人を操る文章術とは人を行動に導く文章なのです。

◆「LINEやメールで、人を操る禁断の文章術」から
 多くの人が、LINEやメールで連絡をとっているでしょう。ちょっとした言葉遣いの違いで、与える印象は大きく変わります。同じことを伝えるなら、良い印象を持ってもらいたいもの。人の悩みの多くはコミュンケーションです。言葉をうまく使えるようになれば、悩みは減るでしょう。でも、文章では言葉と同様に伝えるのは難しいかもしれない。その文章術の軸となるのは、「読み手の見たい現実を見せてあげる」という、相手の心理を先回りした「想像力を刺激する」書き方のテクニックである。
 内容的には
 ①人はV字回復が好き
 成功した人の自慢話を聞いても、あまり面白くありません。ところが、成功する前は、大失敗をしてどん底だったという話があると、話は面白くなってきます。人の不幸は蜜の味と言われる通り、人の不幸話は面白いのです。よって、自慢話をするときも、失敗談をくっつけて、V字回復のストーリーにすると、人々は食いつきます。人気ドラマは映画は、ほとんど「V字回復ストーリー」になっているはずです。両面表示と片面表示といって、良い所だけでなく、悪いことも表示することで、信用は高まります。失敗はできればしたくないですが、失敗を乗り越えてきた経験は、人生の貴重な財産です。エピソードとしてうまく利用していきましょう。失敗は人間的魅力を深めてくれます。
 ②「追伸」は効果抜群
 ツァイガルニク効果といって、人間は、まだ続きがあることのほうが強く記憶に残ります。この現象をうまく利用したのが、テレビの次回予告や、映画の予告編です。メールでも「追伸」は、一番印象に残るということです。一番伝えたいことは、追伸に入れると有効です。文章の締めの部分は割と難く、色々試しているうちに、追伸的な文章を入れるとうまくまとまることに気がつきました。読後感の調整弁として活用してきました。これからは、記事で一番言いたい「結論」を示すためも利用してみたいものです。
 ③メール下から書く
 メールを送るときは、まず「追伸」から書くと良いそうです。一番伝えたい事を、追伸に書き入れます。最後の追伸さえ外さなければ、多少本文がブレても、安心というわけです。「結論から書く」というのは、わかりやすい文章をつくる必勝法です。
 <心を動かす文章に共通する3つの原則>
1.あれもこれもと書き過ぎないこと
 2.きれいな文章を書こうとしないこと
 3.自分が書きたいことを書かない
 <悩みの9割は「HARM」(ハーム)の四文字に集約される>
 Health 健康、美容
 Ambition 夢、将来、キャリア
 Relation 人間関係、結婚、恋人、会社
 Money お金
 強烈なインパクトを受けたのが、このメールを下から、つまり追伸から書くテクニックと、会話するように書かれた一人二役の文章をまとめて心を動かす文章に変えるテクニック。
 <ポイント> 
 ・ありきたりで常識的な言い回しに、過剰で具体的な条件を表す言葉を組み込むと、その文章は名言に変わる。
 ・普通の人にはできない大変な仕事だと思います。でも、先生だって人間ですよね(中略)たまには●●しませんか。
 ・「普通の人だったら、こんなプレッシャー耐えられないと思います。本当にお疲れさまです。明日以降もよろしくお願いします。
 ・「悩み」は、人の心を動かす大きなフックになる
 ・人は、数量限定よりも情報の限定に弱い。
 ・書き出しはポジティブに。
 ・大事なのは表現を変えて10回繰り返すこと。
 ・文章は会話をするように一人二役で書こう。それをまとめれば、カンタンに心を動かす文章が書ける。
 ・まず、あなたが考える現状で最も明るい話題を冒頭に持ってくること。続いて、報告しなければならないマイナス情報を正直に開示すること。これで読み手は不安になりますが、その直後にそのマイナスに対する対処、解決策を示します。そして、導き出される明るい結果で締めくくること。
 ・間は、達成した課題よりも、達成されなかったことや中断されていることをよく覚えている」(ツァイガルニク効果)。
 ・メールを書く際はまず、相手に何をしてもらいたいのか、どんな行動をとってもらいたいのかを考え、決めておくことです。それを「追伸」にまとめてから書き始める。このルールを知っていると、メールの書き方はガラリと変わります。人の心を揺さぶるメールを書きたいなら、「下」から書くことです。
 *「人を操る禁断の文章術 」(メンタリストDaiGo著・かんき出版)
 http://www.amazon.co.jp/%E4%BA%BA%E3%82%92%E6%93%8D%E3%82%8B%E7%A6%81%E6%96%AD%E3%81%AE%E6%96%87%E7%AB%A0%E8%A1%93-%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88DaiGo/dp/476127056X

◆今日で通算1436日連続1436日。年内でようやく1450日まで行くのかな。これで連続記録も打ち切りにしますか。ともかく㋀㏠までは頑張ってみましょうか。新たなシリーズは考えていませんから。

<12月16日生まれの先人の言葉>
●野村吉三郎(外交官・日本ビクター元社長)
 ・さっきから君たちはひばり、ひばりと、何の話をしているのだ。
服部幸應(料理評論家)
 ・ぜひ何かしらの使命感を持つようにしてください。僕が長年休みなく働いてこられたのも、「食育を広めたい」という使命感があったからこそですから。
 ・大をもって、小さきことに仕えよ」という言葉を贈りたい。これは父から何度も言われたことなのですが、「大きな志や使命感を持ち、小さな嫌なことは呑みこめ(乗り越えろ)」という意味です。
松山千春(歌手)
 ・計れるものなんていらない。計れないものに本当の価値がある。あなたの事を2.5cm好きだとか、3.6g好きだとか計れるか。だから、裕福でなくていい。・・・・・幸福になってください。             」