ガソリン価格 24週連続下落。 白洲正子・旧武相荘。経済見通し 5年ぶりマイナス成長に。

<今日のニュース>
◆ガソリン価格 24週連続下落。
 今月5日時点のレギュラーガソリンの全国平均価格は、1リットル=145円20銭で前の週から3円90銭値下がりした。145円台は2012年11月以来の2年2ヶ月ぶりで、原油価格の下落を受け石油元売り各社が卸価格を引き下げたため小売価格も大幅下落となった。
◆作家の宮尾登美子さん 死去。
 鬼龍院花子の生涯などを書いた作家の宮尾登美子さんが先月30日老衰のため死去した。宮尾さんの地元高知の人々は悲しいと述べた。林真理子さんは「残念でたまらない」とコメントした。
◆政府の経済見通し 5年ぶりマイナス成長に。
 政府は、2014年度の実質GDP成長率をマイナスにすることを発表した。2009年度以来5年ぶりとなった。消費税増税や円安による物価の上昇が原因で、去年7月時点でのプラス成長から下方修正をしたと話した。

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<今日の偉人記念館>
白洲正子・旧武相荘 http://buaiso.com/about_buaiso/masako.html
 父方の祖父・樺山資紀は薩摩出身の軍人・政治家。正子も、自分に薩摩人の血が流れているのを強く感じていたという。幼時より能に親しみ、14歳で女性として初めて能の舞台に立つ。その後、アメリカのハートリッジ・スクールに留学。帰国後まもなく次郎と結婚する。互いに「一目惚れ」だった。
 西国巡礼のころ 戦後は早くより小林秀雄青山二郎と親交を結び、文学、骨董の世界に踏み込む。二人の友情に割り込むために、飲めない酒を覚えるが、そのため三度も胃潰瘍になるなど、付き合い方は壮絶。加えて銀座に染色工芸の店「こうげい」を営み、往復4時間の道を毎日通っていた。この店からは田島隆夫、古澤万千子ら多くの作家が育つ。青山に「韋駄天お正」と命名されるほどの行動派で、自分の眼で見、足を運んで執筆する姿勢は、終生変わらなかった。次郎と同様、葬式はせず、戒名はない。
住井すゑ・抱樸舎 http://www.ushikunuma.com/~sumii-sue/index7.html
 ◆『橋のない川』について
 住井すゑがライフワークとして、『橋のない川』を書き始めたのは、夫の犬田卯を失い、その遺品の万年筆を握った時からである。その時のことを次のように述べている。「夫の魂は私に移った。これからは二人分・・・」と抽象的に。つまり、『橋のない川』は犬田卯と住井すゑ2人の共同作業によって書き始めたのだと。彼女は夫の死という悲しみを飛躍のエネルギーに変えていったのである。
 彼女が6歳の頃、奈良県の故郷で行われた、天覧による陸軍大演習の時、「天皇さんかて糞をするんだ」と知り、人間はみな同じで平等と気がついた。さらに9歳の時、幸徳秋水らの大逆事件のことを知らされて深い悲しみを負う。「わたしが小学校3年のときです。あの事件は1910年、明治43年でしたね。 幸徳秋水、名は伝次郎という極悪人の一味が天皇に対して謀叛を起こしたと、学校の朝礼で校長が話したわけですが、なぜ極悪人かというと、幸徳秋水は国の富を国民に平等に分配しようといったから・・・というくだりで、わたしはびっくりしてね。そんなすばらしい人がこの世にいたのかと。この世の富をみんなに平等に分配する、それをわたしは子ども心に願っていたのです。それを実行しようとした幸徳は神様みたいな男だととっさに思ったですね。」と、『わが生涯−生きて愛して闘って』で二女れい子に語っている。この大逆事件は反逆に加わった24名のうち12名が処刑され、のこり12名は無期懲役となるのだが、その理不尽さ不条理がやがて住井の反差別の結晶となり、彼女の人間的な感性と、夫である犬田卯の思想・哲学が受け継がれ、それが『橋のない川』の文学の原点になったようである。

<1月7日生まれの先人の言葉>
白洲正子(作家)
 ・好きなことを、何でもいいから一つ、井戸を掘るつもりで、とことんやるといいよ。
 ・日本の文化を知らなければ、西洋人には太刀打ちできない。

◆昨日、今日の二日にわたり、関係会社への新年のあいさつ回り完了。