とうとう通算670日へ。平塚らいてう生誕128周年。東京の活力向上へ舛添氏の責務は重い。そして、『舛添新知事に問う 東京の“未来像”』とは。日本のキレイは見えないところでも。

◆とうとう670日目。間もなく連続500日へ。今月半ばには達成へ。

◆13年の経常黒字、最少の3兆3061億円 貿易赤字は最大。財務省が10日発表した2013年の国際収支状況(速報)によると、経常収支の黒字は前年比31.5%減の3兆3061億円だった。黒字額は12年(4兆8237億円)を下回り、比較可能な1985年以降で最少だった。円安を背景に原粗油など燃料輸入が高水準で、過去最大の貿易赤字となったことが影響した。貿易収支は10兆6399億円の赤字。輸送の保険料や運賃を含まない国際収支ベースで3年連続の赤字となり、赤字額は12年(5兆8141億円)を上回り過去最大だった。所得収支は16兆5318億円の黒字で、前年より黒字幅は15.8%拡大した。〔日経QUICKニュース〕
去年の黒字額 昭和60年以降で最少。貿易収支や所得収支などを足した経常収支が悪化している。去年の黒字額は3兆3,000億円余だが、昭和60年以降で最少となった。所得収支は16兆5,000余の黒字、貿易収支は10兆6,000億円余の赤字。経団連・米倉会長は黒字を死守しなければならないと危惧している。経常赤字になると海外に日本マネーが流出。国内のマネー減少で金利上昇リスクが増え、その結果財政圧迫のおそれもある。専門家は「2020年代貿易赤字を所得収支で埋めきれない可能性が起こりうる」と述べ、高齢者の所得収支が減ることにより経常収支の赤字リスクが高まると指摘。少子高齢化に対応したモノやサービスを海外に売る戦略の必要性を説いた。(NHKニュースより)

◆舛添新知事に期待する・・・東京の活力向上へ舛添氏の責務は重い(2014/2/10付 日経・春秋)
 9日投開票の東京都知事選で元厚生労働相舛添要一氏が初当選した。新たな首都の顔、そして五輪の顔として舛添氏に課せられた責務は重い。 高い知名度と自民、公明両党の支援を背景に舛添氏は終始、選挙戦を有利に戦った。1999年に続く2度目の挑戦で、舛添氏は都知事の椅子を獲得した。選挙戦中に実施した本紙の世論調査をみると、新知事に期待する政策として「医療・福祉」と「景気・雇用」を挙げる有権者が多かった。細川護熙元首相のように原発の是非を最大の争点に据える動きに対して、有権者は現実的な選択をしたといえよう。
 舛添新知事がまず取り組まなければならない課題は、6年後に控えた五輪の準備を本格化させることだ。五輪の組織委員会は発足したものの、猪瀬直樹前知事の資金問題をきっかけとする都政の停滞で準備は遅れている。新たに建設する11の競技施設(仮設は除く)のうち、10施設は都が整備する。資材価格の上昇や現場の人手不足で建設費は高くなっている。ロンドンなど海外の事例をみても、五輪の経費は大幅に膨らみやすい。
 首都高速道路など老朽化したインフラの更新も必要になる。羽田空港の機能強化や空港と都心を結ぶアクセスの改善も必要だ。
 一方で財源は限られている。五輪とそれに関連する事業のなかで何を優先すべきなのか。早急に2020年に向けた東京の都市ビジョンをつくってほしい。五輪が開催されるころには東京は新たな局面に入る。東京でも人口が減少に転じる一方、高齢者が急速に増える。石原慎太郎元知事以降の都政では高齢者福祉の優先度は低かった。少子化対策も後手に回っていた。都民の安心・安全を守るという意味で首都直下地震への備えも怠れない。東日本大震災の被災地への支援も都の重要な仕事だ。厚労相を務めた舛添氏は、選挙戦を通じて全国一律の基準が自治体の足かせになっている点を強調していた。東京の活力をさらに高めるためには画一的な規制を緩めて、民間の力を引き出すことが不可欠である。13兆円の予算を抱える東京は全国最大の自治体だ。その東京のリーダーとして、舛添氏には規制改革や地方分権の強力な旗振り役になってほしい。
◆『舛添新知事に問う 東京の“未来像”』(2014年2月10日放送 19:30 - 19:58 NHK総合クローズアップ現代 」より)
 舛添氏圧勝 有権者が託したのは。知事選を圧勝した舛添要一氏。厚生労働大臣の経験を活かし、社会保障の政策を訴えた。一方で民権者にどれだけ社会保障政策について浸透しているか図りかねていた舛添陣営の萩生田光一さんは選挙対策で「このメンバーの中なら舛添がいいという薄い支持なのでは」と話していた。今回の都知事選では細川氏と小泉市の連携と脱原発政策に注目が集まった。しかし細川氏の立候補を促した円より子さんは「脱原発で経済がダメになるわけではないということが有権者に伝わっていないのが残念」と話していた。同じく脱原発を掲げていた宇都宮健児氏、教育や子育てなどについても訴え、無党派層にも支持を訴えた。一方、防災対策に重点を置いた田母神俊雄氏は公共事業政策を中心に訴えた。この中で、舛添氏が圧勝した背景には何があったのか。
 東京都民の石井禧之、君子さん夫婦。夫は糖尿病で妻は高血圧なことから社会保障に注目した。里岡武、直美さん夫婦は一つのことだけでなく様々なことに重きを置いている舛添氏に注目していた。調査では舛添氏に投票した人が重視した政策は景気・雇用に次いで医療・福祉だったいう。新知事に選ばれた舛添要一さんは自身の一番の使命について「直下型地震が起きる可能性が高いことから一刻も早い準備が必要、人口減少と少子高齢化に伴う医療費に対する対策も早く準備しなくてはならない」と話した。世界一の福祉とは何かという問いに対し、舛添要一氏は「介護保険で一定の成果を得ているのは日本だけ、今あるいい制度をちゃんと大事にしながもあらゆる規制緩和をしていくこと、例えば女性は介護などの理由などで仕事をやめる必要がなくなり経済活動の余裕が出来る」と話した。
 東京五輪が開催される2020年をピークに人口減少、少子高齢化が加速すると見られている。特別養護老人ホームなどへの待機高齢者は都内全体で約4万人と見られており、さらに介護を受けられない高齢者が増えると予想されている。もう一つの課題である少子化。都内では出生率が減少しており、一昨年には全国で最も低い1.09となった。中央大学教授の横山彰さんは「長い目で見た時の東京は財政が厳しい、財源確保は待ったなしだと思う」と話した。舛添氏のこれからの手腕が問われる。
 急増する高齢者に対する対策について舛添要一氏は「現在の団地が高層ビルに変わることでスペースが余る、そこに保育所を置くこと、また都の所有する土地を安く提供することなどが必要」と話した。東京都の出生率が1.09である今、何が必要かという問いに対し舛添要一氏は「仕事の時間を終えたらすぐ帰る、週末は休むことが大事。仕事と私生活のバランスが必要である。」と話した。どのようなリーダー像を描いているかという質問に対して舛添要一氏は「できるだけ少ないコストでできるだけ大きい成果を出したい」と語った。
◆こんな記事うそでしょ。舛添新知事様
 『大醜聞でたちまち辞任も…舛添氏が辿る猪瀬前知事と同じ道(日刊ゲンダイhttp://www.asyura2.com/14/senkyo161/msg/248.html
 46・14%という低投票率の中、計200万票以上という自公の組織票がモノをいい、開票と同時に舛添要一・元厚労相の「当選確実」が出た都知事選。自民党都連最高顧問の深谷隆司・元通産相は「自民・公明の組織戦ができた、と満足している」なんて語っていたが、さあ、いつまで浮かれていられるのか。 大新聞テレビは一切報じなかったが、選挙期間中から「政治とカネ」の疑惑がゴロゴロ出てきたのが舛添なのだ。前任者の猪瀬直樹氏と同じテツを踏むんじゃないか。早くもそんな声が上がっている。
 数ある疑惑の中でも、見過ごせないのが政党助成金2億5000万円の不正流用疑惑だ。政治資金オンブズマン共同代表で神戸学院大教授の上脇博之氏はこう指摘する。「舛添氏が自民離党後に結党した『新党改革』が、国民の税金で借金を返済したのではないか、という疑いです。新党改革は2010年に銀行から2億5000万円を借り入れましたが、2年後に完済しています。この間の同党の収支報告書を分析すると、年間収入は1億5000万〜1億9000万円ほどで、大半は税金が原資の政党助成金で占められていた。つまり返済原資の大部分は税金のはずですが、政党助成法では助成金を借入金の返済に充てることを認めていません。 そのため、助成金を複数の政治団体間で迂回させ、カネの出どころを分かりにくく処理しながら、結果的に税金を借入金の返済に充てた疑いがあるのです。意図的なマネーロンダリング行為と見るべきです」
 しかも、舛添は巨額の借金と返済方法について同僚議員に全く知らせていなかった。新党改革の代表代行だった矢野哲朗氏は「昨年2月から6月にかけ、複数回にわたって内容証明を送って党大会の開催や会計の公表を求めたのですが、舛添氏は一切応じません」と、本紙の取材に怒りを込めて語っていた。
 新党改革の政治資金をめぐっては、舛添が自宅に党支部事務所を置き、妻が社長のファミリー企業に総額約800万円の家賃を払っていたことも判明した。こちらは政党助成金を家族のフトコロに入れた税金の還流である。「2億5000万円の不正流用は確たる証拠がそろっています。選挙期間中は躊躇していたメディアも、当選と同時に騒ぎ出す可能性はある。もちろん、都議会でも追及されるでしょう」(上脇博之氏=前出)
 加えて舛添にはもうひとつ、選挙違反疑惑がある。先週5日に町田市の個人演説会で来場者に「五輪バッジ」(時価3000円相当)を配っていたとして、舛添本人と演説会の受付スタッフが、公選法違反(寄付の禁止)容疑で市民団体に告発されたのだ。舛添はこれらの疑惑から逃げ切れるのか。たちまち辞任、再び選挙なんて事態になったら、マンガである。
◆2月9日に投開票日を迎えた東京都知事選について、生活の党代表の小沢一郎氏が2月10日の定例会見でコメントした。東京都知事選から一夜明けた2月10日、生活の党の小沢一郎代表が定例の記者会見を行い、都知事選で支持を表明していた細川護熙氏が敗れたことについて、「体制を整えれば絶対勝てた選挙、残念に思う」と語った。「(宇都宮氏・細川氏の)二つを合わせれば、(舛添氏と)ほぼ似たような数字になる。政府・自公じゃない側が別れちゃっているんだから、勝てるわけがない。選挙の捉え方・認識が甘かったのでは」と都知事選を総括した。細川氏が訴えた「脱原発」について小沢代表は、「間違いではなかった。二人合わせれば200万近い票になっている。原発の問題が都政と関係ないという議論はおかしい」と語り、「今回の都知事選、本当は負けていない。非常にいいチャンスを逸した」と、「脱原発」陣営に勝機があったことを強調した。」

◆今日のGoogleロゴは「平塚らいてう」=生誕128周年を記念。
 『青鞜』誌の名前はわが国のフェミニズム運動史において、その創刊の辞「元始、女性は太陽であった」とともに重要な意義をもっている。今日はその創刊の辞を書いた平塚らいてうの誕生日。Googleトップページも『青鞜』を手にとる平塚と女性たちのイラストに変更されている。平塚らいてうは本名を平塚明(はる)という1 。1886(明治19)年、政府高官の裕福な家庭に生まれた。自由な学芸を求めて1903(明治36)年に日本女子大学家政学部に入学するも、良妻賢母を旨とする保守的な教育方針に失望を覚え、独自に哲学書へ打ち込む。そんな平塚を一躍有名にしたのは1905(明治41)年の心中未遂事件だった。相手は漱石の門下生であった森田草平。痴情のもつれに世間が眉をひそめる風潮は今も昔も変わらず、マスコミはこの一件をゴシップニュースとして煽り立てた。不名誉な卒業生を輩出することを嫌った日本女子大は、平塚の名を同窓会から抹消した。「らいてう」の筆名はこのとき生れた。事件の翌年、平塚は同人とともに雑誌『青鞜』を創刊し、「らいてう」の筆名で寄稿するようになる。誌名は英国のスノッブ女性を指す蔑称である «bluestocking» を逆手にとって名付けられたもの。表紙イラスト(右図)を描いたのは後に高村光太郎の配偶者となる長沼智恵子である。
「元始、女性は実に太陽であつた。真正の人であつた。今、女性は月である。他に依つて生き、他の光によつて輝く、病人のやうな蒼白い顔の月である」。らいてうが掲載した創刊の辞は、現在に至るまでわが国のフェミニズム運動にとって重要な意味をもっている。『青鞜』には野上八重子や与謝野晶子といったビッグネームも記事を寄せ、次第に「青鞜」派と呼ばれるグループが形成されていった。「青鞜」派は戦前におけるわが国のフェミニズム運動で中核的な役割を担った。Googleロゴには平塚の背景に、雑誌を読み権利に目覚める声なき人々が描かれている。
 『青鞜』が成功をおさめる一方で、平塚の私生活にも変化が訪れた。結婚である。画家志望の青年・奥村博史との結婚は世間に衝撃を与えた。旧来の家制度をよしとしなかった平塚は、事実婚の形式を取った。これ以降、平塚は政治運動へのコミットを強めていく。女性参政権を求める運動や、世界恐慌時には消費生活協同組合(生協)の運動にも携わった。戦後はリベラル知識人の権威として反戦平和運動などに参加する。1971年に死去。85歳だった。
 1905年の心中事件の際に平塚を同窓会から追放した日本女子大学は、後に彼女の名誉回復を正式に認めた。1992年のことだった。死してなお世間との闘いを続けた平塚の生涯は、私たちに感動を与えずにはいない。なお、『青鞜』誌上に掲載されたテクストは現在も岩波文庫で読むことができる。

◆『元祖プロ・コーチが教える 育てる技術』(ジョン・ウッデン、スティーブ・ジェイミソン著)から
 ※参考:『成功する練習の法則』
  http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532318882
 ※参考:※参考:『元祖プロ・コーチが教える 育てる技術』
  http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887593597
 ・著者の考えるリーダーの条件とは
 <指導者の最も基本的な条件は、自分の指導下にある人たちの尊敬を得ることである。それには、みずからがまず彼らに敬意を示すことだ>
 <手本を示すことは最高の教育法である。若者は、とやかく口を出す人物よりも手本を示してくれる人物を必要としている>
 <礼儀正しさという小さな代償を支払えば、他人の好意という大きなものが手に入る>
 <ポイント>
 ●自分の指導下にある人たちの
・人格を磨くこと
・建設的なものの考え方と価値観を教えること
・模範を示すこと
 ●指導者とは、人びとに意欲を起こさせるために銃を必要としない人のことである。
 ●指導者の最も基本的な条件は、自分の指導下にある人たちの尊敬を得ることである。それには、みずからがまず彼らに敬意を示すことだ。
 ●手本を示すことは最高の教育法である。若者は、とやかく口を出す人物よりも手本を示してくれる人物を必要としている
 ●誇りを持っている人物か、罰を恐れている人物か、私ならどっちの人間といっしょに仕事をするだろう。私にとって、それは簡単な選択だ。相手に敬意を示してはじめて相手は誇り を持つ。 このことを忘れてはいけない
 ●人を信じることは、人間の高尚な性質のひとつだ。それに対し、人を疑うことは低劣な直感である。疑うのはたやすく、信じるのはむずかしい。けれども、信じれば、それにふさわ しい報酬を得ることになる。
 ●自分の言葉と感情に責任を持ちなさい
 ●簡単に吸収できるように小さく分割すれば読みやすくなって、最も効果的かつ効率的に学習できる
 ●才能のある人間であってもチーム・プレーができない場合、バスケットボールであれビジネスであれ、その人物は最終的にチームに害を及ぼすことになる。
 ●人間としての強さは批判と称賛の両方にどう対応するかによって決まる。どちらか一方に強い影響を受けるなら、それは自分に害を与えることになる。

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◆デスクワークの一日、資料整理。夕方原稿整理。何とか今週には完成させたいものである。

◆『世界を支える日本のキレイ技術』(2014年2月10日放送 22:00 - 22:54 テレビ東京「日経スペシャル 未来世紀ジパング 〜沸騰現場の経済学〜」より)
 大気汚染が深刻な北京では、マスクをする人たちの姿が多かった。爆発的に車が増加し、都市部では慢性的な渋滞が発生し、駐車場整備も間に合わず路上駐車も深刻。そんな中国で、洗車のビジネスが注目されているが、日本発の「洗車の王国」では高級車に乗る富裕層が利用していた。洗車の王国の本社は伊勢原市にある。相原浩社長は2004年に洗車用洗剤のネット販売を始め大ヒット、中国からも好評で2009年に現地で設立したという。洗車の王国の相原浩社長とともに中国を取材。現地では、看板も出さずに川の水をドラム缶で沸かし家庭用の台所洗剤で洗車するお店が散見され、中国でサービスが追いついていない現実がある。洗車の王国は日本式のきめ細かいサービスを徹底させ急成長を遂げた。中国人従業員が2人1組みとなり丁寧に手洗いを行ったり、竹ブラシで隙間の汚れも掻きだす。見えないところまできれいにするのが相原さんの目指す洗車。沸騰ナビゲーターは立教大学の山口義行。山口義行は日本のキレイ技術について「日本の極める文化、徹底的にきめ細かくやるところが受けている」とコメント。今日の沸騰キーワードは「キレイ」。中国の年収が伸び自動車保有台数が追い付いてきた。日本では車社会が到来し移動式洗車機が登場。車が売れるとカー用品や洗車などアフターマーケットがついてくる。中国のアフターマーケット市場は12兆円になる見込み。洗車の王国 北京本店の社員たちが地元中国人が経営するフランチャイズ店を管理・指導している。地元の若い従業員たちも日本式の洗車サービスを身につけ、いつかオーナーになることを夢見ている。店内では技術指導担当の陳彬さんによって厳しい訓練が行われていた。山口義行は、日本企業の中国進出の主な目的は、以前は人件費が安いからだったが、今は夢を与えるシステムを持っていかないと持続的な成長は難しいと解説。台湾の新幹線は日本の車両とシステムを導入して7年前に開業した。車両の洗浄機は以前はフランス製のものを使っていたが、今年になって日本の洗浄システムに変更した。日本の洗浄システムのポイントは、毛先が十字のブラシで細かい鉄粉を掻き出しやすくしている。掻き出し能力がアップして洗剤濃度が5%から3%に削減された。
 関東を中心に展開するクリーニングチェーン「喜久屋」は丁寧なサービスが売り。ボタン付け無料サービスや、半年間補完サービスも無料。そんな喜久屋に、経営難のタイのクリーニングチェーン「白屋」の買い取りが持ちかけられ、社長はタイ進出を決断した。経済成長が著しいタイ・バンコクでは「サイアム・パラゴン」など多くのファッションビルが立ち並び、海外のファストファッションも進出している。しかしタイでは、まるで大家族のように洗濯物を洗い干すのがクリーニング店の一般的なスタイル。洋服がきれいにならないなど、クリーニング店の洗濯の質に不満が現れていた。そんなタイに進出した喜久屋。タイのクリーニングチェーン「白屋」を買収し、嶋田喜明社長は工場を視察すると、丁寧できめ細かな日本式サービスには程遠いことが判明した。タイに進出したクリーニングチェーン・喜久屋は、丁寧できめ細かな日本式サービスを実現するために最新式のマシーンを導入、1日の洗濯数が4倍にアップした。喜久屋のターゲットは新・富裕層、オーパスさん夫妻も現状のクリーニングに不満を持っていたが、いよいよ日本式の洗濯が始動する。喜久屋のタイ・バンコク洗濯工場が始動。カフス仕上げ機や立体ボディー仕上げ機を導入し、これまでの4倍の速さで仕上がる。従業員は日本式の機械にお喜びだが、最終チェックをしていた副社長はシャツにシミを発見。副社長は従業員にしみ抜き機の使い方を指導した。シャツを取りに来た夫妻はシャツにシミが無くなって喜んだ。タイ出身のメイ・パクディがタイのクリーニング事情を解説。タイの洗濯屋の料金は服1枚ずつではなく重さで計算。パジャマなども洗濯屋に出すが、シルクなどいい洋服のときはデパートなどのクリーニング屋に出す。タイでクリーニングのニーズが高まっているのはタイ人の平均月収が上がっていることが背景にある。
 山口義行の未来予測は「日本のキレイは見えないところでも…」。洗車やクリーニングなど目に見える分野以外にも、空調機器ダイキン空調機器売上高世界1位)や水道事業(北九州市が浄水技術でベトナムカンボジアに進出)、土壌汚染除去(コンティグ・アイが汚染廃棄物を再資源化実験)で地球をキレイにする時代になるのではと話した。

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