戦後70年 広島・長崎は。

◆戦後70年 広島・長崎 遠のく核兵器廃絶
 明日長崎に原爆が投下された日を迎える。広島と長崎に原爆が投下されて70年。世界の核弾頭数を見ると数は大きく減っているが、地球上には世界を破滅させるには十分な15850発の核兵器が存在している。ロシアとアメリカは即時発射可能な核弾頭が各800発以上あると言われている。2011年、ロシアとアメリカは戦略核弾頭の配備数を1550発に削減するという新START条約を結んだが、その後米ロ対立再燃で核軍縮交渉は進まなくなった。
 核保有国も参加して5年に1度行われるのがNPT(核拡散防止条約)の再検討会議。今年5月にニューヨーク国連本部で行われた会議では今後5年間の核軍縮の方向性を示す最終文書を採択することができなかった。NPT体制は、核保有国に核の保有を認める変わりに核軍縮の義務を負わせ、それにより他国が核の保有に走るのを防ごうという仕組みである。今回の再検討会議では核を持たない国からの核兵器禁止を求める動きが活発に行われた。中心となったのはオーストリアで、「核兵器禁止」に向けた提案文書には107国が賛同した。背景には、広島・長崎の悲劇が自分たちに降り掛かってくる可能性があるという意識の広がりである。抑止のための使われない兵器と思われていた核が使われかねない事態が何度も起きていたこと、テロリストに渡れば使われる可能性が高いことが分かった為である。
 アメリカから広島に移り住んだ広島市立大学のロバート・ジェイコブズ准教授は、“核兵器の過酷な被害を理解している米国民は非常に少ない”そうだ。都市の連携で核廃絶を目指す平和首長会議には今年8月の時点で6779の都市が加盟している。この3年の間で1500都市が加盟した。まさに、国際的な世論を動かすためには日本の被爆体験こそが大きな力になり、そこから、外交が始まる。

◆定年後もまだ働ける。・・・・「私はやった、あなたもできる! 定年後に働く、うれしい毎日」(上田研二著)から
 この本は、「定年後も働こう」と推奨する一冊である。同感ですね。仕事を辞めることを会社が決めるのではなく、やりたいことを自分で決めるべきかも。著者は、東京ガスを退職後、60歳以上の人材派遣会社である高齢社(http://www.koureisha.co.jp/index.html)を設立した。それは定年した人も
まだまだ働けるという確信があったからです。そして、働かなくては、人はダメになってしまうということもあるのです。自分の信念から会社まで作ってしまう行動力に感嘆しました。こうした行動力が、老後を充実したものにさせるのであろう。如何に自らの気力を奮い立たせ、自らを鼓舞していくことが大事であることを気づかせてくれた本である。
<ポイント>
・「無理をせずに仕事をしながら、その合間に遊ぶ」のが一番いいのではということです。半年も経つと、暇を持て余すようになり、「毎日が日曜日」の生活に飽きてくるのです(p2)
・「いかなる苦難にも負けず、苦難を友とし苦難を我が師とする。」私の座右の銘です(p38)
・仕事と同時に人脈づくりを心掛けました。なかでも社外より、社内の人脈づくりをかなり意識していました。当時は社内の2000人くらいとは顔と名前を把握していました(p88)
・私は現役時代から、何か頼まれごとをされたら、できるかぎり応えることを心掛けてきました。現役時代から「困ったときの上田さん」などと
 言われているほどです(p91)

<8月8日生まれの先人の言葉>
岩井半四郎(十代目・歌舞伎)
 ・あなたが私の事そんなに好きだなんて知らなかった。

<今日の雑感>
 江戸検定夏検定まであと二週間。気もあせるが、最後の追い込みでテキスト三冊の読み込みを繰り返していきたい。テキストの熟読しか合格への道はない。当面、ブログの連続記録も大事だが、まずは検定合格を選んでいきたい。