2016年の干支(えと)は丙申です。これまで日の目を見なかったことが形となって現れて来る年。

 2016年の干支(えと)は丙申(ひのえさる)です。前回の丙申は60年前です。1956年(昭和31)年を遡ると、まさに、1956年はもはや戦後ではない年。
・日本は神武景気と言われた時期です。戦前の経済水準を超えるまでに回復して、「もはや戦後ではない」と経済白書に記載されました。「もはや戦後ではない」は流行語となりました。
・国際的には、日本は国際連合に加盟。その前に日ソ共同宣言がありました。
ソ連でのスターリン批判。1956年、フルシチョフスターリンを批判しました。独裁だったスターリンの死後、スターリンの横暴ぶりをフルシチョフが公表した。
政令指定都市の指定。横浜、名古屋、京都、大阪、神戸がこの年に政令指定都市になりました。
・「太陽の季節」と石原裕次郎さんのデビュー。石原裕次郎のデビュー作、映画「太陽の季節」公開。戦後の経済成長の中での若者の姿を捉えたもので「太陽族」はこのときの流行語。
エルヴィス・プレスリーの活躍。アメリカではこの年にエルヴィス・プレスリーが不動の人気を得て行きました。エルヴィス・プレスリーが全米チャート一位に。そしてこの年のレコード売上トップ。
・免田事件の再審です。免田事件で死刑が確定した免田栄さんの再審が認められました。死刑囚の再審を認めることは初めてだったようです。
 丙申の年は形が明らかになって、実が固まっていく?もはや戦後ではない」とか、「太陽族」とかは、今まで気づいていたようなことだけど、明文化されてはじめて実感するような印象を受けません。それから、「スターリン批判」、「免田事件」は知らなかったことが明らかになり、今までの考えが変わるきっかけとなっています。形になっていくのが丙申の年のような気がします。
 キーワードは「形が明らかになってくる」「実が固まっていく」。
 丙申の文字の意味がヒントですね。これまで日の目を見なかったことが形となって現れて来る年だと言えるのではないでしょうか。2016年はまだ完熟する年ではないんですね。形がはっきりする、固まって行くという成長段階です。今やっていることが自分にとって何なのかを定義してみるのはどうでしょうか。何を目的に頑張っているのか、きちんと見直してみる。この後のさらなる成長につながる何かが現れるかもしれませんね。新たな発見。それをきっかけに新たな道が開かれるかもしれません。2016年は、頑張ってきた人の努力が形になっていく年。
●申年にあった出来事
 申年は、「申酉荒れて戌亥の大凪」、申酉の日は天候が悪く大風が吹くが、戌(亥)の日には無風快晴となるといわれています
 1944年(昭和19年)・インパール作戦、ザイパン陥落、ノルマンディー上陸
 1956年(昭和31年)・日ソ国交回復、メルボルン・オリンピック
 1968年(昭和43年)・三億円事件、日本初の心臓移植、川端康成ノーベル賞、東大紛争、金嬉老事件
 1980年(昭和55年)・1億円拾得事件、宿バス放火事件、KDD事件、巨人、長嶋監督辞任、王引退
 1992年(平成4年) ・佐川献金疑惑で金丸議員辞職、共和汚職事件、PKO協力法案成立
 2004年(平成16年)・鳥インフルエンザの発生、自衛隊イラク派遣開始、新潟県中越地震スマトラ島沖地震

<今日のニュース>
 ◆帰省ラッシュ きょうピーク あすも混雑続く。
 帰省ラッシュがきょうピークをむかえ、あすも混雑が続く見通し。東海道新幹線は東京から新大阪・博多へ向かう下りで指定席の満席が相次いだ他、自由席も午前6時の東京から博多へ向かう「のぞみ1号」では乗車率200%となった。鳥取駅では駅員がしゃんしゃん傘踊りを披露し、和歌山電鉄の貴志駅ではニタマ駅長が臨時出勤した。岩手・宮古では一部区間が不通となってる山田線に対しバス会社が増便して対応した。
 午前中は東名高速道路関越自動車道の下りで渋滞がみられたが、夜になり各地の混雑は解消に向かう見込み。Uターンラッシュは高速道路が来月2日・3日、新幹線・空の便が来月の3日となる見込み。

<12月30日生まれの先人の言葉>
●開高 健(作家)
 ・明日、世界が滅びるとしても 今日、あなたはリンゴの木を植える。
 ・男は具体に執して 抽象をめざそうとしているが、女は抽象に執しながら 具体に惑溺していこうとする。
 ・何事であれ 取材費を惜しむと 仕事が痩せる。
 ・人の一生の本質は 二十五歳までの経験と 思考が決定する。