江戸検2級合格。来年のお題は「天下大変〜江戸の災害と復興」。覚悟を決めて一級挑戦へ。

◆ようやく2級合格。来年は覚悟を決めて全力で1級合格を目指していきたい。来年のお題は「天下大変〜江戸の災害と復興」。『戦乱もなく平和が続いた江戸時代ですが、いつも平穏無事だったわけではありません。人々の日常を破壊し、重くのしかかったのが災害でした。江戸をはじめ、都市は幾度となく大火にみまわれ、天然痘コレラなどの疫病の流行にも悩まされました。また、火山国である日本には噴火や地震津波がしばしば発生し、湿潤で四季豊かな気候風土が、ときには大規模な風水害をもたらしました。異常気象を原因とする飢饉でも、多くの人命が失われています。しかし、人々は災害を前に、なすすべもなく打ちひしがれていたわけではありません。防火体制を整え、河川を改修し、非常食を備蓄するなどして災害に備えるとともに、幕府や諸藩、さらには地域社会が団結して、つねにたくましく復興を遂げてきたのです。江戸時代には、社会を揺るがす大事件のことを「大変」と呼びました。今回は、現代に暮らす私たちが今まさに抱えている喫緊の「大変」である災害と、そこからの復興の歴史について考えてみたいと思います。』という趣旨が掲載されていた。早速例題にいどんだが、2.3級の例題はできたが、1級はぜんぜん無理でした。まさに、相当な覚悟が必要である。今年の合格率も4%程度であり、生半可な知識では合格できない。
 ●参考
・『江戸検受験のための勉強方法 (江戸検受験対策)』(http://wheatbaku.exblog.jp/21042827/
 1、どんな本がよいか 
①乱読でも読書量を増やした方がよい。
 江戸検が要求してくる知識情報は半端ではありませんので、知識情報量を増やすため、本は数多く読む必要があると思います。私は一級受験の1年目には江戸関連の本を約60冊読みました。しかし、実際に受験してみて、それでは合格するにはまったく不十分だと思いましたので、2年目には約140冊読み、通算で200冊以上の本を読みました。それでも、当時は、読み足りないと思っていました。ジャンルはいろいろですが、比較的余裕のある冬〜春期には、「南総里見八犬伝」「好色一代男」「江戸参府旅行日記」「折りたく柴の記」「宇下人言」などの小説・原典の現代語訳も読みました。受験勉強が本格化する夏から秋期には受験に直接関係するものを中心に読みました。
②「博覧強記」が最も大切 
 本の中では、「博覧強記」が最も大切です。「博覧強記」から一級の場合、約4割出題されることとなっています。理屈上は「博覧強記」を丸暗記すれば、約40問正解となるということになります。ですから、「博覧強記」は全文暗記するつもりで何回も読み込んだ方がよいと思います。
 私は「博覧強記」は1年目に8回、2年目に10回、通算で18回読み込みました。特に最後の1ヶ月間は2年間とも「博覧強記」の読み込みに集中しました。また、「博覧強記」は暗記ブックと考えていましたので、ラインマーカーを引くのは当然ながら、その他の暗記すべき事項はすべて「博覧強記」に書き込んで暗記しました。このように「博覧強記」は、図表を含めてすべてのページをすべて暗記するつもりで読み込みをしました。
③知識が集約された事典関係の本が役にたつ 
 たくさんある本の中で、事典関係の本は知識が集約されているので短時間に大量の知識情報が入手できるので繰り返し読みました。「江戸学事典」「徳川幕府事典」「江戸城を読む」「徳川妻妾記」「江戸時代人名控1000」などは3回から4回読みました。これらの本を熟読すると大変有用だと思います。特に「江戸学事典」は、専門分野の研究者が事項ごとに分担して書いたもので読みやすく知識や情報が豊富ですので、この本は手元において熟読されるとよいと思います。なお、この類に年表があります。小学館の「見る・読む・調べる江戸時代年表」は、年代確認が必要な時に常に使用していました。
④通史の勉強が必要
 江戸の歴史の流れを把握することは必須だと考え通史も勉強しました。その際、年号は不可欠ですので、当然ながら年号は「慶長」から「慶応」まで丸暗記しました。通史の勉強に使用したのは、出版年度が古い全集本でした。最近の通史の本は、テーマごとに書いているケースが多く初心者が全体の流れを捉えるという点では利用しにくいと考えています。私が熟読したのは小学館ライブラリー「体系日本の歴史」と「集英社版 日本の歴史(12)〜(15)」です。小学館ライブラリー「体系日本の歴史」は、文庫本なので持ち運びに便利ですし内容も非常に読みやすく重宝しました。しかしこれは現在絶版ですので入手しにくいと思います。私は古本屋で入手しました。通史を勉強する中で、島原の乱・赤穂事件・三大改革・幕末等の有名事件や将軍・幕閣・文化人等の有名人は、しっかり記憶しました。
⑤興味ある分野の本を読む 
 江戸検では、幅広い分野から問題が出ますので、どの分野が最も大切などと中てるのは至難の業です。ですから、自分の興味のある分野を深く探求していくのがよいのではないでしょうか。浮世絵が好きな人は浮世絵、捕物帳が好きな人は刑罰史、花が好きな人は「江戸の園芸」、落語が好きな人は「江戸の落語」といった具合です。江戸検一級2期会の仲間でも、全分野をマスターしている人などいません。人物史が好きでしたので、伝記類は数多く読みました。吉川弘文館人物叢書は、「徳川綱吉」「徳川光圀」「徳川吉宗」などかなり読みました。
2、本以外から情報収集
①史跡めぐりや博物館めぐりも役に立つ
 現場を見ると実感がわき、理解が深くなり、大変役に立ちました。具体的には、皇居東御苑を回ることにより江戸城の様子がわかりましたし、36見附跡を巡ることにより江戸城の城門の理解が深まりました。また江戸東京博物館などは、日本橋中村座が復元されていて当時をイメージするには絶好の場所です。
②インターネットは意外と有用です。
 江戸検の難問もインターネットで探すと回答が見つかることが多いように思います。ですから、本や「博覧強記」を読んだだけでは十分理解できない項目や説明が不十分な項目はインター ネットで確認するとより理解が深まると思います。ウィキペディアは、関連項目についての参照検索もやりやすいので、利用をお勧めします。ウィキペディアで私は多くの知識・情報を手に入れました。
 
 この記事を参考に本の読み込みと暗記の徹底を図り、何とか合格できるように頑張っていきたい。合格体験記が書けるように努力していこう。

<12月18日生まれの先人の言葉>
福永洋一(競馬)
 ・父の背中を追って来たが近づくにつれて遠ざかった気がする。
門馬敬治(野球)
 ・焦らず、粘り強く戦ってくれた。ありがとうの一言です。
 ・ある程度完成した選手を育てるのは難しいが、基本に戻って練習させる。投手ならランニングやキャッチボール。勝ちたいと思うと、あれも足りない、これも足りないと枝葉を付けたくなるが、根が大事。