「東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法」(山口真由著)とは

◆今日は一日転勤に伴うあいさつ回り。明日は後任との引継ぎです。まさに来週に向けて残務整理です。帰宅後の勉強は進まず。

<今日の江戸学トピック>
◆「世の哀れ春ふく風に名を残し おくれ桜のけふ(今日)散りし身は」
 天和3年(1683)3月29日、この月の2日に自宅放火の疑いで逮捕されていた八百屋中村喜兵衛の娘お七が市中引き廻しのうえ、鈴ヶ森で火刑に処せられました。昨年末の江戸大火の際、お七は旦那寺に避難し、そこで恋仲になった寺小姓会いたさに、火災になれば再び会えると信じて、放火に及んだといわれている。
◆寛文6年(1666)3月29日、13年前から老中として4代将軍徳川家綱を支えてきた上野厩橋藩酒井忠清大老に任ぜられました。同じ日に阿部忠秋が罷免され、忠清が専権を握りました。忠清の屋敷は大手門下馬札前にあることから「下馬将軍」と呼ばれました。

 <今日の読書>
 ・ 鎖国
 ・ 徳川慶喜
 ・ 町奉行
 ・ 博覧強記

◆「東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法」(山口真由著)より(http://d.hatena.ne.jp/ks9215/20170327
【1回目】全体像を感じ取る
 超速「7回読み」勉強法とは、テキストなどを7回読むだけという勉強法です。「30分の流し読み」を7回繰り返そう。(P.133)
300ページあるテキストなら、1ページ6秒程度。
 まず1回目。ここでは、「見出し」を頭のノート上に写し取る感覚で読みましょう。全体像を大まかに感じ取ります。(P.152)
【2回目】こんな話がこの順番で書いてある、を把握
 1回目を読んで「見出し」が頭に入った段階で、全体を流し読みします。項目だけではなく、より細かいレベルで読んでいきます。
このクールを終えると、「こんな話が、こういう順番で書いてある」ということが把握できます。(P.152)
【3回目】より全体像を強化
 この段階も2回目と、基本的に同じです。つまり、全体を軽く流し読みしている段階です。(P.153)
【4回目】キーワードを意識
 ここからは、文章の中のキーワードを意識して読みます。よく出てくる単語、詳しく説明される用語を目に留めておきましょう。ただし、それを「理解しよう」「覚えよう」とはしないこと。(P.153)「理解しよう」「覚えよう」と考えると、止まったり悩んだりしてしまいがちですね。とにかく「流す」のが大事というわけ。
【5回目】キーワード間の説明文を意識
 作業内容は4回目と同じです。4回目との違いは、キーワードとキーワードの間の説明文を意識すること。つまり、そのキーワードがどのように説明されているのかに目を向ける段階です。(P.154)やってみないと分からないと思いますが、頻出キーワードなどが目につくようになるので、その説明に注目するわけです。
【6回目】答え合わせ
 ここからはディテールにも目を向けます。なお6回目以降は、「答え合わせ」の感覚を持ちながら読むのがおすすめです。これまでの5回で確認済みの要旨について、「そうそう、このキーワードの意味はこうなんだ」「このキーワードとこのキーワードの関係はこうなんだ」などと思いながら読み進めましょう。(P.154)
【7回目】定着させる
 6回目を終えたら、頭の中のノートにだいたい本が写し取れているはずです。しかし、まだ鮮明ではないので、7回目でしっかり定着させます。(P.155)
 ひとつ目は、「平読み」。いわゆる普通の読み方です。流し読みでも精読でもなく、普通のスピードで文字を追う方法です。小説や雑誌、新聞記事などを読むときはこの方法をとります。
 2つ目は「リサーチ読み」。調べものをするときに役立つ読み方です。学生の方が課題のレポートを書くときや、ビジネスマンが情報収集を行うときにはこの方法がおすすめです。「リサーチ読み」は、たくさんの本に目を通すのが特徴です。
きちんと読んでいると時間がかかるので、サラサラと目を通すのがコツ。目次を見てどこに何が書かれているかをチェックし、流し読みしながら関連性の高い部分を探します。このときの読み方のコツは、文章を読むのではなく、文章の中にあるキーワードを見つけることだけを意識して読むこと。関係がありそうな文献はあとから「平読み」するのですから、この「リサーチ読み」は、文章の意味がとれなくても全く気にする必要はありません。それが終わったら、役立ちそうな本以外は元に戻します。1冊の中の数ページだけが役立つ、という場合は該当箇所をコピーして、棚に戻します。あとは、このコピーと残りの本の関連部分を熟読します。これでかなりの量をカバーしつつ、質的にも充実した情報を得られるでしょう。
 そして3つ目が、「7回読み」。試験勉強はもちろん、知識を身につけたいとき全般に役立つ方法です。
 この方法の特徴は3つあります。
 (1)「読むこと」の負荷が小さいこと。
 7回読みは、1回1回が流し読みです。しっかり読んで理解しなくては、と思いながら本に向かう集中力とは無縁です。
 (2)情報をインプットするスピードが速いこと。
 同じ文章を、「読む・書く・話す・聞く」で速度を比べたら、言うまでもなく、もっとも速いのは「読む」でしょう。まとめノートを書いたり、講義を聞いたりするよりも短時間で大量の情報をインプットできます。
(3)いつでも、どこでもできること。
 本が1冊あれば、時と場所を選ばずに勉強できます。多忙なビジネスマンが通勤時間やスキマ時間に行えるので、時間が無駄になりません。短期集中型の勉強にも適しているといえます。 なお、「7回」という数にこだわる必要はありません。7回でわからない難しい内容は、さらに何回か読み足すのが、私の方法です。
 ある文章を理解するときには、必ずそれについて何らかの予備知識を前提にしているのです。これは、知らない人同士がはじめて会うときの状態とも似ています。少しずつ頭に情報をすり込んで、書かれていることと「知り合い」になっていくのです。それを何度も繰り返すと、文章との間に親密さが出てきます。難しい言葉もすでに1回目で目にしているので、「ああ、さっきのあれだな」と思えます。回数を重ねるごとにその頻度が増えて、知り合いはだんだん慣れ親しんだ「友人」、そして信頼に足る「親友」へと近づいていきます。
 「7回読み」の1回あたりの速度は、非常に速いものです。私の場合、300ページ程度の本を、1回30分程度で読んでしまいます。これは決して速読ではありません。特別な技能をもってして、速く読んでいるわけでもありません。正直、単なる流し読みです。だからこそ、この程度の時間で済んでしまうのです。7回読みの各回の間は、それほど時間を置かずに読むのがおすすめ。記憶が薄れないうちに次の回を読めば、定着も早まります。私も学生時代の試験勉強では、できるだけ時間を空けないで読むようにしていました。「1日以内」に読めれば理想的です。各回30分から1時間、1日1回のペースで7回読むことができれば、ちょうど1週間で読み終わることになります。「300ページの本を1週間で読み終わる」とすると、トータルの所要時間は「平読み」で1回読む普通の方法とほぼ同じか、もしかしたらやや短いくらいでしょう。それでいて、「7回読み」は何度も通読しているので、平読み1回よりも記憶への定着度が断然強いのです。
 また、読むときは[気負わない]ことも大切です。短い時間で読むなら、神経を集中して読むべきではないのか、と思われるかもしれませんが、実際はその反対です。集中しなくてはいけないと思うと、それがかえって雑念になります。「本を開いてページをめくっているなら、読んでいるということだ」と思って、気楽に読み流しましょう。

◆「東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法(山口真由著)
http://d.hatena.ne.jp/asin/4569819303
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