佐藤彦五郎。大昌寺。熊本で震度7の地震発生。

<今日の江戸学>
◆日野地区の大名主で、天然理心流・新選組の支援者であった佐藤彦五郎が眠る大昌寺。本堂の屋根に三つ葉葵を戴くのは、将軍家菩提寺・芝増上寺の末寺だから。彦五郎は土方歳三の従兄弟で義兄。免許皆伝の腕前で、近藤勇らの上洛後は自ら門弟らを指導。
・佐藤 彦五郎(文政10年9月25日(1827年11月14日) - 明治35年(1902年)9月17日)は、日本の村役人(名主)。下佐藤家当主で、日野宿組合名主。江戸幕府の京都警備組織である新選組の後援者で、多摩地域の指導者。初代南多摩郡長。明治維新後は俊正を名乗る。彦五郎なくしては新選組は語れない。文久3年(1863年)に近藤らが幕府が募集した浪士組に参加して上洛すると、彦五郎は近藤らに支援を続け、のちに新選組となったあとでも書簡など親交は続き上方情勢が逐次伝えられたことは多摩地方の地域指導者の政治意識にも影響しているとも指摘される。たとえば、土方が京都から上田村(かみだむら。現在の東京都日野市上田)の親戚に書き送った手紙には「委細は彦五郎さんに聞いてくれ」と書いたものが遺されている。資金面など何かにつけ佐藤家とは手紙のやり取りをし、頼みとしていたことが窺われる。また、近藤の上京後、天然理心流当主の空白期間を穴埋めすべく多摩近在の道場まで出張稽古を行っている。
 慶応4年(1868年)3月、鳥羽・伏見の戦いに敗れ江戸に戻ってきた近藤たちを迎え彦五郎は春日盛と称し、農兵隊(春日隊)を組織し甲陽鎮撫隊に加わった。しかし甲州勝沼の戦いに敗れて帰郷すると地縁を頼り潜伏し官軍の追及から逃れて身を隠れたが翌月、日野宿有志の歎願により公職に復帰した。明治維新(多摩地方では「瓦解」)後は小島らと共に近藤らの新選組隊士の復権と顕彰に尽力した。現在、高幡不動の境内に「殉節両雄之碑」が建てられているが、この建立にも関わっている。明治5年(1872年)、名を俊正と改め、明治11年1878年)、郡区町村編制法により多摩郡が東西南北に分けられたとき初代南多摩郡長となっている。
新選組のふるさと日野『佐藤彦五郎新選組資料館』より
              http://satoshinsen.gozaru.jp/  http://makoto.shinsenhino.com/archives/place/050412085426.php
・大昌寺は浄土宗知恩院末のお寺で、江戸開府の前年、慶長7年(1602)、八王子の大善寺の開山である中秀助給和尚こと讃誉牛秀(さんよぎゅうしゅう)が隠棲の場所として建立したといわれている。これは開設間もない日野宿の人々に懇願されてのことだったともいわれている。江戸時代、大昌寺の梵鐘(時の鐘)は日野宿に時を告げ、親しまれていた。日野宿の名主を務めていた、新選組の育ての親である佐藤俊正(彦五郎)をはじめ、後の町長、市長など日野にゆかりある人々が眠っている。(日野市観光協会HPより引用 http://shinsenhino.com/archives/spot/temple/050322015540.php

<今日のニュース>
・熊本で震度7地震発生 1週間程度震度6弱の余震続く恐れ
 14日午後9時26分頃、熊本県を中心とした強い地震があり、熊本県益城町震度7を観測した。マグニチュードは6・5、震源の深さは約11キロ。津波の心配はない。気象庁は午後11時半すぎに会見を行い、今後、震度6弱の余震が1週間程度続くとして、注意を呼びかけた。午後11時10分現在、震度3以上の余震が14回あり、うち震度6弱が1回、5弱が1回あったと報告。いずれも震源地が内陸のため、津波の心配はないとした。

寺島実郎さんは語る。(2016年多摩大学春学期リレー講座初回)
•2015年現在で65歳以上は28%超。有権者の三分の一以上。若者が投票率が少ないため投票人口の4割が高齢者。老人による老人のための政治になっている。18歳からの投票の権利はぜひ行使を。
•時代認識を深めるには多面的に。鳥の目と虫の目を。二つの方法論が必要。空間認識と歴史認識。戦後世代の問題「メルカトール図法で地理を学んだ。地球儀で考えない。逆さ地図」「日本近代史がブラックアウト。近代まで届かない。司馬遼太郎大河ドラマ中韓は近代史は刷りこまれている」。
•問題意識の深化「戦後日本」、「20世紀」、「近代」そして21世紀の15年はICT革命と生命科学の進化。これによって歴史観も変更を迫られている。
•46億年前に太陽誕生。40億年前に地球誕生。2500万年前に新人類(サルと分離)。500-400万年前に猿人(チンパンジーと分離)。200万年前にアフリカ・タンザニアにヒト族生息。20-15万年前に新人=現生人類登場(ホムサピーエンス)。6万年前に人類はアフリカから出てグレートジャーニーで世界中に。3.8万年前に日本列島に到着。1万年前に農業で定住(時間概念)。5300年前にアイスマン。4000年前に縄文から弥生へ。2300年前にブッダ(慈悲)・孔子(それ恕か)・キリスト(愛)、マホメット誕生。自分の存在を問い内に向かった。自灯明・法灯明。1600年前に日本は古墳時代。紀元前600年に神武天皇。紀元239年卑弥呼の金印など
•宗教:空海親鸞空海エンジニア論。薬学・土木工学・冶金工学。綜芸種智院(私立大学の原点。技術の体得)。東寺と高野山(1000m)
アメリカ大統領選:米国は経済は順調(GDP:2013年+1.5%、+2.4%、+2.5%、2016年+2.6%)。悲惨比率=物価上昇+失業率:21012年10.15%だったが5.38%に改善。
•足下(2016年)の世界経済は減速傾向:米国+2.4%。欧州:212年−0.9%、−0.3%、+0.9%、+1.6%,2016年+1.5%。日本:2012年+1.7%、+1.4%、0.0%、+0.5%、2016年+0.5%、2017年−0.15%、2018年+0.4%と予測。新興国はひどい(2016年:ブラジル−3.8%、ロシア−1.8%、インド+7.5%、中国6.9%、アセアン54.8%)。
アメリカ大統領選3つのポイント。
①NYC戦争:トランプ(不動産)・クリントン(金融界)・サンダーズ(米の陰の部分)はNYCの象徴。NYCの責任。特殊なアメリカNYC。
②世代戦争:サンダーズ74歳、トランプ69歳、クリントン68歳。JFK43歳、Bクリントン46歳、オバマ46歳。共和党には有望な若い人はいたがトランプの登場でいなくなった。1946年生:Bクリントン(徴兵拒否・フリーセックス・ドラッグ)・トランプ(不動産王)・マイケルミケルソン(ジャンクボンドの帝王・金融工学)などいかがわしい。日本の1946年生:団塊世代菅直人鳩山由紀夫・仙谷。美しい言葉、コンテンツがない。政策科学まで突っ込まない。
③日米関係へのインパクト:クリントン(ジャパンハンドラー。現状固定化)。トランプ(ジャパンバッシャー90年代初頭。フリーライダー論は事実認識に欠ける。7割は日本負担)。