勝海舟

<今日の江戸学トピック>
◆明治32(1899)年1月19日、勝海舟が亡くなりました。76歳。貧しい御家人の子として誕生。幕末・明治時代の政治家。江戸の人。名は義邦、のち安芳(やすよし)。通称、麟太郎。安房守(あわのかみ)。蘭学兵学を学び、のち長崎でオランダ士官より航海術を学び、万延元年(1860)幕府使節とともに、咸臨丸(かんりんまる)を指揮して渡米。幕府海軍育成に尽力。戊辰戦争では、幕府側代表として西郷隆盛と会見し、江戸無血開城を実現。明治維新後、海軍卿・枢密顧問官などを歴任。著「吹塵録」「海軍歴史」、自伝「氷川清話」など。
◆加賀百万石の栄華の象徴、金沢市の東茶屋町お茶屋文化館(旧・中屋)の壁は鮮やかな群青(ラピスラズリ)や紅(ベンガラ)で彩られ、豪奢にして雅。島津・伊達・前田を三柄大名と呼ぶが、これは島津の家柄(源頼朝の子孫)・伊達の国柄(生産力が高い)・前田の高柄(石高が高い)をさす。