七夕(通算1640日・1640日間継続中)

<江戸学>
◆今日は、七月七日である。「七夕」です。東都歳事記には次のように書いてある。「〇七夕御祝儀 諸侯白帷子にて御礼 今夜貴賤供物をつらねて、二星に供し、詩歌をささぐ。家々冷索麺を饗す。」
 中国の牽牛織女の伝説(天帝(一番偉い天の神様)の娘の機織り名人織女と天上人の働き者牛飼い牽牛が結婚すが、仕事もせずデートに専念したため、天上の着物の布が不足し、牛が衰弱してしまい、それを見た天帝が怒って二人を引き離す)というと乞巧奠に日本の棚機女(たなばたつめ・「棚機女」とは織物を作る手動の機械を扱う女性を指し、「古事記」にちなんで天から降りてくる水神に捧げるための神聖な布を穢れを知らない女性が「棚造りの小屋」にこもって俗世から離れて織る、という習慣がああったそうである。)に関する信仰が習合した。その一方で、「乞巧奠」という行事は耳慣れていません。これは「きこうでん」または「きっこうでん」と読みます。これは、女性が裁縫が巧みになることを願うお祭りである。「乞巧」とは「巧みになることを乞う」という意味ですし、「奠」とは祭という意味です。日本には「棚機女(たなばたつめ)」という信仰がありました。これは、川などの清らかな水辺にある機屋(はたや)にこもって神さまのために着物を織る女性をいい、こうした習俗がある中に、中国の牽牛織女と乞巧奠の習俗が伝来して、習合して、「七夕」という行事になったそうである。ちなみに「七夕」という漢字ですが、現在は「たなばた」と読まれているが、江戸時代の五節句の一つの「七夕」は「しちせき」または「しつせき」と呼ばれていた。「たなばた」という読み方は「「棚機女(たなばたつめ)」からきているようです。

●七夕2016の東京のイベントは?
・「阿佐ヶ谷七夕まつり」(日本三大七夕祭りのひとつ・8月5日から9日)
・「下町七夕まつり」(かっぱ橋本通り東京スカイツリーが見られる絶好のポイント・7月6日から7月11日)
・「福生七夕まつり」(8月4日から8月7日)
・七夕祭 神田明神(7月7日)
・七夕祈願祭 東京大明神(7月7日)
・ディズニー七夕ウィッシング
・東京タワー 天の川イルミネーション(6月1日から8月31日)
東京スカイツリー 七夕2016イベント
・湘南ひらつか七夕祭(7月8日から10日)
そして仙台七夕まつりは8月6日から8月8日まで。前日には仙台七夕花火祭が開催される。

寺島実郎さん講演「2016年夏、世界をどう見るか」
●宗教
シーア派イランの強大化、スンニ派イラクフセインビンラディン、ISの誕生。
 ・中東は長い間、振り回されてきた。日本は有志連合の一員と見なされている。日本の中東のにおけるプレゼンスは独特。第三の立ち位置。敬愛される国。今こそ新しい仕組みが必要になっている。
●広がるマネーゲーム
 ・パナマ文書フィンテックタックスヘイブン。まっとうに働く社会という観点からのマネーゲーム批判。
 ・英国のEU離脱。Brexit。若者はEU残留(20代66%)、老人は離脱という構造。エラスムス構想。
 ・スコットランドは英国からの独立志向だが、EU残留希望。
 ・シティはEUへの拒絶反応:ロンドンでは離脱派多数。シティはタックスヘイブンの中心地。金融取引税(欧州10ヶ国)などグローバル課税などを嫌悪。
 ・Bregret(英国の離脱後悔):離脱後の展望がない。ジョンソンなど離脱牽引者の離脱。EUは独仏の和解から始まった。ドイツの一人勝ち。1ポンド5ドル時代、1975年1ポンド2ドル、現在は1ポンド1ドルへ。
●現下の日本:アベノミクスノ3年の総括。 ◦一人当たりGDP:シンガポール5.3万ドル。香港4万ドル。日本3.2万ドル(アジア3位・世界26位)。韓国2.7万ドル。台湾2.2万ドル。中国0.8万ドル。タイ0.6万ドル。東京は6万ドル、北海道は2.5万ドル。
 ・異次元の金融緩和:マネタリーベース2012年121兆円、2065年5月382兆円。貸出残高2012年397兆円、2016年5月432兆円。金融は大幅緩和したが、貸出は増えていない。
 ・財政出動:政府予算:2012年度495.6兆円、2016年度500.6兆円。政府債務:2012年度992兆円、2016年度1049兆円。借金が57兆円増えた、結局は後代負担へ。
 ・株価:2012年9108円、2016年6月9日16668円。株はあがった。GPIFによる年金資金で株を支える構造。第三の矢がお粗末だった。
 ・実体経済:勤労者世帯可処分所得:2012年42.5万円/月、205年平均42.7万円。家計消費支出:2012年28.6万円、2015年平均28.8万円/月。国民には恩恵はなかった。
 ・相模原モデルが重要。単身高齢者の社会参画を。16号線の外側が大都市郊外