2017年(平成29年)のスタート

◆今日から2017年、平成29年がスタートした。今年はどのような年になるのであろうか。穏やかな年であることを願いたいものである。昨年からの目標である江戸検一級の合格を目指して当面は頑張っていきたいものである。
今晩見るのが初夢ですが、初夢でみると縁起が良いとされるのが「一富士、二鷹、三なすびが」ですが、その中の筆頭である「富士山」は多くの峩々に描かれています。江戸時代「富獄三十六百景」の葛飾北斎は有名な一人である。昨年、11月22日に開館した北斎記念館には、今年早々には訪ねたいものである。二月には、江戸博を訪ねる予定であり、あわせて北斎記念館を訪ねてみよう。

<今日の江戸学トピック>
◆初登城
 東都歳時記には、初登城の様子が短く次のように書かれている。「御一門方御譜代御大名衆御礼(装束にて卯半刻出仕)御役人方御礼登城」と書かれている。初登城は元日から三日までの三日間に、身分格式によって日を分けて行われていた。どのように年始の挨拶がされたか「徳川幕府事典」によると次ある。元日の登城参賀は、①将軍世子、②御三卿、③御三家、④譜代大名、さらに④特別待遇の外様大名、⑤高家、⑥幕府諸役人でした。卯半刻とは午前7時頃を云いますので、初登城は早い時刻に行われたようである。元日は、中奥御座之間で将軍世子と御三卿により年賀が行われた。次いで白書院で御三家や加賀、越前、井伊など四位以上の者の年賀が行われた。ここでは、将軍は上段に着座し、拝謁者は一人ずつ下段に進んで、太刀を献上し、将軍から盃・時服が下賜されたそうである。その後、大広間で五位以下の者から年始のお祝を受けたが、この際、将軍は着座せず立ったまま年賀を受けました。将軍が下段に立ち、老中2名が左右から、二之間との境にある襖を開けると、二之間に控えた人たちが一同揃って挨拶した。
 二日の登城参賀は、①御三卿の子息 ②御三家の嫡子、④外様大名 ⑤万石以下の従五位、⑥布衣 ⑦御目見以上2日目には、旗本も将軍に拝謁しました。三日の登城者は、①無位無官の大名・寄合 ②500石以上の無役の旗本 ③御用達町人等でした。500石以下の無役の旗本は3年に一度の拝謁でした。