。なぜか都民よりも外野のほうがやんややんやと騒いでいるように聞こえますな。原原にしても、「都知事はだれがなると思いますか?」と聞くのは必ず地方のメンバーたちでした。「関係ないけど」と頭につけてそれとなく質問されます。関係ないことはありません。国政にも影響しますよ。「原発再稼働」についてのメルクマールになることは事実ですから。
 ついでなんで、候補者の演説をチラとを聴いてみました。ひと言で言うと、「つまらない!」という印象しか受けなかったなあ。残念だけど。落選を怖がって奥歯にものの挟まったような言い方ばかりではつまらんなんなあ。なにか目を引くぶっとんだ提案がないかと思ったんですけどねえ。
 聞けるのは田母神さんくらい。安倍首相と田母神さんのツーショット。ええんでないかい。ますます中韓はヒートアップするかもしれんけど。んなこた関係ねえ。はい、オッパッピーです。「日中首脳会談が遅い」だの「韓国との和解がおろそか」とか、アメリカのお先棒担ぎをしているメディアは騒ぎますけど、首脳会談をしてほしいのはあちらです。安倍さんは中韓を除く世界の首脳とせっせと会談を展開すればいいの。で、「日本はいつでもドアを開けています」と言い続ければいいわけ。
 在任中に会談がなくたっていいの。日本は困りませんから。
 さて、演説でおもしろかったのは・・・小泉さん。感動したのか、隣で細川さんは涙流してましたなあ。その姿を拝見すると、年とりましたなあ。「老骨にむち打って」という悲壮感は有権者の心を打つかもしれません。小泉さんの戦略は争点を「原発」に絞り込んで、細川さんを当選させること。
 「都政の問題は原発だけじゃない。しかし原発を除いてほかの政策は、候補者のだれが知事になってもたいして違いはないと、思いますよ」と演説。原発が嫌なら細川さんか宇都宮さんのどちらかに投票せよ。もち、この2人なら細川さんの圧倒でしょう。「たいして違いはない」という小泉さんとしては、ぎりぎりの段階で宇都宮さんに降りてもらって細川一本化を願っているでしょう。最終コーナーで優勢にほうに票を集めるという手はありですな。すなわち、都知事は細川さん、副知事は宇都宮さん、ということです。
 一方、明確に再稼働を宣言するのは田母神さん。あのね、全候補とも「脱原発」を全面的に訴えればいいの。その瞬間、「たいした違い」もなくなります。
 さて、小泉さんの原発反対は「反原発」それとも「脱原発」のどちらなんでしょう?
 できれば危険な原発なんて稼働したくない。これは国民も全員一致していると思いますよ。しかし、「円安で原油天然ガスの輸入で貿易赤字は激増している」「それが国民生活に大きな打撃を与えている」「だから代替エネルギーができるまでは使わざるを得ない」・・・と考えるのが「再稼働派」なわけです。争点を原発問題に絞りたい小泉さんは、無理矢理、「再稼働派=原発積極推進派=賛成派」と分類したいわけでしょ。苦渋の選択で再稼働を選択しているわけでね。灰色なんだけど、黒か白かと分類したがる。そうそうかつての「郵政民営化選挙よ、もう一度」です。あんた民営化に賛成か反対か、という二者択一ですね。
有権者はメニューがいろいろあると選べない。迷わなくてもいいよう、Aランチ(原発再稼働反対)かBランチ(原発再稼働推進派)のどちらがいい?」とご親切にまとめてくれたわけです。では、このAランチとBランチの違いはどこにあるのでしょうか? Aランチは「いますぐ反対」というメニューです。Bランチは「代替エネルギーができたら反対」というメニューです。つまり、時間が早いか遅いかの違いだけなんですね。いまある原発廃炉するのにどれだけ時間がかかりますか? 早くとも50年です。あのね、これだけあれば代替エネルギーは間に合いますよ。
 太陽エネルギーのような、税金とコストばかりかかってまったくあてにならないエネルギーではありません。日本にいちばんふさわしい地熱発電も十分開発できます。
 既存のエネルギーも低コストになります。安倍さんはアメリカと中国が嫌がるプーチンのロシアとモンゴルと協力してサハリン、シベリアを本格的に開発協力します。安い天然ガスが輸入できるようになります。インドネシアからの原油もあります。メディアは盛んに宣伝してますけど、アメリカのシェールガスも5年以内に輸入できるらしいしですしね(私はまったく信じていませんが)。遠い中東に依存しなくてもよくなれば、エネルギーコストは激減します。円安の輸入コストは好転します。それまで原発を稼働すればいいだけです。しかも、日本にとって重要なことは、「原発停止」と政権が決めれば足元を見られて産油国は値を上げてきます。「再稼働あり」というポーズだけで天然ガスの相場は3分の1になりました。世界の需要の半分は日本ですからね。原油にしても、EU28ヵ国で7兆円に対して日本1国で30兆円です。
 世界市場に与えるインパクトは大きいんです。そういう意味で、都知事選をいちばん注目しているのは産油国だと思います。
 こんなことを書いていたら、ただいまタイミング良く速報が流れました。
 「13年の貿易赤字、過去最大の11兆4745億円」とのこと。財務省の貿易統計ですね。「比較可能な1979年以降で最大」「円安を背景に燃料の原粗油や液化天然ガスの輸入額が高水準だったことが影響」とのこと。
 絶妙ですね。「やっぱ円安はダメだ。アベノミクスの逆風が吹いてる」というより「なんだかんだ言ってもやっぱ原発か」と考える人が増えるでしょう。政府の意思が感じられる速報ですね。今夜のニュースショーでもコメンテーターが何を言うか想像できますよ。
 原発リスクは地震津波よりもテロと噴火です。極端な話、全国の原発にミサイルが撃ち込まれたら日本は終わりです。しかし日本市場がなくなれば世界も終わりです。日本を殲滅したい狂った首領がいるかもしれませんが、だからこそ外交が重要なわけですね。もし姶良カルデラが噴火したら住めるのは東北から北海道だけになります。このほうがずっと怖い。いまの関東の地層は富士山噴火でできたのではなく、姶良カルデラ噴火の結果ですからね。困ったことに、地震よりも予測が難しい。
 小泉さんのいう通り、原発問題にしても、実は反対派も推進派(条件付き賛成派)も「たいして違い」はないんです。「いますぐ」といっても、ご存じの通り、稼働を停めても核廃棄物は存在し続けます。問題は原発ではなく、この核廃棄物にあります。放射性物質はこれですからね。廃棄しても半減期は十万年単位の時間がかかります。原発のみを争点にしても、防衛、経済、外交などなど、たくさんの問題を孕んでいまする。大切なのは自分の頭で考えることであることは変わりません。
 なお、「舛添先行」との新聞発表を信じていません。「細川・小泉優勢」と判断しています。けどね、小沢さんの「操り人形」だったお殿様にいったい何ができるんかね。今度は小泉さんの操り人形。政治家は上品なだけじゃダメなのよ。ケンカできる人間じゃないとさ。ケンカできない海部俊樹宮沢喜一菅直人、そして細川さん。いずれの内閣も塩をかけられたナメクジのようでしたな。

<1月23日>
◆災害対策、脱原発で舌戦=各候補が第一声−都知事東京都知事選が告示され、第一声で有権者らに手を振る舛添要一氏(右)=23日午前、東京都新宿区 東京都知事選が23日告示され、2月9日までの選挙戦がスタート。立候補者は街頭で第一声を上げた。
 前日弁連会長の宇都宮健児氏はJR新宿駅東口前で演説。「2度目の挑戦だが、今度こそ勝利し東京を変える。原発のない社会を東京から発信していきたい」と力を込めた。発明家のドクター・中松氏はJR渋谷駅前で、首都直下地震への対策に触れ、「私は地震の専門家。リーダーシップを持って対応できるのは私だけだ」と訴えた。元航空幕僚長田母神俊雄氏はJR渋谷駅前で、「災害が起きた際には即時に人命救助ができる体制が必要。私の自衛隊での経験が役に立つ」とアピールした。個人的に支援する日本維新の会石原慎太郎共同代表らが応援に駆けつけた。元厚生労働相舛添要一氏はJR新宿駅西口前で、「災害に打ち勝ち、安心で豊かに暮らせる街にするため全力を挙げる」と強調。元閣僚としての実績も打ち出すとともに、2020年開催の東京五輪パラリンピックに向け「史上最高の五輪を成功させたい」と述べた。元首相の細川護熙氏は都庁前で、「脱原発」で連携する小泉純一郎元首相とともに演説。「原発を再稼働しようとする姿勢に強い危機感を持つ」と安倍政権の政策を批判した上で、「原発ゼロの方向を明確にし、自然エネルギー大国日本を打ち出したい」と持論を展開した。

◆元参議院議員平野貞夫氏が激白 細川元首相「佐川問題」の真実〈週刊朝日〉dot. 2014年1月23日 07時00分 (2014年1月23日 11時52分 更新)  刻々と変わる情勢の中、目が離せない東京都知事選。細川護熙(もりひろ)元首相も出馬を表明したが、細川氏が首相の座を降りたきっかけである佐川問題とは何だったのか。元参議院議員平野貞夫氏(78)が明かす、その真相には意外な裏話があった。
 当時、連立与党の一つ、新生党参議院議員だった私は、細川元首相の1億円借り入れ問題の対応に当たりました。1992年、自民党金丸信元副総裁が佐川急便から5億円の闇献金をもらったと発覚して大騒動になり、93年に自民党政権が倒れて細川連立政権が誕生した。だから細川氏と佐川に金銭関係があったら致命的で、当時野党だった自民党は、そこを狙ってきた。細川氏が佐川から1億円借りたという情報をとってきて、国会で追及を始めました。
 細川氏は、借金は認めていました。佐川とは父の代からの付き合いがあり、熊本県知事になる前年の82年に担保を入れてカネを借り、熊本の私邸の修理代や東京での不動産の購入にあてていたんです。細川氏は「お金は返した」と主張しましたが、自民党側は納得しない。細川氏は返済時に佐川からもらった領収書を公開しましたが、佐川の社名が書かれていなかったので、信憑性が問題になったわけです。細川氏は間違いなく本物だという。当時、佐川はいろいろな政治家にお金を渡していて、たいてい返さない。細川氏が珍しく返したから、そんな乱暴な領収書になったようです。
 細川氏は「佐川側の帳簿に返した記録がある。それを公開すれば疑惑が晴れる」と考えた。しかし帳簿は92年の事件で当局に押収され、裁判中で出せないという。国政調査権を使って提出要求し、法務省幹部と折衝すると「前向きに検討する」とのことでした。ところが後日、この幹部は「佐川の帳簿には細川氏以外にも与野党の大物政治家の名前がズラリと並んでいた。しかも細川さん以外はカネを返していない。公開すれば政界は大混乱になる」と。結局、諦めざるを得ませんでした。
 証明はしきれませんでしたが、問題の争点はあくまでお金を返したかどうかで、政治に使う裏金でなかったのは明白。佐川へ便宜を図った疑惑もなかった。東電病院売却の話が浮上している猪瀬直樹氏とはまったく違うのに、メディアに印象操作されていると思います。

都知事選:舛添氏、細川氏を軸に展開。2月9日の投開票に向け、舌戦がスタートした東京都知事選。選挙戦は知名度の高い舛添氏と細川氏を軸に展開し、これに前回次点の宇都宮氏、さらに田母神氏らが絡む構図になりそうだ。
 ◇当選ライン200万票台か
 今回と同じ新人だけの争いになった1995年と99年の都知事選は有力候補の乱立で票が割れ、当選ラインは170万票前後だった。前回2012年は猪瀬直樹氏(67)が史上最多の約434万票を獲得したが、これは衆院選と同日で投票率が上がった影響が大きい。有権者数は90年代より増えており、今回は200万票台が当選ラインとなりそうだ。舛添氏は99年の立候補時は約84万票で3位だったが、01年の参院選比例代表で全国トップ当選し、その後に厚生労働相も経験。一時は世論調査で「首相にしたい人」ナンバー1にもなった。今回は自民、公明の支援を受け、組織票も固める。細川氏は政策発表が告示前日の22日夕になるなど組織作りが遅れたが「原発ゼロ」を軸にした勝手連的な支持が広がっている。全面協力を明言する小泉純一郎元首相の発信力への期待が高く、投票率のアップと浮動票の取り込みを狙う。宇都宮氏は前回の約97万票の上積みを図るが「脱原発」票が細川氏に流れるのは避けられない。昨年の都議選と参院選で存在感を示した共産が全面支援して支持拡大を目指す。田母神氏は初の選挙で組織や地盤を持っておらず、個人として支援する石原慎太郎元知事の人気に期待をかける。

都知事選候補は首都直下地震にどう対応するのか? 五輪、原発より最優先との声も- 夕刊フジ(2014年1月23日17時12分)
 東京都知事選で問われるのは、2020年東京五輪社会福祉、政治とカネ、脱原発だけではない。国の有識者会議が昨年末、「30年以内に70%の確率で発生」「最悪、死者2万3000人、経済被害約95兆円」と想定した、マグニチュード(M)7級の首都直下地震への対応も問われる。有力4候補の危機管理プランを比べてみた。
 まず、舛添要一厚労相(65)はHPに、「大災害にも打ち勝つ都市」「東京の技術力と経験で世界一安心・安全で快適な街に」と掲げている。14日の出馬会見では「災害に負けない都市にするとの思いでハード、ソフトを含めて全力を挙げる。首都高は、今のまま放置しては老朽化するのでダメ。総点検が必要だ」と主張した。
 「脱原発」で頭がいっぱいの細川護煕元首相(76)は、告示前日まで先延ばしにした22日の出馬会見で「都の防災対策を進めていく」と語った。HPには「直下型地震などの災害に備え、帰宅困難者対策、耐震化、木造密集地域の不燃化対策を進める」とあり、よく分からないが「自然の力を生かした防災都市づくり」ともあった。
 前日弁連会長の宇都宮健児氏(67)は、基本政策に「地域経済を活性化し、環境重視・防災減災重視のまち東京をつくる」と掲げる。緊急対策として「首都直下地震への防災・減災対策を強化」「木造密集地域を含めた耐震・耐火対策」など、裁判の準備書面のように13項目を並べた。
 元航空幕僚長田母神俊雄氏(65)は、約5万人の航空自衛隊を率いた経験から「都民の生命と財産を守るノウハウを熟知し、実行する能力と決断力がある」と自らアピール。「すべての学校や公共施設の耐震・免震力の強化」「津波・高潮対策を強化する」という東京強靭化プロジェクトを示し、自衛隊や警察、消防などを総合的かつ自在に活用するとしている。
 一体、どの候補が危機に対応できるのか。
 本紙で『警戒せよ! 生死を分ける地震の基礎知識』(毎週木曜)を連載する、武蔵野学院大特任教授の島村英紀氏は「防災に関する公約は本来、『いの一番』に出さなければいけない。五輪だの原発だのと言っているが、それどころではない。首都直下地震は差し迫った危機だ。候補者みな、防災にやる気があるのか。不安にさせられる」と懸念している。

<1月24日>
都知事選告示から2日目 演説に視察…各候補の動き。宇都宮健児候補は、国会前で、社民・共産などの議員と秘密保護法の反対集会に出席し、「秘密保護法は、民主主義社会を窒息させるとともに、安倍政権が狙っているアメリカとともに戦争ができる態勢を作るための集団的自衛権を容認する軍事立法の一貫」などと批判した。夜には原発再稼働反対集会に参加した。午前中、東京・新宿を訪れた田母神俊雄候補は、「福祉政策とかについてもある程度の知識とノウハウを持っている」と高齢者問題に言及。豊島区巣鴨で、舛添要一候補は「みんな元気になって介護が必要ない病気にならないそしたら医療費は減る」等と話し、江東区役所前の街頭演説では、自民党公明党の議員が応援に駆けつけた。江戸川区葛西駅前では「この前有楽町駅前で火災があった」「5時間新幹線が止まってしまう」「狭くて消防車が入れない」「下町にはそういう地域がたくさんある」「木造密集地域をなおしていかないといけない」などと話した。細川護煕候補は東京・大島町で、被災者と対話をした。細川候補を支援する小泉純一郎元総理大臣は「原発ゼロでも十分日本は経済発展できる」などと述べた。ドクター・中松候補は「都民税を減税して生活を楽にする」と訴えた。その他ひめじけんじ候補ら11人が立候補している。来月9日、投開票が行われる。

<1月26日>
● 2014年1月26日放送 8:00 - 9:54 TBS サンデーモーニング
東京都知事選 各候補の訴えは
 東京都知事選挙は23日に告示となった。自民・公明支援の舛添要一候補は、五輪の成功と、東京を世界一の福祉としにすると訴え、石原伸晃環境相が応援演説を行った。共産・社民推薦の宇都宮健児候補は福祉政策について時間をかけて訴え、共産党志位和夫委員長が応援に入った。東京都知事選挙の各候補者が演説を行った。民主・結い・生活が支援する細川護煕候補は、原発問題について、時間をかえて訴え、小泉純一郎元首相が応援演説を行った。一方、田母神俊雄候補は自衛官の経験を活かし、防災の必要を訴え、応援には日本維新の会石原慎太郎共同代表が駆けつけた。7度目の挑戦となるドクター・中松候補は都税の減税を訴えた。
 寺島実郎は「本当は今東京に問われているのは都市政策。しかし議論もせず、キャッチフレーズだけで選択しなければいけない。政策の裏側にある企画を問いただすことをやってもらいたい」とコメント。寺田真音は「女性候補が出なかったのが残念。若々しさがもっと欲しかったし、これまでのその人の経歴を思い出してほしい」とコメント。目加田説子は「本来なら政策についてディベートして明確にしてから有権者が判断するのが望ましいが、過去はポピュリズムが繰り返されてきた。ただ少なくとも候補者がカラーを出しているので、有権者は情報収集しながら前回の反省を踏まえて投票してほしい」とコメント。金子勝は「エネルギー政策が知事選になじまないというのは違う。」とコメント。岸井成格は「今度のテーマは国に直結していることを有権者は考えてほしい。投票率がどうなるかで状況が変わると思う」とコメントした。

<1月27日>えっ!ほんとうですか。
◆メディアの嘘八百都知事選情報工作に騙されるな。
 東京都知事選は情報戦である。既得権益は、予想通りの情報工作を展開している。2012年12月衆議院総選挙、2013年7月参議院通常選挙とまったく同じ図式である。既得権益の脅威は細川護煕(もりひろ)元首相が、原発即時ゼロの公約を掲げて出馬したことにある。都知事選が原発再稼働の是非を判定する選挙となり、細川氏が当選することが警戒されているのだ。そこで、世論調査を実施する前に、大規模な情報操作が展開された。
 1.原発問題をシングルイシューとすることは、都知事選にふさわしくない
 2.細川氏は猪瀬氏と同じ政治とカネの問題で首相を辞任した
 3.細川氏は高齢で政治活動から遠ざかって20年もの時間が経過している
 この情報が徹底して流布された。その上で、世論調査の数値が示された。世論調査では、
 1.舛添要一氏が最大の支持を集めている
 2.選挙争点としては原発問題は第一位に浮上していない
 3.細川氏と宇都宮氏が競い合う状態になっている
 との結果が示されたとされている。
 これらはすべて、操作された情報である。細川氏が出馬表明した時点で世論調査を実施していると、細川氏の支持が一位であったはずだ。この結果を公表すれば、地すべり現象が生じる。細川選出の流れが確定してしまう。そこで、まずは、徹底して細川攻撃が展開された。世論調査の結果は真実でない可能性が高い。恐らく、真実のデータでは、細川氏が第一位の支持を集めたのだと思われる。しかし、それをそのまま公表することはできない。舛添氏を人為的に第一位に押し上げて数値が公表されているのだと思われる。宇都宮氏と細川氏が競り合う状況に見せかけるのは、原発ゼロでの候補者一本化を阻止するためである。
 原発ゼロ支持票を分断すれば、舛添氏の当選可能性が高まる。同時に舛添優勢の情報を流布して、投票率の引き下げが画策されている。この結果になるなら、選挙に行く意味はないとの判断を引き出そうとしているのだ。主権者は既得権益の情報工作を見破り、これを打破しなければならない。原発問題は、当然のことながら、都知事選の最大の争点である。舛添氏が知事に就任して、何か都政で変化が生じると考えられるか。答えはNOである。福祉、教育、社会保障、防災など、都政の課題が山積していることは間違いない。
 しかし、舛添氏が都知事に就任して、猪瀬路線と異なる新機軸が打ち出されるとは考えられない。今回の都知事選の最大の意義は、安倍政権の暴走に歯止めをかけることができるのかどうかである。安倍政権の暴走に歯止めをかけるとは、すなわち、原発再稼働の方針に待ったをかけることだ。原発ゼロの候補者を当選させることによって、初めて安倍政権にブレーキをかけることができるようになる。このことを念頭にいれたとき、主権者は、細川氏と宇都宮氏のいずれかの候補に勝利の可能性があるのかを見極めなければならない。私は政策策全体を吟味するなら、宇都宮氏が都知事に就任することが望ましいと考える。
 しかし、宇都宮氏が当選する可能性は、残念ながら低い。この点を踏まえて、原発ゼロを求める主権者は、清き一票の投票先を細川氏に集中させるべきである。原発ゼロを求める投票が細川氏と宇都宮氏に分断されることは、既得権益の思うつぼである。そのための情報工作が展開されている。有権者の最大の関心は原発問題である。そして、多数の主権者が原発ゼロを希望している。これが真実の姿である。メディアの情報は既得権益の意向によって汚染されていることを前提にものごとを考えなければならない。主権者が原発ゼロ投票の一本化に成功しなければ、この国は、引き続き、既得権益の思いのままに運営されてゆくことになる。

<1月28日>
◆マスコミが伝えない「舛添街頭」の淋しい実態
 舛添要一候補の街頭演説会場に行くと聴衆がまばらなのに驚く。マスコミの世論調査では圧勝の勢いだが、常識人であればその光景を見て首を傾げることだろう。警察官がカラーコーンを置きに来たのは演説開始時刻(5時)の10分前だった。この時点で聴衆は20人くらいだったか。最終的には約100人にまで増えた。運動員がビラを配るのだが、受け取る人は少ない。10人に1人ほどだ。翌日も前日同様、開始直前の聴衆は20人くらいだ。テレビ局数社がカメラ、三脚、脚立を置き、若干ものものしい。
 通りがかりの女性(50代)が筆者に「何があるの?」と聞く。「舛添さんが来るんですよ」と答えると、女性は「あっそう。じゃあ、いいわ」と言ってそそくさと立ち去っていった。
ややあって、買い物とみられる女性2人(双方50代)が通りがかった。2人とも前者と同じことを聞くので、筆者も同じように答えた。「私たちは公明党。投票する人(候補者)は、もう決まっているから」。2人とも意に介さず、商店街の方に向かった。公明党は舛添候補に入れることになっているから興味がないのか。それとも公明票はどこかに流れるのか。いずれにせよ彼女たちは素っ気なかった。聴衆は最終的には50人余りだった。地元選出の自公の都議会議員、区議会議員が10人余り。これほどまでに淋しい舛添候補の街頭演説をマスコミは伝えない。脱原発候補を落とすために、舛添候補を当選させる必要があるからだろうか?
 昨夏の参院選丸川珠代候補の街頭演説。聴衆を探すのが難しかった。それでもトップ当選だ。舛添候補の街頭演説を見ると昨夏の参院選挙を思い出す。自民党公認丸川珠代候補、武見敬三候補の街頭演説はガラガラだった。7月19日、丸川候補の蒲田駅での街頭演説は聴衆が10人もいなかった。18日、武見候補の大森駅東口と五反田駅東口はいずれも3人。結果は丸川候補がトップ当選。武見候補が5位当選。大衆の人気はなくても自民の組織票が勝たせたのだろう。都知事選の場合、これに公明党の票が乗る。図式通りに行くとは限らないが、単純計算すれば200万票をゆうに超える。
 脱原発陣営は分裂選挙となっている。今のままではH候補、U候補のいずれも200万票を超えることは難しい。投票率を10%上げれば100万票(厳密には98万7千票)増える。一本化して現在読めている票に100万票乗せれば勝機は出てくる。

<2月1日>
細川護煕候補、小泉元首相 新宿アルタ前演説 1万人の聴衆 最高潮に盛り上がっています! 
 新宿アルタ前での演説が終了しました。寒いなかお集りいただきありがとうございました。約10,000人が集まり、ユーストリームの視聴者総数は5,000人を超えました。

<2月2日>
都知事選 残り1週間 4候補が銀座で舌戦。東京都知事選まで残り1週間を切り、主な候補者たちがそれぞれ銀座の街頭に立ち舌戦を繰り広げた。宇都宮健児氏は、ベビーカーと共に銀座を練り歩き、待機児童ゼロを目指して保育園の建設に早急に着手すること、子供たちの為に原発をなくすことなどを呼びかけた。田母神俊雄氏の応援にはデヴィ氏なども駆けつけた。田母神氏は、原発を使わないで今後GDPを伸ばしていくのは困難と話した。安部総理と公明党の山口代表が応援に駆けつけたのは、舛添要一氏。福祉、防災などあらゆる点で世界一を目指すと果たした。また、細川護煕氏も小泉元総理と街頭演説を行い、原発を再稼働しないことを訴えた。都知事選にはこの他、ドクター中松氏、ひめじけんじ氏、鈴木達夫氏、中川智晴氏、マック赤坂氏、家入一真氏、内藤久遠氏、金子博氏、五十嵐政一氏、酒向英一氏、松山親憲氏、根上隆氏が立候補している。2月9日投開票となる。

<2月3日>
都知事選リードの舛添氏 急失速を招きかねない3つの“死角”。 東京都知事選(2月9日投開票)では、各種情勢調査で、舛添要一厚労相(65)が優勢に戦いを進め、細川護煕元首相(76)や、元日弁連会長の宇都宮健児氏(67)、元航空幕僚長田母神俊雄氏(65)が追う展開となっている。だが、舛添氏が安心するのは早い。都市型選挙は小さなきっかけで流れが変わる。舛添氏に死角はないのか。選挙戦のラストサンデーとなった2日、主要4候補は、東京・銀座でそれぞれ街頭演説し、支持を呼び掛けた。舛添氏には、安倍晋三首相(59)が応援に駆け付け、「(東京都の課題に)具体的政策を持って取り組めるのは舛添氏だけ。東京を世界の中心にしましょう」などと約10分間、約1万人の聴衆に訴えた。
 同じ場所には約30分後、細川氏小泉純一郎元首相(72)が登場した。小泉氏は「原発再稼働なんてとんでもない。細川氏は勝てる」などと、「原発ゼロ」を中心に訴えていた。
事実上、「安倍vs小泉」の代理戦争といわれた都知事選だが、舛添氏を支援する自民党幹部は「何とか勝てそうだ」と顔をほころばせた。
 報道各社が行った選挙戦終盤の情勢調査で、舛添氏が他候補をリードしていた。最近、地方首長選で支持候補の敗北が続いていただけに、うれしいニュースなのだ。だが、舛添氏はこのまま突っ走ることができるのか。政治評論家の小林吉弥氏は「舛添氏の勢いが止まるとすれば、2つの理由が考えられる。『失言』と『原発』だ」と指摘する。
 失言に関しては、選挙戦のリードで舛添氏に油断が生じる可能性が否定できない。自民党離党時に「自民党の歴史的使命は終わった」と発言した過去もある。
 これまで討論会への出席を避けていた細川氏が応じる姿勢を示してきたことも、舛添氏には落とし穴になりかねない。小林氏は「論争をやると意気込んで失言しかねない。討論会が増えてくると要注意だ」と語る。もう1つの死角、「原発」とは何か。小林氏は「福島第1原発の汚染水問題が悪化したり、新たな問題が発生したりすれば、有権者心理が大きく変わる。『やっぱり原発は怖い、ストップさせなきゃダメだ』となり、細川氏らに有利に働く」という。舛添氏も「原発依存度を減らす」と主張しているが、より明確に「原発ゼロ」を掲げる細川、宇都宮両氏に有利に働くというわけだ。スキャンダルも心配だ。共産党の機関紙・しんぶん赤旗は先日、舛添氏が結成した新党改革政党助成金疑惑を報じていた。舛添氏は死角を無くすことができるのか。

◆「女ごとき」「男より欠ける」…舛添氏“消せない”女性蔑視発言。「オバタリアンは“あがった人”」とも。
 さすが結婚3回、離婚2回の“モテ男”。女性問題も何のその、都知事候補のひとり舛添要一厚労相(65)は、意外やオバチャン人気が高いというから、不思議だ。「先日、巣鴨商店街で遊説した時は、数十人のおばあちゃんにモミクチャにされながら握手を求められ、本人もまんざらでもない様子でしたね」(選対関係者)舛添は、96年に結婚した3番目の妻、雅美さん(50)との間に子どもが2人、それとは別に2人の愛人が産んだ子どもが3人いて、さらに「隠し子の養育費減額をめぐり係争中」とまで報じられた。普通だったら、女性はドン引きだ。しかも舛添は、過去に〈女性の政界進出には基本的に非常に問題があるというのが僕の考え〉なんて“蔑視発言”もしているのだ。
 雑誌「BIGMAN」89年10月号の「増殖マドンナ議員は日本をダメにするか?」と題した“誌上ディベート”で、舛添は〈本質的に女性は政治に向かないと思う〉などと言いたい放題。
〈オーケストラを統率する能力は、女性は男性より欠けている〉
〈人殺しがうまいのも実は女の方〉
 マドンナ議員が増えたのは、〈歴史的な例外の時代であって、だから、女ごときが出てこれる〉し、〈だけど、あのオバタリアンは全部“あがった”人ばかりなんでしょう〉と、まあ、巣鴨のおばあちゃんが聞いたら卒倒しそうな話をしているのだ。「舛添氏は91年1月に放送された『ビートたけしのTVタックル』でも、“婦女子亡国論”として『教養のない貧民に(投票権は)いらない』とか『おばさんに選挙権をあげるな』なんて趣旨の発言をして、周りから『女性票を失うよ』といさめられていた。舛添氏は当時40代前半。東大助教授を辞め、論客として売り出していた。若気の至りでは許されません」(テレビ局関係者)

<2月8日>
 首都圏大雪のため、舛添VS細川の選挙も、自公の組織票で投票率が下がっても、舛添勝利と予想。都民は政権の安定を望むだろう。さて、結果は。安倍VS小泉の代理戦争は舛添勝利か?