今日から仕事始め。「大発会」 2年連続下落スタート。まちを潤す“にぎわい革命”。

東京市場大発会」 2年連続下落スタート。
 東京証券取引所で行われた「大発会」。平均株価は、ギリシャの情勢不安などを背景に下落しており、大発会としては2年連続の下落スタートとなった。今年の景気はどうなるであろうか。また金融緩和策をとるのだろうか。

◆『地方から日本を変える(1)まちを潤す“にぎわい革命”』(2015年1月5日放送 19:30 - 19:56 NHK総合クローズアップ現代」より)
・今地方は
 大手企業で業績は回復したがGDPの7割を閉める地方にはその恩恵は行き渡っておらず、地方行政では活気を取り戻すために独自の取り組みに挑み成功したところが見られた。長年人口の流出に悩んでいた町が今子供の数が増え続けているなど地方行政の町ににぎわいを取り戻すための取り組みをクローズアップ。地方が抱える人口減少という問題に何を大切に取り組んでいくべきかを、成功した地方自治体や中小企業を取り上げた。まずは島根県松江市から沖合60キロにある島の海士町の例から。
・移住者を呼び込め 離島の挑戦
 過疎が進んでいたこの町に移住する人が増えているそうだ。保育園では待機児童が出るほどだ。移住者のための住宅の建設ラッシュも起こっている。この十年で移住してきた人は全住民の2割、減り続けた町の人口は一昨年から増加となった。漁師になるのが夢で千葉からやってきた高野誠也さんは他の市町村にはない手厚い支援が魅力でこの町に移り住んだという。
 移住者が事業を拡大できるように独自の貸出事業を行っている。町は全国に移住者の事業を応援してくれる人を募ってお金を借り、利息を町の特産物で払うという方式の貸出事業だ。海士町長の山内道雄さんは必要な財源を生み出すために自らの給与を50%カットし、他の職員も給与のカットに同意し年間2億円を確保した。その結果役場の職員の給与は全国で最も低くなったが、みんなは町の未来に投資することを優先した。町の支援により移住者による14の会社が立ち上がった。その中でも岩牡蠣などの海産物はアメリカやドバイなどに販路を拡大しており、売上は年間2億円を超えている。町では人材の育成にも力を入れている。豊田庄吾さんは町から委託され学習塾を運営している。この学習塾では受験勉強だけではなく、将来どんな職業に就きたいかということまで地域に密着し教えている。町長の山内さんは我々が成功事例を作れば全国にそれが広がっていき日本を変えられるのではないかと述べた。
・離島に戻ったにぎわい 成功のカギは?
 藻谷浩介さんは海士町は日本中の全ての市町村に希望を与える事例だとコメントした。特に自然の中で地域とともに子育てが出来る環境を強化することで、子育てをしたい若い世代の夫婦が多く島に入居し、とどまっている。漁師に独り立ちできるまで毎月15万円を支給していた制度については企業が教育投資をするのと同じで人材育成の優れたシステムであると評価。
・町に出現!“超人気”施設
 岩手県紫波町は3年前地域を活性化させる切り札としてオガールプラザを建設した。この施設には年間80万人が訪れ産直市場や図書館、託児所、学習塾、飲食店、スタジオなどが同居し地域住民が集う場所になっている。施設ができる前は空洞化が進み人口流出が続いており、17年前に町は施設建設を計画したが143億円かかり、資金が到底足りなかった。町は旧建設省で全国各地のまちづくりに取り組んできた経験のある岡崎さんに声をかけた。岡崎さんは民間のまちづくり会社を設立し、建設にかかる費用を補助金に頼らず銀行などの融資で賄うことで無駄なものを作らないようにした。その結果、オガールプラザは計画していた3階建てから2階建てに縮小し、天井もむき出しのままにし建設費を45億円に抑えることが出来た。さらに維持管理にも独自の仕組みを取り入れ、テナントからの税収などを公共施設の維持管理費にあてた。テナントが安定した売上げを確保できるよう、産直市場に商品を出荷している農家に施設の運営費を出資してもらい、やる気を引き出した。また、その一方で、バレーボール専用体育館を建設するなど攻めの経営も行っている。この体育館を建設することにより、全国各地のバレーチームを呼びこむ戦略で体育館の隣には、ホテルも建設されている。
・町をにぎわす拠点づくり 成功のカギは?
 日本総合研究所の藻谷浩介さんは、これは全国の同じことをしている人たちにとって学ぶことが非常に多い事例だという。また若い人ほど柔軟に仲間を増やし知恵を勉強している人が増えており、みなさんの地域にもいると話し、今地域の本気度が試されていると語った。
**まさに、国が主体でなく、地域が主体で取り組んでいる実践例であろう。まさに、若者が自ら知恵を出し、仲間を増やすことにより、地域が活性化し、魅力ある街を作り、活性化させることができる。

<今日のニュース>
・東京の築地ではマグロの初競りが行われた。一昨年は約1億5000万円で落札され史上最高値を記録した。今年最高値がついたのは青森県・大間産のクロマグロで去年より200万円以上安い451万円だった。競り落としたのは喜代村で4年連続。東京証券取引所ではことし最初の取引「大発会」が行われた。マーケットでは今年もアメリカの景気回復が続くという見方から平均株価が15年ぶりに2万円を超えるという強気の見方もある。今年の初値は1万7325円で年末の終値から125円値下がりした。