今日2月24日でブログ通算1140日目。外山滋比古が綴る「知的生活習慣」。

外山滋比古が綴る「知的生活習慣」(ちくま新書
 http://www.amazon.co.jp/%E7%9F%A5%E7%9A%84%E7%94%9F%E6%B4%BB%E7%BF%92%E6%85%A3-%E3%81%A1%E3%81%8F%E3%81%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%A4%96%E5%B1%B1-%E6%BB%8B%E6%AF%94%E5%8F%A4/dp/4480068090
 http://d.hatena.ne.jp/asin/4480068090/hisatunenet-22
 <アマゾンの内容紹介>
 日常のちょっとした工夫を習慣化すれば、誰でも日々向上できるし、人生もやり直せる。『思考の整理学』の著者が九十歳を越えてたどり着いた、生活の極意を伝授。さまざまな日常の局面におけるちょっとした工夫を習慣化することで、老若男女を問わず誰でも日々向上することができる。九十歳を越えた今も知的創造を続ける知の巨人による、『思考の整理学』(ちくま文庫http://www.amazon.co.jp/dp/4480020470/ref=pd_lpo_sbs_dp_ss_1?pf_rd_p=187205609&pf_rd_s=lpo-top-stripe&pf_rd_t=201&pf_rd_i=4480068090&pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_r=0WK57TJMZ5S76MKVMZH9)の日常生活実践編。『思考の整理学』は、アイディアが軽やかに離陸し、思考がのびのびと大空を駆けるには?自らの体験に則し、独自の思考のエッセンスを明快に開陳する、恰好の入門書。
 <この本について>
 90歳を超えた今なお、現役で執筆活動等をはじめとする知的創造活動を続けている外山滋比古さん。一般的に見れば日常生活を送ることも困難になってくる年齢であるにも関わらず、外山さんは常に新しい発想を生み出したり、物事を考え続けているそうだ。本書『知的生活習慣』で外山さんは、長年の人生経験を踏まえて、生活の大切さを見直すこと、知と生活をうまく融合させた生活、つまり知的な生活を発見することの必要性を説きます。そして過去のエピソードを交えながら、自身が現在行っている、知的生活を送るための数々の習慣を綴っている。
 たとえば、25年間にも渡り雑誌編集の仕事をしていた外山さんは、あるとき、日常生活も形のない雑誌のようなものなのではないかと思ったそうです。そこで、自分が編集者になったつもりでスケジュールを作り、生活の編集をはじめたところ、充実した日々を過ごすことができるようになったそうだ。「朝はなになにをする。そのあと用事をする。一服したら、ものを調べ、報告書をつくる、ついでに人に会いなどといった具合に予定を組む。一日の生活編集である。その通りはいかなくても、かなりの仕事をこなすことができる。生活のエディターとして、整理を加えれば、人生は充実したものになる」
 一日の生活を編集するという意識、一冊の雑誌を作っていくという意識を持つことの重要性。外山さんは次のように続けている。「それをただくりかえすだけでなく、週刊雑誌をつくる。月刊雑誌、年刊雑誌というように積みかさねる。その結果が、ライフ・ワークとしての人生になるのである」このように本書で紹介されている知的な生活を送るための習慣は、決して難しいものではなく、誰しも行うことができるもの、あるいはもうすでに行っているかもしれない。しかし、改めてきちんと意識を持ち、それを実際に何年、何十年と続けることはなかなか難しいもの。まして外山さんのように、長年に渡ってエネルギーを生み出し続けることをいきなり目指すのはあまりにハードルが高いが、まずはその言葉をヒントにしながら、自分なりの知的生活習慣を色々と実践してみたいものです。今日、購入したこの本からまずは学んでいこう。
外山滋比古の言葉>
・ビジネスマンも機械にできない仕事を第一に考えなくてはなりません。ひとつは、考えること。もうひとつは、人の心を読むということ。知識で仕事するのではなく、自分の思考や人間関係の力で仕事をすることを目指すべきです。それこそ、そう簡単にコンピュータに取って代わられることはありませんから。
・不要なことはどんどん忘れて、それでも自分の中に残っている知識だけが、判断を助けてくれます。いろいろな新しいものを考える原動力になります。ですから価値のあるものの考え方、判断力、創造力、そういうものをつくるにはまず頭の中にたくさん入っている、有象無象の知識を忘れることから始まるんです。
・頭がよくなりたい、判断力を鍛えたいと思うなら、頭をいつもハングリーな状態にしておくことです。頭の中が満腹では良いと思ったことでもスッと頭に入らなくなります。そのためには、不要な情報を整理することが大切です。その具体的な方法とは、時間による忘却です。一晩考えて出来なかったことは、翌日に考えた方がいいと昔から言われていますが、今日判断できないことは10日か20日ほど忘れ、本能的に情報を選別するのです。残った知識を基にして頭を働かせれば、極めて独創的は発想ができます。
・日本には知識がなかったことで大きな成功を収めた人が大勢います。松下幸之助本田宗一郎がそうですね。彼らのような大仕事をした人物は、何事も自分の頭で考えて判断しました。失敗したら、そこから学んで乗り換えていく。成功したら、それをさらに推し進めていく。そういう試行錯誤ができるのは、下手な知識を頭に入れていないからです。知識があると、はじめから正解が決まっているから、試行錯誤なんかしません。
<感想>
◆90歳を超えているが相変わらずの外山節です。この本のポイントは、知的生活習慣を身につけてよりすぐれた人間になることを志すことが新しい生き方だという考え方である。そして生活を失った教育に問題があると述べている。日記を毎日つけて、日々のゴミを出して壮快な毎日を送ろう。図書館は本を読む場所というより、ものを書く場所として活用しよう。

<今日のニュース>
西之島 噴火前の11倍以上。
 活発な噴火活動が続く西之島海上保安庁が航空機で上空から観測したところ、面積が噴火前の11倍に拡大していることが分かった。加工から1分間に5・6回噴石が吹き上がるなど、活発な噴火活動が続いているため、海上保安庁は周辺を航行する船は注意するよう呼びかけている。
地下鉄サリン事件 被害者調査。
 13人が死亡し、約6000人が被害をうけた地下鉄サリン事件から来月で20年となる。被害者の会は、被害者や家族1139人にアンケートを行い、317人から回答を得た。階とした29.1%の人が現在もPTSDの症状が続いている可能性が高い事が明らかになった。

<2月24日生まれの先人の記念館>
●伊藤 清永(いとう きよなが、1911年2月24日 - 2001年6月5日)は、昭和期の洋画家である。裸婦像の名手として知られる。兵庫県出石郡出石町下谷(現在の豊岡市)生まれ。日展および白日会を中心に活躍した。
 ・伊藤清永美術館 http://www3.city.toyooka.lg.jp/itoh-museum/

<2月24日生まれの先人の言葉>
細谷英二(元JR東日本副社長、元りそなホールディングス社長・会長)
 ・自分の欠点を克服する努力をした人は成長していきます。
 ・どんな人でも努力すれば成長しますし、その意味で誰もが成長を約束されているのです。そして、一人一人の成長の結果が企業の成長につながるわ けです。
 ・変化を愛することが重要です。現在の経済環境では、以前に起きたことが繰り返されることが減り、逆にこれまで起こらなかったことが日常茶飯事 で起こるようになっていくはずです。非循環的な環境に対応できるようになる必要があります。

<今日2月24日は>
◆南国忌・・大衆作家・直木三十五(http://d.hatena.ne.jp/ks9215/20130212/p1)の1934(昭和9)年の忌日。代表作の『南国太平記』から「南国忌」と呼ばれている。翌年、直木三十五の友人だった作家・文芸春秋社長の菊池寛が、純文学の「芥川龍之介賞(芥川賞)」とともに、大衆文学の分野の新人に贈る賞として「直木三十五賞(直木賞)」を創設した。
直木三十五の言葉
 ・大衆文芸の定義を下すなら、「大衆文芸とは、表現を平易にし、興味を中心として、それのみにても価値あるものとし、又は、それに抱含せしむる  に解説的なる、人生、人間生活上の問題をもってする物」と言いたいのである。

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中村勘三郎、そして坂東三津五郎の死に直面し、年齢の近い歌舞伎役者をみながら、父親を思い出す。父親の亡くなった年齢へのカウントダウンに入り、これからの自分への不安を覚える。人はいつまでも元気であるはずはなく、なくなる数年は闘病生活を送っているようだ。まだ闘病生活ではないが、いずれ訪れる自らの死への準備も必要になってきたのであろうか。週末母親の介護をしながら、母親の身の回りを片づけているが、自分の周りの片付けも必要かも。そんな不安を覚える。でも、まずは元気で楽しい生活を一日でも長く送りたいのが本音。そのためには、生活習慣を改めていきたい。