若手社員に贈る。「入社10年目の羅針盤」(岩瀬大輔著)から。そして、中條 高徳の世界。

◆「仕事には「自分に「できる仕事」と「自分にできない仕事」の2つしかなく、できないことはほかの人にやってもらうほかありません。そのようにシンプルに考えれば、自分の仕事がもっとラクになるはずです。できない仕事への心理的負担が半分になり、できる仕事は倍楽しくなる。」(P30 引用)
 何でも自分でやろうとすると倍の時間がかかってしまいます。特に不得意なことを自分でやろうとするとモチベーションも低くなってしまいます。リーダーのなかには、部下が任せられるほど成長していないと言う方もいます。でも本当でしょうか?それは思い込みにすぎないかもしれません。確かにあなたの求める10のレベルまではいかず、3のレベルかもしれません。でも前月1だったら成長しているわけです。相手を認め、誰かと一緒にやる。これだけで仕事は楽しくなるのではない
でしょうか。
 「この世に楽しい仕事とつまらない仕事があるわけではない。すべての仕事は気の持ちようによって楽しくもなるし、つまらなくもなる。楽しい仕事がどこかに転がっているわけ
ではないのです。仕事が楽しくなるかどうかは自分自身の問題なのですから。」(P4引用)
ロールモデルを見つけましょう。ロールモデルは、多くの人が喩えるように「人生の羅針盤」ともいえます。人生の航路で迷った時の道しるべ。迷ったとき、落ち込んだ時、あの人だったらどうするのか考えてみるといいでしょう。意外なモチベーションにもつながります。
◆一般的に結果が出てからは評価をしてくれるものですが、うまくいくかどうか分からない時は、周りは好き勝手に言います。皆さんも自分の好きな道を選択した時に周りから何か言われて悩むことがあるかもしれませんが、あまり気にしないようにしたらいかがでしょうか。大切なのは、自分が好きなものを人の意見は気にせず好きと思えることです。ただ思っているだけで何も実行しないのはよくありません。悩み、迷いながらでも歩んでいきましょう。
◆「リスクを取る勇気がないという人は、むしろそのことが将来の自分にとってマイナスになるのだという考え方にシフトしてみましょう。アイデアや才能を試さずに、そこで停滞していることのほうがリスクが高いことだってあるのです。」(P198 引用)
<感想>
・仕事に閉塞感を持っている方は読んでみるといいでしょう。対象は入社10年目となっていますが、あらゆる世代の方におススメでしょう。読みやすく、共感できる内容も満載。

<中條 高徳の世界>http://www.nakajo-t.co.jp/
 かつて崖っぷちに立たされたアサヒビールを大胆不敵な「アサヒビール生まれ変わり作戦」の総指揮官として見事に立て直して見せた知将。
 ・1927年長野県に生まれる。陸軍士官学校60期生。旧制松本高校を経て、学習院大学卒業後、アサヒビール㈱入社。
 ・1982年常務取締役営業本部長として「アサヒスーパードライ」作戦による会社再生計画に着手、大成功を収める。
 ・1988年代表取締役副社長。アサヒビール飲料㈱会長を経て、アサヒビール㈱名誉顧問。
 ・1998年10月に刊行された著書「孫娘からの質問状―おじいちゃん戦争のこと教えて」 (致知出版社) が大変な話題となる。この他、著書『立志の経営』『小が大に勝つ兵法の実   践』(いずれも致知出版社

<昨年の今日>今日から大型連休スタート。規制改革への提言(横浜市の取組)http://d.hatena.ne.jp/ks9215/20130503/p1
 今年も週末から4連休ですね。私はいつもの週末。親の介護と畑の草取りですね。