今年の漢字は「安」、清水寺で発表。予想的中でしょうか。

◆2015年を表す漢字は「安」――。日本漢字能力検定協会京都市)は15日、「今年の漢字」を京都・清水寺で発表した。午後2時過ぎ、森清範貫主「清水の舞台」で、縦1・5メートル、横1・3メートルの越前和紙に特大の筆で揮毫した。「安」は応募12万9647通のうち最多の5632通(4・3%)。“安”保関連法案や不“安”など今年の世相を意味する「安」だが、とにかく明るい“安”村の流行語「“安”心してください―」も連想させる今年の漢字となった。安倍政権のもとで安全保障関連法案の採否をめぐり国論を2分した点や、世界で続発したテロや異常気象、マンションの杭打ちデータ流用などで人々が不安になったことなどが理由に挙げられた。2位以下は新語・流行語大賞にもなった「爆買い」などから「爆」、戦後70年を反映して「戦」、芸能人の結婚が相次いだのを受けて「結」と続いた。その他、投票による上位は「五」「賞」「偽」「争」「変」「勝」などが続いた。
 「今年の漢字」は1995年に始まり、今年で21回目。阪神大震災があった同年は「震」。シドニー五輪の2000年、ロンドン五輪の12年はともに「金」。消費税率が8%にアップした昨年は「税」だった。(http://d.hatena.ne.jp/ks9215/20151214)

<12月15日生まれの先人の言葉>
田中正造(政治家)
 ・辛酸亦入佳境(しんさんまたかきょうにいる)・・・*辛酸(つらい・悲しいこと)佳境に入る(面白く・盛り上がる)楽また其の中に在り
●梁瀬長太郎(ヤナセ創業者)
 ・自分の力以上に、自分を見せてはならない。
伊東正義(政治家)
 ・君たち、表紙だけ替えても中身が変わらなければ意味はないよ。
 ・政治家にとって倫理は法よりも重い。
いわさきちひろ(女性画家・絵本作家・絵本画家)
 ・大人というものは、どんなに苦労が多くても、自分の方から、人を愛していける人間に、なることなんだと思います。
 ・世界中の子供みんなに平和としあわせを。
 ・戦場にいかなくても戦火のなかで子供たちがどうしているのか、どうなってしまうのかよくわかるのです。子供は、そのあどけない瞳やくちびるまでが、世界十みんなおんなじだから。
ちひろ美術館 http://www.chihiro.jp/chihiro/
 「安曇野ちひろ美術館の周囲に広がる安曇野ちひろ公園(松川村営)の北側エリア約17,000㎡を拡充整備し、「食」「農」「いのち」を体験的に学べる公園が新たにつくられます。その公園の一角には、いわさきちひろの絵で愛されている『窓ぎわのトットちゃん』(黒柳徹子・著)に登場する、電車の教室を再現したトットちゃん広場が整備される。」予定である。松本市から長野道を走り、豊科ICを下りて更に10数kmほど北へ走ると、安曇野市を通り過ごし,北安曇郡松川村に入る。松本から約40分ほどで,広大な「ちひろ公園」の駐車場に着く。そこから、美しい公園の中を歩いて行くと「安曇野ちひろ美術館」の入口に着く。この公園は松川村の村営で36,500平米もあり、美しい池と石を配置した庭(パツウォスカーの庭)、大花壇、"ちひろ黒姫山荘"などがあり,村をあげての施設である。東京の自宅兼アトリエ跡に「ちひろ美術館・東京」があるが、その開館20周年を記念して1997年に建てられたのが「安曇野ちひろ美術館」である。安曇野の出身である両親が、戦後開拓農民として暮らした土地でちひろも度々この地を訪れ、数々のスケッチを残しているそうだ。いわさきちひろの絵はちょっと"ほわっと"した子供の絵が多い。しかし、その表情や動作に対する母親目線での観察力が多くの支持を得ている理由ではないかと思う。ぼかしの中にも、微妙な違いを描き分け、子供への愛情と平和への願いが表れている。
谷川俊太郎(詩人)
 ・長い間、一緒に暮らして、その間に芽生える感情こそが『愛』。
 ・正しい理屈や理論じゃないものが人間を動かすこともある、それを信じてもいいんじゃないかとぼくは思います。
 ・自動車が走ることは複雑なことだ。しかし人間が歩くことの複雑には遠く及ばない。
 ・詩を書くには、自我がないっていうことが、ひとつの条件としてあるんだと、思ってます。自分を空っぽにして言葉を呼び込むのが詩の書き方だというふうに思ってるの。
立松和平(小説家)
 ・役所を辞め、腹をくくって書いた小説が賞を取った。やっぱり人生は、覚悟を決めないとダメなんだね。
 ・自分の魂にうそをついたら、いい人生は送れない。もし迷ったら、魂に聞け。

<本の紹介>
・富士山頂 (新田次郎著・文春文庫)
 http://www.amazon.co.jp/%E5%AF%8C%E5%A3%AB%E5%B1%B1%E9%A0%82-%E6%96%87%E6%98%A5%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%96%B0%E7%94%B0-%E6%AC%A1%E9%83%8E/dp/4167112418
 富士山頂に世界一の気象レーダーを建設せよ!昭和38年、気象庁の元に始動した一大事業。測量課の葛木を始め、その任務を受けた男達は、熾烈な入札競争、霞が関の攻防、暴風雨が吹き荒れる3776mの苛烈な現場と闘いながらも完成に向け邁進してゆく。著者の体験を元に、完遂迄の軌跡を活写した記録文学である。