『快進撃スーパーの裏側 驚きの人材力!』とは。

◆『快進撃スーパーの裏側 驚きの人材力!』(2015年6月23日放送 22:00 - 22:54 テレビ東京ガイアの夜明け」より)
 広島・海田町に急成長するスーパー「鮮Do!エブリイ 海田店」。客の目当ては鮮度抜群の商品。精米したばかりの米や取れたばかりの卵「朝採れたまご」などである。その中でも人気なのが鮮魚売り場であった。この日の目玉は「ハマチ 1尾」。午前中は魚の扱いに慣れた年輩の客が多いため1匹の販売する。午前11時になると鮮魚部門長の山田さんが動いた。残ったハマチを回収し3枚におろしていく。午後になると若い客向けに調理しやすい形にしている。夕方4時に売れ残った切り身を回収し惣菜にし夕方6時には完売した。エブリイは14年連続2桁増収で479億円をたたき出している。このスーパーを率いているのが岡崎雅廣社長。就任した頃は毎年赤字であった。そこで仕掛けたことがあった。店員の名札にチンパンジーやゴリラなどが描かれていた。これがエブリイのチーム力に欠かせないという。 独自の人材活用術で躍進する地方スーパー。その秘密を追った。ヒット商品を次々生み出す秘密は動物園にあった。働く社員たちには様々なタイプがあり同じことを言っても受け止め方が違う。そうした中、社員のタイプを的確に掴み14年連続で売り上げを伸ばしているスーパーがあった。広島を中心に急成長するスーパー「エブリイ」。独自の人材戦略で連日盛況。休憩室には類人猿マップというものが貼ってあった。チンパンジーボノボオラウータン、ゴリラ。この4種類の特性に合わせて社員を分類しているという。惣菜売り場では新商品の開発が行われていた。長安さんの名札にはオラウータンの絵が書かれていた。オラウータンタイプは冷静で納得するまで仕事をする人だという。長安さんが考えた新商品が、うなぎのおにぎり「うなぎり」であった。そこにボノボのタイプの中野さんがやってきた。ボノボタイプは相手の気持ちに敏感で共感できる人。このため相談相手に向くタイプだという。値段を決めを担当したのはゴリラタイプの東坂さん。ゴリラタイプは、心房強く地道な仕事に向くという。最終決断を下すのは、チンパンジータイプの田中店長。チンパンジータイプは積極的で直感を信じて前進するという。社員をタイプの違う類人猿に分け持ち味を引き出すことでチーム力がアップしたという。
 エブリイでは社員を4つの類人猿に分けることを5年前から始めた。これを人員配置に活用しているという。定期的にセミナーを開きタイプ別の接し方を社員に伝えるという。これを導入したのは社長の岡崎さん。「引野新鮮市場」、半年前に青果売り場の責任者に付いた小川さんはまだ人材活用のセミナーを受けていないという。5日前に配属されたばかりの井上さんは台座を運ぶように指示されたがどこに運んでいいか分からなかった。勝手の分からない井上さんに指示が足りないのであった。こうした空気にパートの人たちも戸惑っていた。開店前の品出しでも小川さんは指示を出さず自分1人で作業をするのが目立った。目の前に戸惑っているバイトなどがいても一向に気にかけなかった。青果部門の売り上げが前年比の約80パーセントまで落ち小川さんは悩んでいた。5月下旬、小川さんはセミナーを受けるためエブリイ本部に向かった。その名も類人猿セミナー。4タイプあるうち小川さんはチンパンジータイプであった。ここでタイプごとの接し方を学んだ。次タイプごとに分かれフラフープを指に乗せみんなで首の位置まで持ち上げてほしいと言われ挑戦したが、持ち上げることができなかった。他のグループも成功しなかった。そこで4タイプ2人ずつのチームを組みフラフープ上げにチャレンジすると成功した。4つのタイプが居ることで自然と役割が生まれチームワークが良くなった。セミナーから2週間後、売り上げが20万円近く上がっていた。
 スーパーエブリイが活用する「類人猿セミナー」。小川さんはセミナーを受けた翌日、部下の井上さんを呼び出した。井上さんはボノボタイプであった。以前は無言でしていた開店準備、小川さんはセミナーで習ったことを実践した。今までは指示するだけであった小川さんはミニトマトのパック詰めを一緒に手伝い始めた。一緒にやることで会話が生まれ、いつもとは売り場の雰囲気がだいぶ違ってきた。2人で200パック用意したミニトマトが飛ぶように売れた。更に小川さんが仕掛けた。いつも叱ってばかりのアルバイトの山下さんを呼び指示をだした。山下さんはゴリラタイプであった。ゴリラタイプの人には事細かく指示をすることが大切で指示さえあれば大きな戦力になるという。小川さんがセミナーを受講して以降、売り上げは1日あたり約20万円アップした。
 昔は食料品や日用品を買うときは商店街にあるお店が中心であった。店の人と客が会話をしながら買い物をするといった対面販売が特徴であった。そして高度成長期を迎えた頃から増えたのがスーパーであった。客が欲しいものをカゴにいれ最後にレジで精算するセルフサービス方式が特徴。最近は客自身が自分でレジをするセルフレジも増えている。今、スーパーと個人店それぞれの長所を併せ持つ新しいスーパーが登場していた。大阪・吹田市に人気のスーパー「フーズマーケット サタケ 朝日町本店」は威勢の良い接客が特徴。サタケは関西で10店舗運営し売り上げは165億円。1969年に創業し対面販売が基本の食品販売店であった。スーパーになった今もその良さを守っている。佐竹一さんは「お客さんと会話して楽しんでもらう。笑顔で買い物してもらいたい」と話した。サタケの中でも客の心を掴むのが上手な店員がいた。「フーズマーケットサタケ 尾崎道意店」に務める工代真也さんである。入社6年目で青果売り場の主任を任されている。友達と世間話をしながらの買い物。工代さんとの会話を楽しみに毎日のように来店する客までいるという。午前4時30分、工代さんは大阪市中央卸売市場にやってきた。毎朝来て自ら商品の目利きをする。大阪市中央卸売市場にはいろいろなところにサタケの店員の姿が見えた。サタケでは各店舗の売場責任者に仕入れ・販売価格の設定などを任せている。その他にも半端な数でも品質が良ければ安く仕入れているという。工代さんは相場1100円のキャベツを特別に980円で仕入れた。午前8時、工代さんは仕入れたばかりの品物を並べ始めた。毎週日曜日は外で対面販売をする青果市の日であった。工代さんは昔ながらの市場の良さを全面に出した売場作りで集客を狙った。工代さんは週に一度実家に里帰りしている奥さんと子供に会いに行っている。工代さんには気にかけている若者がいた。それは入社2年目の枩林功ニであった。枩林さんはサタケの元気な接客に戸惑っていた。気持ちはあるがなかなか客に話しかけられない。客から話しかけられても会話が続かず商品を薦められないまま立ち去ってしまった。そんな枩林さんが急に大変身した。フーズマーケットサタケは活気ある対面販売が人気で売り上げを伸ばしている。サタケでは各店舗で様々な趣向を凝らした催し物やイベントが行われている。客が喜ぶことなら何をしてもいいというのがサタケの方針である。「フーズマーケットサタケ 尾崎道意店」でもイベントの準備が進められていた。そのリーダーに指名されたのが枩林功ニさんであった。枩林さんが決めたイベントはストラックアウトであった。枩林さんは中学時代野球部に所属していた。イベント当日開店と同時にイベントも始まった。話しかけるのが苦手な枩林さんであったが客を盛り上げようとしていた。イベントには想定の250人を上回る約400人が参加し大盛況になった。枩林さんは「従業員が楽しんでないとだめ。会話をもっとやっていきます」と話した。数日後、枩林さんは積極的に客に話しかけていた。工代さんにも変化があった。「フーズマーケットサタケ 尾崎道意店」の人気店員、工代真也さん。フレンドリーな対応で客の中にも大勢のファンが居る。その工代さんに大きな変化があった。仕事中に呼び出され店長に抜擢された。
 ナビゲーター江口は「モチベーションの高い優秀な店員をどう育てていくのか正解は1つではないという事が今回改て感じた」と語った。

<今日のニュース>
◆百田氏発言:「沖縄の新聞社潰せ」…自民「謝罪する」
 自民党の25日の勉強会で作家の百田尚樹氏が、安全保障関連法案に関し、沖縄の新聞社2社について「潰さないといけない」などと報道機関を批判する発言をした問題で、民主、維新、共産3党は26日午前の衆院平和安全法制特別委員会の理事会で、抗議した。自民党側は陳謝した。民主党長妻昭氏によると、野党側は勉強会に出席した加藤勝信官房副長官の特別委出席を要求し、与党側も応じた。自民党江渡聡徳筆頭理事が「謝罪する」と述べ、浜田靖一委員長も「しかるべき人に注意したい」と語った。
 また、菅義偉官房長官は26日午前の記者会見で、「憲法表現の自由が保障されている」と述べ、政府として距離を置く姿勢を示した。加藤官房副長官らの出席については「政治家としての自由で、制約すべきでない」と問題視しない考えを示した。菅氏は米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)の移設を巡り政権批判を強める琉球新報沖縄タイムスについては「地元メディアの報道は許された自由だと考える」と述べた。
 閣僚からは批判的な発言が相次いだ。石破茂地方創生担当相は「我々は政権の側にいる。言論の弾圧と受け取られかねないようなことは心していかねばならない」と批判。山口俊一沖縄・北方担当相は「自民党本部でやった会合。場所柄を考えていただきたい」と述べた。党内でも懸念する声が上がっており、谷垣禎一幹事長は26日午前の記者会見で「メディアに対して批判、反論はあっていいが、主張の仕方にも品位が必要だ」と苦言を呈した。

<6月26日生まれの先人の言葉>
高山辰雄(画家)
 ・単細胞にも心がある。
具志堅用高(ボクシング)
 ・スポーツは足が基本。ボクシングでも一番大事なのは足、それも親指。
 ・120%沖縄のため、石垣島のために戦った。でも、ベルトを巻いたとき、覚えていたのは拳の感触だけなんだね。