若い人の弱点は、今の自分で世界を考えたがること。自分が変われば、世界も変わることに気付いていない。(養老孟司)

◆政府「女性の活躍」の一環 戦闘機パイロットに女性自衛官登用へ。
 防衛省は政府が成長戦略の中の女性の活躍の一環として、戦闘機パイロットに女性自衛官登用を認める新たな方針を固めた。戦闘機パイロットは、飛行中重力による体への負担が大きいとして、自衛隊では女性登用を見送っていた。・・・・女性登用は良いことだが、なんとなくこれってパフォーマンスではないか?
◆5度の延期を乗り越え 国産初のジェット旅客機MRJ 大空に。
 国産初のジェット旅客機「MRJ」の初飛行が県営名古屋空港で本日行われ、期待の国産旅客機は半世紀ぶりに大空に飛び立った。2017年春に第1号機が全日空納入予定。現時点で400機を受注。座席数70のMRJ-70と座席数90のMRJ-90。ANA25機(2017年4-6月)、JAL32機(2021年)。

<11月11日生まれの先人の言葉>
鈴木大拙(仏教哲学者)
 ・依頼心を捨てよ。これに尽きる。
 ・偉大な仕事は、人が打算的になっておらず、思考していないときになされる。
沢村貞子(女優)
 ・激しい恋の末、やっと結ばれた二人が…やがて、冷たく別れてゆくのは、きっと、相手の魅力を忘れてしまうからでしょうね。いつまでも一緒にいたい、と思うなら…ときどき、それをおさらいしなければ。
養老孟司(解剖学者)
 ・若い人の弱点は、今の自分で世界を考えたがること。自分が変われば、世界も変わることに気付いていない。
 ・人生でぶつかる問題に、そもそも正解なんてない。とりあえずの答えがあるだけです。

<本の紹介>
 ・人生を最高に生きる私の方法(竹内均著・三笠書房
 http://www.amazon.co.jp/%E4%BA%BA%E7%94%9F%E3%82%92%E6%9C%80%E9%AB%98%E3%81%AB%E7%94%9F%E3%81%8D%E3%82%8B%E7%A7%81%E3%81%AE%E6%96%B9%E6%B3%95%E2%80%95%E6%8C%91%E6%88%A6%E3%82%92%E7%B6%9A%E3%81%91%E3%82%88-%E3%81%9D%E3%81%97%E3%81%A6%E6%9C%80%E8%89%AF%E3%81%AE%E4%BA%BA%E7%94%9F%E3%82%92%E7%AF%89%E3%81%91-%E7%AB%B9%E5%86%85-%E5%9D%87/dp/4837914055
 『人生を最高に生きる私の方法――挑戦を続けよ! そして最良の人生を築け!』(竹内均著、三笠書房。出版元品切れだが、amazonで入手可能)には、自己実現のためのヒントがぎっしりと詰まっている。理想の人生とはどういうものかと長いこと考え続け、辿り着いた結論が、'@自分の好きなことをやり、'Aそれで食べることができ、'Bしかも、それが他人のためにも役立ったとして、他人から褒められるような人生――だと述べている。一言で言えば、自己実現の人生である。
 地球物理学という専門分野で彼がいかなる業績を上げたのか、私のような門外漢には知る由もないが、彼の人生論などを読むと、何が何でも独創的な考えに固執するというタイプではないことが分かる。一方に、しかめっ面をして人生とは何ぞやと悩み続け、漸く臨終の床で人生の意味に気づく哲学者がおり、もう一方に、他人のアイディアも長所も全て頂戴してしまう模倣の達人がいるとしたら、あなたはどちらに軍配を上げるだろうか。竹内は、データの断片と断片を結合させる能力を最も重視し、この能力を構想力と呼んでいる。構想力とは、重要な意味や効果を生むようにデータを関連づける能力で、これが欠けていると、どんなによい発想も発見や発明に繋がっていかない。この構想力の典型として、彼はソニーウォークマンの開発例を挙げている。発見や発明というのは、新規の物質を見つけだしたり、新技術を完成させることだけとは限らない。既知の物質や技術と、物質・技術に限らず何物かを結びつける逞しい構想力が成功を呼び込むケースのほうが、むしろ多いのである。研究開発だけでなく、情報収集活動においても、入手した情報(データ)の小さな断片を組み立てることによって、真実にどれだけ接近できるかが、成否の鍵となる。人生に対する考え方も、また然りである。
 ・知的生活の方法 (講談社現代新書渡部昇一著)
 http://www.amazon.co.jp/%E7%9F%A5%E7%9A%84%E7%94%9F%E6%B4%BB%E3%81%AE%E6%96%B9%E6%B3%95-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E6%B8%A1%E9%83%A8-%E6%98%87%E4%B8%80/dp/4061158368
 時間に追われる現代人が、頭を活性化し、ユニークな発想を生み出すにはどうすればよいのか、パソコン・スマホが普及するはるか以前、1976年に発行された本書ですが、そこには依然として「使える」ヒントがあるように思える。多忙な日々でいかに自分の時間を作り、データを入手・整理し、それをオリジナルな発想にまで高めて行くのかにより、人生もかえていけるのではないか。