『5坪のラーメン屋から一大チェーンへ!客も従業員も幸せにする男』。そして巨人3連覇。

◆「5坪のラーメン屋から一大チェーンへ」より!客も従業員も幸せにする男」(2014年9月25日放送 22:00 - 22:54 テレビ東京カンブリア宮殿 」より)
 JR両国駅、JR目黒駅などの駅前に出店している日高屋では中華そば、ニラレバ定食といったバラエティーに富んだメニューとその安さで人気を博し、国産野菜やこだわりの自家製スープが自慢。厨房では調理に効率化をはかり、同じ味を提供できるようにしている。日高屋では埼玉・行田市にある自社工場で麺や餃子などを一括管理をしていて、現在は首都圏を中心に325店舗を展開。運営会社のハイデイ日高は11期連続増収増益を記録し、神田正会長はほぼ毎日日高屋で食事を摂っている。神田正会長は日高屋で毎日食事することは各店の店長と面談する狙いがあり、主に業績のことではなく従業員の家族や健康面に気を配っている。会長は一生懸命働く従業員には感謝してもしきれないとコメント。
 1973年にハイデイ日高の神田正会長はさいたま市のJR大宮駅前に僅か5坪の店をオープンし、立地場所と当時はコンビニや深夜営業のファミレスもなかったため繁盛店となった。会長は駅前でのチェーン展開に着手し、それから数十年後、日高屋の店舗の9割以上は駅から徒歩5分圏内にある。神田正会長は新店舗の物件選びも担当していて、出店基準もあるが自身の直感に基いて決定しているという。ライバルはハンバーガーや牛丼店で、多少家賃が高くとも物件にこだわっている。日高屋 池袋北口駅前店を始めとした各店ではアルコール類やつまみ類も豊富かつ値段もリーズナブルで、駅前という店の立地場所から仕事終わりのサラリーマンにも好まれている。店のアルコール類の売上は全体の約15%と利益率が高く、高い賃料をカバーしている。
 ハイデイ日高の神田正会長は日高屋では10人中7人が食べて美味しいと言ってもらえるような味を目指していて、全部が美味しいとインパクトが強くて飽きが来てしまうとコメント。また物件選びは会長自らが決断していて、自ら現地に足を運ぶことでライバル店の状況やどういった店が出店しているのかをリサーチしている。その上で自らの直感も重視していて、屋台のような親しみを感じてもらえるような店作りを目指している。メニュー作りでアルコールと食べ物を両方売ることは難しいが、ちょい飲みの後に締めにラーメンを食べてくれる客には好評だという。
 神田会長は物件の1階に出店することをこだわっていて、出店した際に地域の高齢な住民から日高屋ができて良かったという話を聞くことがあったなど本当に嬉しかったとコメント。また出店によって町が明るくなり、治安が良くなるなど地域に愛されることで利益がついてきたという。
 ハイデイ日高の神田正会長は自宅から20分かけて徒歩で出勤していて、オフィスでは鉛筆一本にもムダにしない倹約家。同社は2006年に東証一部上場を果たし、そこに至るまで会長自身は中学時代からアルバイトをして家計を助けるなど波瀾万丈の人生を送ってきた。中学卒業後には就職するも飽き性から様々な職業を転々とするなか、24歳の時にラーメン店でアルバイトを開始。初めて出前を届けた時に働く実感を感じ、32歳の時に1号店を開業。大宮を中心に店舗数を増やし、実弟と義弟に支えられてきた。義弟の高橋均は現社長で、日高屋は首都圏240の駅前にある。電車の中で学生がラーメンの話をしているのを聞くのが好きで、店にお金を投じるためにオフィスは借り物件。そんな会長は飽き性だが、自分の技術でもできてキャッシュ・フローが非常に良かったラーメンに魅力を感じたことから店を始めたという。一方で物欲はなく、貧乏な暮らしをしていた幼少期の精神を抱きつつ一生懸命働いてくれる従業員の給料アップに少しでも貢献したいと考えている。
 日高屋の全325店舗のほとんどが直営店で、社員数は617人にのぼる。採用条件は経歴を一切問わず、出世のチャンスも平等に開かれている。入社31年目の丸山鉄夫さんは中学まで施設で育ち、15歳の時に入社して住み込みしながら働いてきた。神田会長からも目をかけられ、現在は一等地を統括する幹部社員。また日高屋ではパートやアルバイトをフレンド社員と呼んでいて、やる気さえあればどんな仕事も任せてくれる上に年2回のボーナスが支給される。ハイデイ日高では年数回に分けて慰労会を開催することで全フレンド社員を労っていて、会場で神田正会長は社員に感謝を示している。フレンド社員にとっても感謝を述べてもらうことで今後のやる気につなぎ、飲食サービス・宿泊業で30.4%の離職率に対して、ハイデイ日高では11.1%。慰労会の締めはフレンド社員による自作の歌が披露され、会長は社員に日高屋にいて良かったと思われる存在になりたいとコメント。ハイデイ日高の神田正会長はここまでこれたのは自分だけの力ではなく人のおかげで、辺鄙な土地からコツコツとやってきたことで来店客や店を支えてくれる従業員に感謝を示すことができているとコメント。今後も従業員と苦楽を共にして、この会社にいて良かったと思われるような存在になりたいと語った。
 ハイデイ日高では立ち飲み屋 焼鳥日高をオープンしていて、店長は67歳の社員が務めている。神田会長は福利厚生の一環として60から70代の社員でも働ける職場を作りたいという思いから店ではシニア社員を積極的に登用している。収録を終えた村上龍ハイデイ日高の神田正会長について、「従業員を常に気に掛ける暖かい明かりのような人物で、私なんか運が良かっただけだという言葉を聞くたびに心が明るく、暖かくなった」と評した。

◆「巨人スコアボード速報」(26日・横浜)巨人は4回、亀井のタイムリー、片岡の2点タイムリーで3点を先取。その裏、1点を返されたが、6回、アンダーソンの13号2ラン、村田の20号で3点を追加して突き放した。先発・内海は8回、筒香にタイムリ二塁打を打たれて降板。その後、西村、山口、マシソンとつないで逃げ切った。広島が敗れたため、3年連続のリーグ優勝が決まった。