今日は酉の市

<今日の江戸学>
◆「客二つ つぶして蕎麦を 三つ食い」は、最下級の街娼・夜鷹を詠んだ江戸時代の川柳。さて、ここでちょっと計算を。夜鷹の料金はお幾ら? 屋台の二八蕎麦はおおむね1杯16文、3杯なら48文。客2人分の稼ぎで蕎麦3杯を食べたということは、夜鷹の相場は24文。
◆今日は酉の市。今年は本日と23日の二回ある「二の酉」の年。なかでも江戸時代の後期から知られる浅草の鷲神社は有名。熊手御守(かっこめ)はこの酉の市のときだけ手に入れられる。出世できる八頭と呼ばれる大きな芋、そして餅菓子、切山椒も販売。また隣り合う酉の寺長國寺も酉の市が開催。新宿の花園神社、四谷の須賀神社でも行なわれている。
◎十一月酉の日の午前零時に打ち鳴らされる「一番太鼓」を合図に始まり、終日お祭が執り行われます。十一月に酉の日が二回ある時は二の酉、三回は三の酉といわれます。以前は、酉の祭(とりのまち)と呼ばれていましたが、次第に市の文字があてられてきました。祭に市が立ったのです。酉の市(酉の祭)は、鷲神社御祭神の御神慮を伺い、御神恩に感謝して、来る年の開運、授福、殖産、除災、商売繁昌をお祈りするお祭です。社号も昔は鷲大明神社と称していました。元来鷲大明神社の「大」は敬意、「明神」は神を奉る号です。「東都歳時記」には、酉の日・酉の祭、下谷田甫鷲大明神社当社の賑へることは、今天保壬辰(1832)より凡そ六十余年以前よりの事、とあり、宝暦・明和年間(1750〜60)にはすでに酉の祭は相当な賑わいで、それ以前から年中行事として行われていたことがわかります。<酉の市起源発祥 http://www.otorisama.or.jp/index.html

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<今日の小池劇場>
東京五輪・パラ 小池知事 57億円返還受け入れ ”組織委 コントロールではなく連携が大切”。
 東京オリンピックパラリンピックについて、都の調査チームは「組織委の指導・監督を強化するべき」と提言していた。これに対し組織委は、「都の下部組織ではない」などと反発していた。こうした中、組織委が都が拠出した57億円の返還を決めたことについて、小池知事は受け入れる考えを明らかにした上で、「組織委をコントロールするのではなく連携することが大切」と述べた。