企業に成功した人が書いた『起業の技術』。そしてひな祭り。『世界へ羽ばたく日本のコンビニ!第2弾“日本食”で勝負せよ!』(

◆著者は浜口隆則さんであり、起業家支援事業、オフィス賃貸事業で成功した起業家が書いた起業マニュアルである。本書には、経営のパフォーマンスを決める「3つの力」と著者が呼ぶところの「商品力」「営業力」「管理力」の3つを高めるための方法論が紹介されており、それぞれが以下のようにブレークダウンされている。
 (『起業の技術』(浜口隆則著・かんき出版) http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/ 476126960X)
 具体的には、
【商品力の4つの価値】
1.存在価値 ← ミッション
2.絶対価値 ← 商品力の29cuts
3.相対価値 ← ポジショニング
4.認知価値 ← ブランディング
【営業力の4つのステップ】
1.集客する ← 集客力
2.見込客をフォローする ← 見込客フォロー
3.販売する ← サイレントセールス
4.リピートを増やす ← CLVマネジメント
【管理力の4つの体制】
1.社長のコックピットをつくる ← 経理・財務
2.自立型組織にする ← チームビルディング
3.安定と継続を築く ← 仕組み化
4.永遠への善循環を築く ← 投資とリスクマネジメント
 これらをまとめると、計12の要素になるが、この12の要素こそが、プロ経営者が学ぶべき内容でしょう。これから起業に挑戦する人にとっては、新規ビジネスを発想するためのヒントや、リスクの芽を事前に摘む方法が、既に事業を立ち上げた経営者には、集客や資金繰り、仕組み化のヒントが、起業から5年以上経った経営者には、ビジネスモデル転換やリ・ブランディングのヒントがそれぞれ書かれており、まさに起業のバイブルと呼ぶ内容である。
<ポイント>
●ビジネスの種4つの法則
法則1 簡便化
    より簡単にできるように発展していきます
法則2 時間短縮化
    より短い時間でできるように発展します     
法則3 満足化
    機能的な満足だけでなく、それ以外の満足を満たす方向に発展します
法則4 多様化/個人化
    人はそれぞれ違った趣向やニーズを持っていますから、それに合わせるように動いていきます
●ユニークさを見つけるコツ
1.反対にしてみる(男性⇔女性 高い⇔安い)
2.ポジションを小さくする(下着だけor男性用の下着だけ)
3.A+B(意外な組み合わせ)
●経営に関わる人やモノは多いですが、それらがないと成り立たないという必要不可欠な登場人物は、2人だけです。それが「会社と顧客」です。この2人の登場人物が存在すれば経営は成り立ちます。
●1つ目は「商品」を通して顧客との関わりをつくっていく活動。2つ目は「営業」を通して顧客との関わりをつくっていく活動です
●ミッション 3段構え
1.社会の困りごとの明確化
2.その困りごとの解決方法
3.実現したい理想の社会
●集約して考えていくと、人は次の【2つの行動原則】しか持っていません。
1.快楽を求める
2.痛みを避ける
ですからビジネスは、この「2つの行動原則」に沿う方向に発展していきます
●価値が劣化する2大理由
1.顧客は飽きる 2.競合が増える
●ブランド力のある会社は経営資源を求めて外へ外へと動き回らないといけません
●「どんな会社だったら、経営資源が勝手に集まって来るのでしょうか?」「どんな会社だったら、あなたは安心して経営資源を提供しますか?」
●悪いチームにあって良いチームにないもの、それが「悪口」です
●集客の基本形3つのステップ
1.露出 2.自己紹介 3.問合せ
●顧客の深い悩みは何か?顧客の深い喜びは何か?
●セールスの「8ステップ」
1.事前情報の提供 2.印象の形成 3.信頼の構築 4.ニーズの顕在化
5.解決策の提示 6.具体的な第一歩の明示 7.確認と言い訳の提示
8.見込客フォローへ循環させる
●【小さな会社 12の計器】
1.現金預金残高 2.粗利益 3.売掛金 4.顧客数の増減
5.営業利益 6.資金繰表 7.リピート率 8.一人あたり粗利益
9.一人あたり現預金 10.分配前利益 11.売上年計表 12.自己資本比率
●性弱説
「人の弱さ」を忘れないでチームづくりにあたっていくこと

◆『世界へ羽ばたく日本のコンビニ!第2弾“日本食”で勝負せよ!』(2014年3月3日放送 22:00 - 22:54 テレビ東京「日経スペシャル 未来世紀ジパング 〜沸騰現場の経済学〜」より
 フィリピンのマカティ市は、経済の中心地であり世界の高級ブランドが軒を連ねている。昼食時、屋台では安い昼食を求めるサラリーマンが並んでいる。そんな屋台に日本のコンビニであるファミリーマートがグロリエッタ3店を出店して勝負を挑んだ。店内は日本と変わらないが弁当はレジの前に並んでいる。商品は300円台のカツ丼、親子丼、ラーメンで屋台の倍の値段がするが、今まで日本食を高級店でしか食べられなかったサラリーマンは次々と購入していた。さらにファミリーマートでは屋台と差別化を図るためにイートインスペースを設置し、高級感のあるスペースとサービスで好評を得ている。さらにケーキやドーナッツを充実させて、カフェなどにも対抗しようとしている。フィリピンに最初に進出したコンビニはセブン-イレブンで既に1009店舗が出店されている。さらにミニストップが323店舗を出店している。フェリピン国内でのファミリーマートの戦略である「中間層から上」を取り込むために戦略会議でも高級路線を第一に考えている。フィリピンのマカティ市では深夜を過ぎても客足が衰えることが無く、長蛇の列が並んでいた。市内ではコールセンタ−などで深夜でも働いている人が大勢いるために、深夜食を求めて殺到しているのだ。この動きは東南アジアでも広がっており、タイでセブン-イレブンアメリカ式のサービスを展開。またインドネシアではおにぎりが大ブームとなっていた。
 国内で好調なコンビニ業界がこれから成長するためには流通ルートの獲得のために海外に出店している。またファミリーマートは屋台をライバルにしながら高級路線で支持を得ている。タイの首都バンコクでは、コンビニがひしめき合っており、中でもセブン-イレブンが6割を占めている。店内は手作りのパンが並ぶなど日本とは少し違っており、アメリカのスタイルを導入しており、日本のコンビニの定番である弁当は奥まった所にあり、品数も多くない。タイで人気のセブンイレブンは弁当の数が少ない。屋台の方が価格競争力がある。セブンイレブン店長のサラウット・スックードは屋台とは共栄共存していくのが大切だと話した。屋台をする人はコンビニで調味料を買うので、調味料売り場は広くなっている。セブンイレブンは屋台の人にパラソルを提供することもある。フィリピンと違ってタイではコンビニと屋台が共存している。
 ローソンは去年3月にタイに進出した。ローソンはタイの108SHOPを展開するサハグループと組んでタイに進出、ローソン108という名前になっている。田中陽がタイのローソンの店内を紹介した。ローソンでは屋台を意識した弁当を展開、日本風のカレーや牛丼などがある。ローソン108のプライベートブランドもあった。ローソンは去年3月にタイに進出した。バンコクのオフィス街で、サハローソンの大仲知良ゼネラルマネージャーは現地の好みを調査していた。バンコクのフライドチキンは1本45円、硬いので骨なしジューシーな日本のフライドチキンを売ろうと考えた。大仲さんはからあげクンをタイで生産商品化し、戦えるコストにした。サハローソンの大仲知良さんはタイでからあげクンの商品化を狙っていた。屋台に対抗するため、からあげクンを全店長と試食した。からあげクン発売日には着々と準備が行われた。ローソン108タイサミット店での、からあげクン販売初日、サハローソンの大仲知良ゼネラルマネージャーは目標を150個にした。なかなか売れないため、大仲さんは通行人に試食をした。試食作戦が大当たりとなり徐々に売れ始め、6時には150個完売となった。ローソンは日本式の展開をすることでタイで成功したが、おにぎりは成功しなかった。背景には中身が見れないことに疑問を持つ人が多かったことがあり、中身が見れるように工夫をしたら売上が伸びたという。
 インドネシアジャカルタミニストップでは八ヶ月前のオープン当初はおにぎりが大ヒットとなっていた。現在も半数の客が「鮭」「おかか」など色んな種類のおにぎりを購入しブームは継続。おにぎりは7店舗ある全ての店に広まっており、若者にとってはおにぎりが「お洒落フード」となっていた。2万店のコンビニがひしめくインドネシアジャカルタで8954店を出店している地元チェーンのインドマレット。店内はミニスーパーといった感じで日用品に力を入れていたが、新たに日本式のスタイルを取り入れた店舗「インドマレット・ポイント」を出店した。視察を行ったミニストップの永山吉之は人気のおにぎりの新たな味の開発を翌日から行った。インドネシアに進出したミニストップは日本式を模倣する地元の企業との争いになるがコンビニは「変化対応業」であり、地元の企業に模倣されても40年間培ってきたDNAがあるのでチャンスに変えられる。あと5年で日本式コンビニがアジアを席巻するかも。40年かけて作った仕組みがタイではどんどん吸収されていく。日本のセブンイレブンが世界のセブンイレブンの幹部を集めセブンイレブンサミットが行われているほど、日本の方式が良くそれを教えている。



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◆今日は3月3日であるが、あと4週間である。なんとなくさびしいものを感じるが、ともかく仕事に没頭。そして今日はひな祭り。今日3月3日は、ひな祭り。Googleのトップページもひな祭り仕様に変更された。記念日にあわせてロゴが変更される「Google Doodle」によるものだ。ひな祭りは女子の健やかな成長を願ってひな人形を飾り、あられやちらし寿司を楽しむという節句の年中行事である。その習慣に合わせて、Googleのトップページの画像は男女の内裏雛が仲良く並んだ姿を描いたものに切り替わっている。

◆桃の節句の由来
・日本の五節句とは
 人日(じんじつ)/陰暦正月七日「七草がゆ
 上巳(じょうし)/陰暦3月3日「桃の節句
 端午(たんご)/陰暦5月5日「端午の節句
 七夕(たなばた)/陰暦7月7日「七夕祭り」
 重陽(ちょうよう) /陰暦9月9日「菊の節句
 9月9日の重陽節句はなくなりましたが、他のお節句は現代まで伝わる行事である。
・桃の節句は、平安時代から。桃の節句の起原は大変古く平安時代に遡る。昔の日本には五つの節句(人日・上巳・端午・七夕・重陽)があり、当時この行事は貴族の間では、それぞれ季節の節目の身のけがれを祓う大切な行事でした。その中の一つ「上巳(じょうし)の節句」が後に「桃の節句」となる。平安時代、上巳の節句の日に人々は野山に出て薬草を摘み、その薬草で体のけがれを祓って健康と厄除けを願っていた。この行事が、後に宮中の紙の着せかえ人形で遊ぶ「ひいな遊び」と融合し、自分の災厄を代わりに引き受けさせた紙人形を川に流す「流し雛」へと発展していく。室町時代になるとこの節句は3月3日に定着し、やがて紙の雛ではなく豪華なお雛さまを飾って宮中で盛大にお祝いするようになった。その行事が宮中から武家社会へと広がり、さらに裕福な商家や名主の家庭へと広がり、今の雛祭りの原型となってきた。初節句のひな祭りは、身のけがれを祓う災厄除けの行事である。ひな祭りは、高貴な生まれの女の子の厄除けと健康祈願のお祝いとしての「桃の節句」が、庶民の間にも定着して行ったお祝いである。ですから単なるお祭りではなく、お七夜やお宮参りと同じく女の赤ちゃんのすこやかな成長を願う行事、いうなればお雛さまは、赤ちゃんに降りかかろうとする災厄を、代わりに引き受けてくれる災厄除けの守り神のようなもの。

<今日の出来事>
北朝鮮がミサイル発射 日本海の公海上に”短距離”2発。北朝鮮日本海側に短距離弾道ミサイル2発を発射。ミサイルは500キロ以上飛行したが、航行禁止区域を設定していなかったという。これらは米韓合同演習に反発しての行動と見られている。
・沖縄でM6.6,M5.0相次ぐ M6超は去年10月以来
・日朝赤十字協議 1年4ヵ月ぶり政府間接触。日本と北朝鮮赤十字協議が中国・瀋陽で今日行われた。日朝間の政府間接触は約1年4ヵ月ぶり。協議では両国の外務省から小野啓一北東アジア課長と劉成日課長が出席し、日朝関係の現状について意見交換した。拉致問題やミサイル問題などについても協議されたとみられる。日朝は今後も赤十字に政府関係者を加える形で協議を継続することで一致した。

<昨年の今日>http://d.hatena.ne.jp/ks9215/20130303/p1