甘利経済再生担当相辞任。

<ニュース報道から>
◆2016年1月29日放送 0:00 - 0:10 NHK総合時論公論甘利大臣 辞任 政権運営への影響
 甘利経済再生担当大臣は、自らの事務所が千葉県内の建設会社から現金を提供されたなどと報じられた問題について記者会見を開き、現金を受け取った事実を認めた。その上で、この問題が安倍総理大臣の政権運営に支障を及ぼす事態は避けたいとして閣僚の辞任を表明した。甘利大臣の問題を受け、与党内には政権運営そのもの、参議院選挙への影響を懸念する声もあった。しかし、甘利大臣はアベノミクスやTPPなどの看板政策を担ってきた。後任は石原伸晃元幹事長となっている。政府はTPP交渉を巡り、国会審議を通じて国民に中身を明らかにすることが大事である。引き継ぎをしっかり行い、野党は国民の不安の声を受けて問題点を追求することが求められている。

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◆2016年1月28日放送 20:45 - 21:00 NHK総合首都圏ニュース845(ニュース)
 衆議院神奈川13区選出の甘利経済再生相は、事務所が建設会社から現金を提供されたなどと報じられたことを受け、今後の国会審議への影響などを考慮し閣僚を辞任。これを受けて安倍首相は、後任に自民党・石原元幹事長を起用した。記者会見した甘利経済再生相は「国会議員としての秘書の監督責任、閣僚の責務および政治家としての矜持に鑑み、閣僚の職を辞することを決断した」と述べた。甘利経済再生相は大臣室と神奈川・大和市の事務所で建設会社の関係者との面会の際、いずれも50万円の現金の受け取りを認めたうえで、政治資金収支報告書に記載していると説明。石原元幹事長が皇居での認証式などを経て、正式に就任した。
 衆議院神奈川13区選出の甘利経済再生相は、事務所が建設会社から現金を提供されたなどと報じられたことを受け、今後の国会審議への影響などを考慮し閣僚を辞任した。事務所のスタッフは集まった報道陣に対し「みんなびっくりしているような状況」と話した。神奈川県大和市の甘利大臣の地元事務所から中継レポート。甘利経済再生相は会見でおととし事務所で50万円を受け取ったと認め、政治資金として処理されていると説明。安倍政権の重要政策に関わってきただけに地元の支援者の落胆は大きい。今後どのように説明責任を果たしていくのか、地元も注目している。

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◆2016年1月28日放送 18:15 - 18:52 NHK総合首都圏ネットワーク(ニュース)
 甘利経済再生大臣は記者会見をし、50万円をそれぞれ受け取った事を認め、政治資金として処理されているとした。大和市の事務所で秘書が建設会社の関係者と面会し、現金500万円を受け取った事を認めたうえで、このうち200万円は適切に会計処理したものの残りの300万円は秘書が使ったと説明した。その上で閣僚を辞任する意向を明らかにした。甘利大臣はアベノミクスの「三本の矢」のひとつ成長戦略の策定にあたってきたほか、TPP交渉でも大きな役割を果たす。安倍首相は甘利大臣が説明責任を果たすことに期待を示したうえで、引き続き経済再生などの重要な職務にあってほしいとの考えを示していて、政府は来月4日行われるTPPの署名式に甘利大臣を派遣する方向で準備を進めていた。大和市の事務所では、人の出入りはほとんどなく取材に対し回答はなかった。地元では大きな衝撃が走っている。

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◆2016年1月28日放送 16:50 - 18:15 NHK総合ニュース シブ5時(ニュース)
 甘利経済再生相による会見の中継。十分な説明責任を果たせるかどうかが焦点となっている。甘利氏は会見に登場、記憶をたどり事実関係を関与のなかった弁護士を雇い確認してもらっているとのこと。今回の会見では、主に大臣本人の現金授受について釈明すると話した。50万円の授受の状況に関して、週刊文春にて報じられた、のし袋を内ポケットにしまったという報道に関しては否定したが、授受をしたことを認めた。この50万円は、政治資金として処理を行ったようだ。
 また、秘書との500万円の授受の捜査状況についても報告。500万円を受け取りこのうちの100万円は政治献金として処理した。残りの400万円は返そうとしたが、総務担当者から『自由に使ってくれ』と言われたため、このうち100万円は元秘書の政治団体への寄付に回すことになり領収書を渡したとのこと。寄付は100万のみしか受け取れないとのことだった。秘書によると300万円は誘惑に負け、使ってしまったようだ。秘書からは、辞表を受け取り、本日受理となるようだ。また、報道後、会社側から秘書に対して、毎日のように口裏合わせの電話があったとのこと。今後、URとのやり取りについてなども捜査を続け、明らかになってくるが現段階で報告できるのはここまでとした。また、秘書の監督責任を重く受け止めるとし、お詫びの言葉を述べた。
 今まで安倍政権の柱として、国民のため全心全意で尽くしてきた、それは間違いないと強く述べた。事務所を統括する秘書の行いを見逃した自分自身を攻めたとのこと。例え自身が恥じる行いをしていないとしても、自らの監督下にある事務所での不祥事において、秘書のせいにすることはできないとし、閣僚の職を辞することを表明した。

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