寛政暦の採用

<今日の江戸学トピック>
◆寛政暦の採用
 宝暦暦が出来の悪い暦法であったことから、宝暦13年(1763)9月1日に当時の暦に載っていない月食が起こったことがきっかけで、幕府は西洋天文学を取り入れた暦法に改暦をしようとし、高橋至時を幕府天文方に登用し、同門の間重富とともに改暦の準備に当たらせた。修正暦が作られましたが天体とのズレが認められたため、西洋暦法研究者を登用して改暦することになった。高橋至時らは先任の天文方(山路徳風ら)と協力し、寛政9年(1797年)に暦法を完成させた。この暦法では、西洋天文学の書物の漢文訳である『暦象考成後編』を元に、月や太陽の運行に楕円軌道法や消長法を採用した。同年(1797)11月18日、西洋天文学を初めて採用した寛政暦の翌年からの採用が決まりました。

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<今日の小池劇場>
築地市場問題 小池都知事“早ければ来年冬に”。
 小池知事は今日の会見で安全が確認でき次第、早ければ2017年冬、もしくは2018年春に移転するなどと述べた。豊洲市場は本来今月7日に会場する予定だった。だが、盛土がされていない、地下水から環境基準をわずかに上回るヒ素ベンゼンが検出されるなどの問題が明らかになった。来年春に専門家会議などが検証結果をまとめ、6月〜7月環境アセスメントで審議する評価をやり直さない場合は小池知事が最終的な判断をした上で移転の環境が整う。やり直す場合には再来年の冬から3年後の春までかかる。住民は「仕方がない」などと述べた。都によれば豊洲市場は使ってなくても1日約500万円の費用が必要。 来年冬に移転だとしても維持費は約18億円になる。またすでに多くの業者が豊洲で冷凍庫を稼働させ、新たに従業員を雇ったところもある。卸売業者などで作る団体の推計では業者の損失は来年冬まで40億超になる。築地市場協会の伊藤裕康会長は「われわれの事を考えてほしい」などと述べた。仲卸業者の山崎康弘社長は「移転ありきで進まないでほしい」などと述べた。業者への対応について知事は補償金の支払いとつなぎ融資で支援する。
東京五輪パラリンピック 東京PRするブランド戦略 抜本的見直しへ 。
 四年後の東京オリンピックパラリンピックに向けて、去年、舛添前都知事が&TOKYOというロゴマーク、街中で観光スポットを案内する観光ボランティアのユニフォームを導入したが、これを、都民に知られていないという指摘を受けていたため、小池知事は、お金のワイズスペンディングではないと思う、躊躇なく変えたいと述べた。ファッションデザイナーや大学教授などによる新たな検討会を設け、今月25日に初会合を開き、ブランド戦略を抜本的に見直すことにしている。