今日から再び仕事。

◆再び今日から仕事です。出勤前に江戸検の勉強。あと23日。3週間余り。まさに今週から最後の勝負ですね。
 江戸の災害と復興⑤完了。

<今日の読書記録>
 ・江戸の災害と復興 ⑤ 完了。

江戸城の石垣はどこから来たのか
 徳川家康は、江戸に幕府を開いた翌慶長9年(1604)6月1日、江戸城の城郭拡張工事「天下普請」を西国大名34家に命じた。築城石を産出しない江戸での築城における最大の問題は石垣用の石材の調達であった。家康は小田原北条氏の石垣御用を勤めていた青木家を中心とした石工衆と安土城築城以来の穴太衆石工集団をもって、伊豆半島東海岸の表層の凝灰岩の下にある安山岩を築城石と定めた。真鶴、熱海、宇佐美、伊東、川奈、稲取、下田などの石切丁場より石材を江戸湊まで海上運搬とした。
 慶長11年(1606)3月から築城石運搬船の造船、石切出場の調査、運搬準備が行われた。賦役を課せられた主な西国の外様大名は、浅野幸長和歌山藩37万5千石)、福島正則(広島鞆藩49万8千2百石)、蜂須賀至鎮徳島藩25万7千石)、細川忠興(中津藩39万9千石)、黒田長政福岡藩52万3千石)、尼崎又次郎(堺の豪商ら運搬船100隻献上)であった。これらの石高合計530万石にのぼり、10万石に付き、百人持ちの巨石1,120個を課せられた。福島正則の場合、4.982×1.120=5.580個となる。3000艘の運搬船に1艘あたり2個積み江戸と伊豆の海路を月2往復と定められていたようである。
 石材の切出しは、寸法に見合う石の目を読める石工が墨壷でケガキ線を入れ、その線に沿って石工がノミと玄翁で小さな箭穴(やあな)を一定の間隔で穿つ。その箭穴に張り廻しでクサビを打込むと石が割れた。それでも割れない場合は、樫の木の楔を打込み、水を入れて一晩置くと木が水を含んで膨張し自然と割れる。石材の移動には、修羅という木製のソリに載せて斜面を曳き下ろして石運搬船に載せる。修羅の語源は、ソリに載せる大石を音読みすると「タイシャク」で帝釈天につながることから、神話にある帝釈天と阿修羅神の激闘にちなみ、帝釈(大石)を動かすのは修羅であると名付けた。極めて危険な急斜面の石曳を修羅場と呼び恐れられた。今日でも男女の争いの場を修羅場と呼んでいる。さて、運搬船で江戸に着くと百人持ちの巨石石一つは銀二十枚、ごろた石は一間四方の箱一つを小判3両と定めている。石工の給料は、穿った矢穴に入るだけの米が支給された。
・石垣の積み方3 例
 ①野面積み ・・・・野晒しの自然石に手を加えず巧みに組み合せる。
 ②打ち込み接(はぎ)・・・石を荒加工して大きさと形を揃え隙間に小石を打ち込む。
 ③切り込み接(はぎ)・・・石を加工して石同士を密着させ隙間をなくす            
江戸城最古の穴太流石積み
 天守台の西で大奥から乾通りに抜ける西拮橋門枡形内の二段石垣が江戸最古の穴太積みの遺構である。この文禄年代には高石垣を築く技術がないため、中段に犬走りと呼ぶ段差を設け順次高く構築していく。下段は丸みのある自然石で大きさと形状が異なる乱積で隙間に大小の石を詰めている。上段は自然石と割石を用いて横目地を通そうとする布積崩しに修築した上下ともに野面積である。穴太積の技術伝承者が築いた石垣の特徴は、①野面石を使用する。②石は大中小を配し、まれに巨石も用いる。③「品」の字を基本として積み上げ、横目地が通らないため「布目積崩し」となる。④石垣裏の隙間には介石を入れ、割栗石を多く入れ排水処理を十分に行う。⑤石垣の隙間に間石や小詰石を入れる。

<今日の小池劇場>
衆院補選告示 東京10区 小池氏vs蓮舫氏…“代理戦争”で火花。
 今朝、小池百合子知事は自民党若狭勝候補の事務所に応援に駆け付けた。若狭候補は都知事選では党内の反対を押し切り、小池氏を支持し続けた。圧勝した都知事選の再現を狙い、小池推しの選挙戦を展開する。蓮舫推しで対抗するのは民進党から立候補した鈴木庸介候補。応援演説に駆け付けた蓮舫代表は「都政よりも国政」と演説した。このほか、補欠選挙には幸福実現党から吉井利光候補も立候補。消費税を5%に戻すことなどを訴えている。東京10区補欠選挙の投開票は今月23日に行われる。
◆小池知事の給与など半減案 可決
 東京都の小池知事が提出した給与などを半減するための条例案。都議会の総務委員会で全会一致で可決した。民進党都議団の議員が、議員報酬の削減を含めた対応をとるように各会派に求めた。
NHK世論調査
 豊洲市場問題における小池知事の対応について評価するかきいたところ、「大いに評価する」が48%、「ある程度評価」が36%、「あまり期待せず」が6%、「まったく評価せず」が2%であった。東京五輪パラリンピックの競技会場の計画の見直しをすることに賛成かどうかきくと、「賛成」が60%、「反対」が7%、「どちらともいえず」が24%であった。
◆競技会場大幅見直し 小池知事の判断は。
 競技会場の大幅見直しの提案を巡り、今週関係者との折衝を本格化した。ボートカヌーの競技会場の海の森水上競技場。調査チームは宮城県登米市のボート場に変更を提案した。小池知事はあす宮城県の村井知事と会談する。今月末にも判断をしめす見通しとなっている。都の調査チームは、開催費用は3兆円超。独自の推計で計画の大幅な見直しを提案している。