自分は途中で責任を回避しはしない。(仁科芳雄)

◆江戸を学ぶ
 ・湯島聖堂
 湯島聖堂は中国儒教創始者として崇拝される孔子を祀る霊廟である。元々は上野忍岡に居を構え、孔子廟を設けた儒者林羅山の私塾を起源とする。元禄3年(1690)将軍綱吉によって神田湯島の拝領地6000 坪に移築され、孔子の生地である昌平郷に因んで昌平坂昌平橋命名された。幕府の教学政策として朱子学が奨励され、寛政8年(1797)に昌平坂学問所を開校した。明治4年(1871)に廃止された昌平校の跡地には、東京師範学校筑波大学・お茶ノ水女子大)、文部省、国立博物館などがあったが、現在は東京医科歯科大学の湯島キャンパスとなっている。

◆2015-12-05 東京一極集中と地方の衰退は無関係 Chikirinの日記
 http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/
 <主な主張>
 ・「東京一極集中」と「地方の衰退」をセットで語る人が多いんだけど、このふたつって何の関係もない。
東京一極集中の対立概念は、地方再生ではなく、2大都市集中、もしくは、複数大都市への集中である。先進国にも中進国にも一極集中タイプの国と、複数都市に人口や経済力が分散してる国があり、数都市への集中型と、二大都市型に分かれている。
 国の姿がどのタイプになるかは、国土の大きさ・歴史的な経緯・国内交通機関の発達の度合いなどによって決まるが、首都移転を実施することで一極集中から 2大都市型に移行させるなど、人為的に変更することも可能です。日本でも大阪の橋下徹氏は、「東京一極集中はダメ」「大阪は東京と肩を並べられる 2大都市を目指すべきだ」と主張しており、前回の住民投票では、結果こそ「東京一極集中のままでよい。大阪は今のまま変わりたくないので」ということでしたが、得票数はかなり拮抗していたので、「東京と大阪の 2大都市型を目指したい」という人もかなり多いかもしれない。
 また道州制が実現すれば、福岡や名古屋などが東京・大阪に並ぶ都市へと発展し、複数都市型の国への道も開けます。道州制が是か否かという議論は、「東京一極集中は是か非か」という議論と同じ。東京一極集中より、道州制による複数都市型(アメリカ、ドイツ、中国型)のほうがよいと思っているが、他都市にその気がないなら(=変化が嫌いなら)仕方ない。自分が住むエリアを東京と並ぶ都市にしたいかどうかは、そのエリアに住む人が決めること。そして、限界都市だの消滅都市だのといった地方の衰退問題と、東京一極集中は完全な別課題であると主張している。
 少子高齢・人口減少社会の到来の中で、福岡や名古屋や大阪など、他の大都市が拡大・発展して、東京と肩を並べるようになったら、東京一極集中は緩和されるが、そうなった時には地方は再生するどころか、さらに衰退が進むであろう。今以上にそれぞれの周辺都市から人を集積させてしまい、結果として、「一極集中の是正=地方の再生」とは、全く反対のことが起こるでしょう。
 <本の紹介>
 ・マーケット感覚を身につけよう---「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法(ちきりん著・ダイヤモンド社http://www.amazon.co.jp/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88%E6%84%9F%E8%A6%9A%E3%82%92%E8%BA%AB%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%91%E3%82%88%E3%81%86-%E3%80%8C%E3%81%93%E3%82%8C%E3%81%8B%E3%82%89%E4%BD%95%E3%81%8C%E5%A3%B2%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8B-%E3%80%8D%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8B%E4%BA%BA%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B5%E3%81%A4%E3%81%AE%E6%96%B9%E6%B3%95-%E3%81%A1%E3%81%8D%E3%82%8A%E3%82%93/dp/4478064784

<今日の言葉>
仁科芳雄(物理学者)
 ・自分は途中で責任を回避しはしない。
  この言葉は、まさに人として、誠実に生きることを示唆する言葉の一つに挙げても良いのではないか。

<12月7日生まれの先人の言葉>
西園寺公望(第12・14代内閣総理大臣
 ・どうも怪しいぞ、人には言えぬが、どうも日本の陸軍あたりが元凶じゃあるまいか。
 ・いろいろやってみたが、結局、人民の程度以上にはならなかった。
与謝野晶子歌人
 ・厭々(いやいや)する労働はかえって人を老衰に導くが、自己の生命の表現として自主的にする労働は、その生命を健康にする。
 ・才能のある人の間で猛烈な競争をかいくぐってきたたくましさがないと、大きな試合では勝てない。
 ・人間は何事にせよ、自己に適した一能一芸に深く達してさえおればよろしい。
 ・創造は過去と現在とを材料としながら新しい未来を発明する能力です。
俵萠子(評論家・エッセイスト)
 ・いったん『信用する』と決めた人は、信用しつづけるほうが楽なのです。たとえ、だまされたとわかる日が来るとしても、そのときはそのときのこと。そのときになってから怒鳴るなど、泣くなど、盛大にやればいい。
森下洋子バレーダンサー)
 ・私は毎日、二時間の基本レッスンをやっています。これは、私の舞台を支えている大事なレッスンで、一日基本レッスンを怠ると自分の身体が不調になるのがわかります。二日怠るとパートナーにわかります。そして、三日怠ると多くの人にわかります。