・志を立てるのに、老いも若きもない。そして志あるところ、老いも若きも道は必ず開けるのである。(松下幸之助(松下電器産業(現:パナソニック)の創業者)語録。)

<11月27日生まれの先人の言葉>
徳川吉宗江戸幕府8代将軍)
 ・おしなべて褒められる者にも善人は少なきものよ。なかば褒められ、なかばそしられる者こそ、取りどころはあるなれ。
松下幸之助松下電器産業(現:パナソニック)の創業者)
 ・何年も同じことをやっている会社は落伍してしまう。
 ・熱意があれば、まわりの人がその熱意にほだされて、みな一所懸命やりますよ。なんぼ賢い人でも経営に熱意をもっておらんと、まわりが動かん。
 ・カンでいいときと、カンではなく科学的なものでないといけないときがあるわけです。しかし、カンが必要ないということには決してならない。
 ・社長の熱心は、社員にうつる。熱心にやっておるから、皆がそうなる。我がことのように、皆がやっていくようになる。
 ・窮するのあまり、物に心を奪われてはならない。常に至誠に立ち、物にとらわれない精神をもって押し進むべきである。
 ・経営は聖人君子の業(わざ)ではない。君らええ格好すな。
 ・きみな、赤字というのは、人間の体で言うたら、血を流してるのと一緒や。体から血が流れっぱなしやったらどうなる? 死んでしまうわな。死んだらいかんから、血を止めないかんな。
 ・決心することが社長と大将の仕事である。
 ・刻々にくだす意志決定を誤らないためには、人を使う立場の者は常日頃から自分の人生観、事業観、社会観の涵養(かんよう=徐々に養うこと)につとめることが大切である。
 ・大切なことは、うろたえないことである。慌てないことである。
 ・他人の道に心を奪われ、思案にくれて立ちすくんでいても、道は少しもひらけない。道をひらくためには、まず歩まねばならぬ。心を定め、懸命に歩まねばならぬ。
 ・好況よし、不況なおよし。
 ・どうしてみんなあんなに、他人と同じことをやりたがるのだろう。自分は自分である。百億の人間がおっても、自分は自分である。そこに自分の誇りがあり、自信がある。そしてこんな人こそが、社会の繁栄のために本当に必要なのである。
 ・松下幸之助の不況克服の心得10か条
  第一条 「不況またよし」と考える不況に直面して、ただ困ったと右往左往していないか。不況こそ改善へのチャンスであると考える前向きの発想から、新たな道もひらけてくる。
  第二条 原点に返って、志を堅持するともすれば厳しさに流されて判断を誤りやすい不況こそ、改めて原点に返り、基本の方針に照らして進むべき道を見定めよう。そこから正しい判断も生まれ、断固といた不況克服の勇気と力が湧いてくる。
  第三条 再点検して、自らの力を正しくつかむふだんより冷静で念入りな自己評価を行い、自分の実力、会社の経営力を正しくつかみたい。誤った評価が破綻を招くのである。
  第四条 不撤退の覚悟で取り組むなんとしてもこの困難を突破するのだという強い執念と勇気が、思いがけない大きな力を生み出す。不況を発展に変える原動力は烈々たる気迫である。
  第五条 旧来の慣習、慣行、常識を打ち破る非常時ともいえる不況期は、過去の経験則だけでものを考え行動してもうまくはいかない。これまでの当然のこととしてきた慣習や商売の仕方を、徹底的に見直したい。
  第六条 時には一服して待つあせってはならない。無理や無茶をすれば、深みにはまるばかりである。無理をせず、力を養おうと考えて、ちょっと一服しよう。そう腹を据えれば、痛手も少なくなる。終わらない不況はないのである。
  第七条 人材育成に力を注ぐ「苦労は買ってでもせよ」というが、不況とはその貴重な苦労が買わずとも目の前にあるときである。好況のときには出来ない人材育成の絶好の機会としたい。
  第八条 「責任は我にあり」の自覚を業績低下を不況のせいにしてはいないか。どんな場合でも、やり方いかんで発展の道はある。うまくいかないのは、自らのやり方に当を得ないところがあるからである。
  第九条 打てば響く組織づくりを進める外部環境の変化に対する敏感な対応は、よい情報も悪い情報も社員からどんどん上がってくる、お互いの意思が縦横に通いあう風通しのよい組織であってこそ可能となる。
  第十条 日頃からなすべきをなしておく不況時は特に、品質、価格、サービスが吟味される。その吟味に耐えられるように、日ごろからなすべきことをなしていくことが必要である。
 ・松下幸之助の商売戦術30か条
1.商売は世のため人のための奉仕にして、利益はその当然の報酬なり
2.お客様をじろじろ見るべからず。うるさく付きまとうべからず。
3.店の大小よりも場所の良否、場所の良否よりも品の如何。
4.棚立て上手は商売下手。小さい店でゴタゴタしている方がかえってよい場合あり。
5.取引先は皆親類にせよ。これに同情を持ってもらうか否か店の興廃のわかるるところ。
6.売る前のお世辞より、売った後の奉仕。これこそ永久の客を作る。
7.お客様の小言は神の声と思って何ごとも喜んで受け入れよ。
8.資金の少なさを憂うなかれ。信用のたらざるを憂うべし。
9.仕入れは簡単にせよ。安心してできる簡単な仕入れは繁盛の因と知るべし。
10.百円のお客様よりは一円のお客様が店を繁盛させる基と知るべし。
11.無理に売るな。客の好むものも売るな。客のためになるものを売れ。
12.資金の回転を多くせよ。百円の資本も十回まわせば千円になる。
13.品物の取り換えや返品にこられた場合は、売ったときよりも一層気持ちよく接せよ。
14.お客の前で店員小僧をしかるくらいお客を追い払う妙手段はない。
15.良き品を売ることは善なり。良き品を広告して多く売ることはさらに善なり。
16.自分の行う販売がなければ社会は運転しないという自信を持て。そしてそれだけに大なる責任を感ぜよ。
17.仕入先に親切にせよ。そして正当な要求は遠慮なく言え。
18.紙一枚でも景品はお客を喜ばせるものだ。付けてあげるもののない時は笑顔を景品にせよ。
19.店のために働くことが同時に店員のためになるよう、待遇その他適当の方法を講ずべし。
20.絶えず美しい陳列でお客の足を集めることも一案。
21.紙一枚でも無駄にすることはそれだけ商品の値段を高くする。
22.品切れは店の不注意、お詫びして後「早速取り寄せてお届けします」とお客の住所を伺うべきである。
23.正札を守れ。値引きはかえって気持ちを悪くするくらいが落ちだ。
24.子供は福の神。子供連れのお客、子供が使いにきての買い物にはとくに注意せよ。
25.常に考えよ今日の損益を。今日の損益を明らかにしないでは寝に就かぬ習慣にせよ。
26.「あの店の品だから」と信用し、誇りにされるようになれ。
27.御用聞きは、何か一、二の品物なり商品の広告ビラなり持って歩け。
28.店先を賑やかにせよ。元気よく立ち働け。活気ある店に客集まる。
29.毎日の新聞広告は一通り目を通しておけ。注文されて知らぬようでは商人の恥と知るべし。
30.商人には好況不況はない。いずれにしても儲けなければならぬ。
 ・自分には自分に与えられた道がある。天与の尊い道がある。どんな道かは知らないが、ほかの人には歩めない。
 ・一挙に事を決するということを行なえば、必ずどこかにムリを生じてくる。
 ・心配またよし。心配や憂いは新しくものを考え出すひとつの転機ではないか。
 ・はじめからしまいまで徹底的に悪いということもなければ、また徹底的に良いということもない。
 ・私は小企業の経験も、中企業、大企業の経験もしてきましたが、率先垂範第一ということは、まったく企業の大小を問わず共通にいえることだと思います。
 ・成功の姿は、人によってみな異なる。
 ・自分はタバコくわえて遊んでいて、社員に「働け」と言うたかて、そら働きよらんですよ。
 ・経営に対する経営者自身の使命感。そういうものがなかったら、人を育てようと思っても人は育ちません。
 ・資本をつくるよりも、人を育てることのほうがはるかに難しいのではないでしょうか。
 ・私は、人間というものは、たとえていえば、ダイヤモンドの原石のような性質をもっていると思うのです。すなわち、ダイヤモンドの原石は、もともと美しく輝く本質をもっているのですが、磨かなければ光り輝くことはありません。
 ・塩がからいということは誰でも知っている。砂糖の甘さも誰もが知っていると思う。しかし、砂糖も塩もなめたことがなければ、その甘さやからさの説明をいくら聞いたところで、実際の味が分かるものではないと思う。仕事にせよ商売にせよ、それと同じことであろう。
 ・進歩は無限であるというふうに考えて、そしてそれと取り組んでいけば、際限なく進歩していくと私は思います。
 ・「これはこんなものだろう、これでいいんだろう」こういうことで、みずからそれで限界をつくってしまえば、一歩も進歩することができないだろう。
 ・社員一人ひとりが、“社員という稼業”の経営者であれ。
 ・君は幸せだ。いまが最悪だから、君は何をやってもよくなるはず。
 ・ひと言でいって、指導者とは責任をとるということです。責任をとれない人は、指導者たる資格はない。昔は、指導者の心得というのは、みんなのために死ぬということでした。
 ・目標を持ちなさい。目標をもったらすぐに諦めない。コツコツと、少しずつでもいいから前進することが成功の秘訣だ。
 ・部下の良さ、偉さがわかるか。自分の部下が100人いるなら、自分の偉さは本当は101番目なんだと思える人が真のリーダーだ。
 ・素直な心は、あなたを強く正しく聡明にいたします。
 ・今はどこの会社や工場でもよい商品をつくろうとして、品質管理を一生懸命に勉強している。でも、それよりもっと大事なのは、きみ、人質(じんしつ)管理やで。
 ・何でもあれこれ命令してやらせるのではいけない。それでは言われたことしかしない人ばかりになってしまう。やはり仕事は思い切って任せることである。そうすることによって、その人は自分でいろいろ考え工夫するようになり、その持てる力が十分発揮されて、それだけ成長もしてくる。
 ・任せるということは、この人ならうまくやるだろうということを前提として任せるんです。無責任に任せるんじゃないのですから、いかんなと思うときには口で言ってやらねばいかんです。
 ・人間のやることですから、いろいろなことがあります。しっかり理念をふまえてやる人も、勢いに任せてやる人もいる。そんなときにはやっぱり注意してやらないといけません。注意を怠ったら、その人を捨て去ってしまうのと一緒ですわ。
 ・私はこの歳になっても、会社で大きな影響力を持っています。影響力を持つ人間は毎日、私利私欲を抑えるために葛藤しないといけない。私利私欲が表に出てくると、会社は潰れます。
 ・海外勤務の心得
一、異国に在ることを認識し、其の国の風俗・風習に早く慣れるとともにそれらを深く理解すること。
二、常に自己の健康に留意し、爽快な心で社員に接すること。
三、品質第一を旨とし、技術の妥協は許されないこと。
四、現地材料の開発を積極的に行ない、日本の依存から脱却すること。
五、日本人社員間は勿論(もちろん)のこと、現地社員との和を常に重んじること。
六、現地社員を育成し、経営全般に参画せしめ、現地社員による経営の時期を早めること。
 ・仕事には知恵も大事、才能も大事。しかし、もっと大事なことは些細と思われること、平凡と思われることも疎かにしない心がけである。
 ・人より一時間余計に働くことは尊い。努力である。勤勉である。だが、いままでよりも一時間少なく働いて、いままで以上の成果を挙げることもまた尊い。そこに人間の働き方の進歩があるのではないだろうか。
 ・お互いに、自分が他人と違う点をもっとよく考えてみよう。そして、人真似をしないで、自分の道を自分の力で歩いていこう。そこにお互いの幸福と繁栄の道がある。
 ・賽(さい)の河原の小石は崩れても、仕事の小石は崩れない。些細なこと、平凡なこと、それを積み重ね積み重ねてきて、その上に自分の知恵と体験とを加えてゆく。それではじめて、危なげのない信頼感が得られるというものであろう。
 ・元気な人間は陣頭に立って突っ走るものだが、振り返ると誰もついてきていないことが多い。陣頭に立って、自分についてこいと、独裁になる者が多い。自分は半病人的経営だから、社員たちの後ろからついていく。
 ・よく人の意見を聞く、これは経営者の第一条件です。
 ・いくつになってもわからないものが人生というものである。わからない人生を、わかったようなつもりで歩むほど危険なことはない。
 ・私が今日の大を成したのは、それはあらかた運ですね。一日一日を努力して生きてきただけのことです。強いて言えば、積み重ねがすべてです。人間万事、世の中すべては天の摂理で決まるのが90%、人間が成し得るのはたかだか10%ぐらいだと思っています。
 ・自分は病弱だったから、すべて人に任せました。結果的にはそれで人が育ち、事業が成功しました。病弱だったのは不運でしたが、結果的にはそれが幸運でした。
 ・志を立てるのに、老いも若きもない。そして志あるところ、老いも若きも道は必ず開けるのである。

<本の紹介>
・新版 新幹線から経済が見える (祥伝社黄金文庫小宮一慶著)
 http://www.amazon.co.jp/%E6%96%B0%E7%89%88-%E6%96%B0%E5%B9%B9%E7%B7%9A%E3%81%8B%E3%82%89%E7%B5%8C%E6%B8%88%E3%81%8C%E8%A6%8B%E3%81%88%E3%82%8B-%E7%A5%A5%E4%BC%9D%E7%A4%BE%E9%BB%84%E9%87%91%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%B0%8F%E5%AE%AE-%E4%B8%80%E6%85%B6/dp/4396314884
松下幸之助「一日一話」―仕事の知恵・人生の知恵 (PHP文庫・PHP総合研究所
 http://www.amazon.co.jp/%E6%9D%BE%E4%B8%8B%E5%B9%B8%E4%B9%8B%E5%8A%A9%E3%80%8C%E4%B8%80%E6%97%A5%E4%B8%80%E8%A9%B1%E3%80%8D%E2%80%95%E4%BB%95%E4%BA%8B%E3%81%AE%E7%9F%A5%E6%81%B5%E3%83%BB%E4%BA%BA%E7%94%9F%E3%81%AE%E7%9F%A5%E6%81%B5-PHP%E6%96%87%E5%BA%AB-PHP%E7%B7%8F%E5%90%88%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80/dp/4569572677/ref=sr_1_6?s=books&ie=UTF8&qid=1448565067&sr=1-6&keywords=%E6%9D%BE%E4%B8%8B%E5%B9%B8%E4%B9%8B%E5%8A%A9
松下幸之助 夢を育てる―私の履歴書 (日経ビジネス人文庫松下幸之助著)
 http://www.amazon.co.jp/%E6%9D%BE%E4%B8%8B%E5%B9%B8%E4%B9%8B%E5%8A%A9-%E5%A4%A2%E3%82%92%E8%82%B2%E3%81%A6%E3%82%8B%E2%80%95%E7%A7%81%E3%81%AE%E5%B1%A5%E6%AD%B4%E6%9B%B8-%E6%97%A5%E7%B5%8C%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9%E4%BA%BA%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%9D%BE%E4%B8%8B-%E5%B9%B8%E4%B9%8B%E5%8A%A9/dp/4532190983/ref=sr_1_18?s=books&ie=UTF8&qid=1448565067&sr=1-18&keywords=%E6%9D%BE%E4%B8%8B%E5%B9%B8%E4%B9%8B%E5%8A%A9

<今日のニュース>
◆来年度予算案 基本方針 臨時閣議で決定。
 政府は臨時閣議で来年度予算案の編成の基本方針を決定したと伝えた。 一億総活躍社会とTPPの対応を重要な政策課題にしていると伝えた。また低所得の年金受給者に1人あたり3万円支給する予算措置などを盛り込む方向で調整していると伝えた。加藤一億総活躍相は実行が図れるように予算を確保したいと語った。