今、東京江戸博物館で「大関ヶ原展」が開催されている。東京都心でも5年ぶりに雪、関東“真冬の寒さ”。

◆今、東京江戸博物館で「大関ヶ原展」が開催されている。
 徳川家康没後400年記念特別展と称され、「大関ヶ原展」が東京江戸博物館で開催されている。家康は1542年生まれで、没したのは1616年、75歳だった。豊臣秀吉は、1537年生まれで没は1598年で62歳。家康は秀吉より5つ下で、かつ13年長生きしたから、秀吉の死後18年間を生き抜いたことになる。この18年の時間の重さが、徳川幕府の成立につながったのである。織田信長は1534年生れで、秀吉より3歳年上だった。こうしてみると、信長、秀吉の天下取りを見ながら、天下とりを成功させたといえる。さらに、家康は石田三成(1560-1600年)より18歳の年上であったことになる。この三成を戦略を弄し、敵に見立てて関ヶ原で大勝負を挑んだのであった。そして、将軍の地位に上り詰め、徳川200年あまりの政権を作っていったことになる。とりわけ、将軍職を早めに、秀忠に譲り、駿府城から、大御所として、徳川将軍家を見守り、時には支え、さらに3代将軍まで決め、信長、秀吉にできなかった長期政権を作ったことは家康のすごさであろう。家康は「東照大権現」という神号を死の翌年に朝廷から宣下されている。家康の神格化を推し進めたのは天海僧正である。秀吉は「豊国大明神」だ。信長は「建勲」。家康自身が自己神格化の意向をあとに託した。まさに、長期政権政権維持への深い配慮である。明治政府以降の近代政府は、徳川政権を倒した政権であり、当然、家康については厳しく、それほどの評価はしていない。

<今日のニュース>
◆東京都心でも5年ぶりに雪、関東“真冬の寒さ”。
 きょうは強い寒気の影響で東京では5年ぶりに4月の雪が降った。東京都内の温泉を訪れた人は「外仕事で寒いので朝からここへ来ると決めていた」などと話した。雪は都心ではみぞれとして観測され、正午になっても気温3℃と真冬の寒さとなった。栃木・宇都宮では2cm、奥日光では7cmの積雪を記録した。神奈川・箱根町では桜と雪を見る外国人観光客の姿もあったようだ、この寒さの原因は偏西風の動きが大きく関わる。先週まで日本列島の北を流れていた偏西風が大きく南下したことで北極からの寒気が流れ込みやすくなっているそうだ。関東では明日朝まで寒さが続くと見られている。

<4月8日生まれの先人の言葉>
●小原國芳
 ・自分、それでいいのか。
 ・人生のもっとも苦しいいやな辛い損な場面を真っ先に微笑を以って担当せよ。
● 御木 徳近
 ・すでにいっぱいになっているコップには、それ以上水を入れることは出来ない。過去を捨て得る人間だけが、未来の幸福を手に入れることが出来る。
藤山一郎
 ・歌は言葉に曲がついたもの。曲は言葉を犠牲にしてはならない。
岡崎久彦
 ・日本をとりまく国際情勢の力関係を考えれば、ソ連と米国という二つの強大な力を持つ国の間にあって、しかも戦略的に高い重要性を有する日本のような国にとっては、生存と平和を維持するためだけでも、どちらかの力と協力し、他の力を抑止する以外に方法がない。
 ・私の戦略論は、日本が置かれている客観的な状況の中で、いかにして日本民族の安全と繁栄を維持するかということであって、それを考える側の個人的な経験や主観は、これとは全く無関係な話。
黒川紀章
 ・哲学なくして建築などできるわけがありません。