2.26事件

◆今日は2.26事件。
 戦前の大きな歴史の一ページを語る1936(昭和11)年のこの日、2.26事件が発生した。陸軍の皇道派青年将校が、対立していた統制派の打倒と国家改造を目指し、約1500名の部隊を率いて首相官邸等を襲撃した。内大臣・大蔵大臣等が殺害され、永田町一帯が占拠された。将校は近衛歩兵第3連隊、歩兵第1連隊、歩兵第3連隊、野戦重砲兵第7連隊らの部隊を指揮して、岡田啓介内閣総理大臣鈴木貫太郎侍従長、斎藤實内大臣高橋是清大蔵大臣、渡辺錠太郎陸軍教育総監牧野伸顕内大臣を襲撃、総理大臣官邸、警視庁、陸軍省参謀本部、東京朝日新聞を占拠した。そのうえで、彼らは軍首脳を経由して昭和天皇昭和維新を訴えた。当初、陸軍の首脳部は青年将校たちの行動を容認する態度をとっていたが、海軍が鎮圧を要求し、天皇も同様の立場をとったので、29日に鎮圧を開始した。飛行機から「下士官兵ニ告グ」のビラを撒いて帰順を勧め、「今からでも決して遅くはないから、直ちに抵抗をやめて軍旗の下に復帰する様にせよ」との投降を呼びかけるラジオ放送を行った。形勢が不利になったと判断した将校たちは兵を原隊に帰し、2名が自決、残りの者が自首して、その日のうちに鎮定された。

<2月26日生まれの先人の言葉>
河東碧梧桐
 ・蕎麦白き 道すがらなり 観音寺。
与謝野鉄幹
 ・妻をめとらば才たけて顔うるはしく情けある、友を選ばば書を読んで六分の侠気四分の熱。あぁ我ダンテの詩才なく。
岡本太郎
 ・生きるというのは瞬間瞬間に情熱をほとばしらせて現在に充実することだ。過去にこだわったり、未来でごまかすなんて根性では現在を本当に生き ることはできない。
 ・友達に好かれようなどと思わず、友達から孤立してもいいと腹をきめて、自分を貫いていけば、本当の意味でみんなに喜ばれる人間になれる。
 ・自分の価値観を持って生きるってことは嫌われても当たり前なんだ。

<戦後2月26日の出来事>
・1968年成田空港反対同盟と機動隊が衝突。1700人負傷。1979年小中高校生の自殺増加により、文部省が自殺防止対策を通達。1980年イスラエルとエジプトが国交を樹立。1993年1月に亡くなった作曲家・服部良一国民栄誉賞。1993年ニューヨークの世界貿易センタービルで爆弾テロ。死者7人。2003年奈良県明日香村で元嘉暦による暦を記した木簡を発見。元嘉暦による暦の実物の発見は世界初。2005年宇宙航空研究開発機構(JAXA)が運輸多目的衛星MTSAT-1R(ひまわり6号)」を打上げ。

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<今日のニュース>
◆西川氏資料提出 下村大臣は…国会 きょうも“政治とカネ”。
 今日秘密会にて西川氏側の資料が提出された。その内容として5つの会社で顧問を務め2社から報酬を得ていたことが分かった。その内辞任のきっかけとなる木材加工会社が含まれていた。また勤務実態について本当にあったかは判断につきかねるということだが、勤務実態が無い場合、顧問料は寄付だという指摘がある。栃木県の木材加工会社から4年間で総額1000万円程度の顧問料を受給しており、国会議員在籍中の2年間で計480万円を受給していたという。西川氏はこの会社の顧問についていたことを今日まで報告しておらず、民主党は報酬の報告がなければ脱税の疑いもあるとしている。
 政治とカネの問題では下村大臣にも飛び火し、補助金を受けた学校法人から献金を受けたとしていたが、法人ではなく代表者の個人献金に訂正したことなど指摘された。また博友会のあり方にも指摘され、会費を納めると年会費として政党支部名で領収書が発行されていた事実もあったと発表している。