今は過去の努力。未来は今の努力の結果。まさに今でしょ。

 大学の同窓会報が送られてくる。ちょうど安倍能成生誕130周年の特集記事が掲載されていた。卒業後同窓会にはあまり出ていない。まして、恩師が退官され、亡くなれてからは一切参加していない。最近、歳のせいか 昔の同窓会みたいなに懐かしさを感じることがある。後悔だけの人生を振り返り、今更昔を懐かしんでも仕方がないのだが、、、、。今を、そしてこれからを一日一日を大事にしながら生きていかなければいけないのかも。前向きな人生を。
 いよいよ5月も半ばを迎える。今週から気持ちを込めて仕事に取り組んで行こう。今の仕事の充実の為に。そしてこれからの仕事の為に。問題はそれ以上に自分の第二の人生の為の努力が課題であり、その為にも努力は惜しまず頑張って行こう。未来は今の努力の結果。まさに今でしょ。


(5月13日生まれの偉人)
◆福地 源一郎(ふくち げんいちろう、天保12年3月23日(1841年5月13日) - 明治39年1906年)1月4日)は、幕末から明治時代にかけての武士(幕臣)・ジャーナリスト・作家・劇作家。幼名は八十吉(やそきち)。号は櫻癡(おうち、新字体:桜痴)。福地 桜痴(ふくち おうち)として知られる。
◆芹沢 硑介(芹澤硑介、せりざわ けいすけ、「けい」は金偏に圭、1895年(明治28年)5月13日 - 1984年(昭和59年)4月5日)は、日本の染色工芸家静岡市(現葵区)生まれで、静岡市名誉市民。文化功労者重要無形文化財「型絵染」の保持者(人間国宝)。20世紀日本の代表的な工芸家として内外から高く評価されており、民芸運動の主要な参加者でもあった。
オリジナリティあふれる作品群を生み出したほか、本の装丁など商業デザインも手がけ、また、その選美眼で世界各地の民芸品を蒐集した。東北地方、ことに仙台の街や鳴子温泉を愛したことでも知られる。
 ○二年前、日曜日に井の頭線駒場東大前の「日本民芸館」で開催中の「芹沢硑介と柳悦孝」展を訪れた。芹沢は、東京美術学校への進学を夢見ていたが、実家の全焼で家運が傾き美術学校への進学はあきらめて東京高等工業(現・東京工大)の図案科に入る。この図案科が入学後2年目に東京美術学校に移管される。芹沢は図案科に入ったことで画家ではなく、図案家、すなわちデザイナーの道を歩むことになる。「別冊太陽」の「染色の挑戦芹沢硑介」では、図案家から染色作家への20代、柳宗悦と紅型(びんがた)に導かれた30代、棟挙移住と沖縄への旅の40代、終戦から復興への50代、津村の暮らしと相手なしの仕事の60代、「もうひとつの創造」への情熱の70代、パリ展と最晩年の日々の80代というように芹沢の生涯を総括している。生涯の師は6歳年長の柳宗悦である。柳は芹沢を「立場をくずさない質」「考えにぐらつかない」人と評した。また芹沢の仕事を「模様を生み、こなし、活かし切り、また派手でありながらも俗に落ちない色を生み出した」と評している。
 ・図案という空なものでなく、具体的な「物」に自分を見出したい
 ・長年悩みつつありし工藝に関する疑問氷解し、工藝の本道初めて眼前に拓けし思いあり。生涯にかかる感動的の文章に接せしことなし(柳宗悦「工藝の道」を読んで)
 ・どんどん染物を染めていって、自分というものなどは、品物のかげにかくれてしまうような仕事をしたい
 ・電気屋さんの腰にぶら下がっているペンチやねじ回しの列、また街頭に出会う道路工事や塗装など、この道具たちにも皆何か生きていて、美しい文様を感じるのです。
 ・集まり寄るものすべて有難く、すべてよろし。常にふれ合ひて歓ぶなり
 芹沢は多作な生活美のデザイナーだった。日常の用いるあらゆる物品に模様を描き続けた。着物、帯地、のれん、壁掛け、卓布、風呂敷などの生活用品。屏風、軸、額絵などの観賞用の作品や寺院の荘厳布。本の装幀、和紙。染絵本や挿絵。扇子、うちわ、カレンダー、絵はがき、蔵書票、マッチのラベル、お品書き、包装紙、のし紙、ポスター、株券、賞状、商標や商品のラベルなどの商業デザイン。建築設計、家具、展示、ステンドグラス、看板、鉄行灯、緞帳のデザイン。素描、水彩画、ガラス絵、板絵などの肉筆画。陶器の絵付け。「いろは」「春夏秋冬」などの文字デザイン。

<本の紹介>
柳宗悦の世界 (別冊太陽)http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4582944949/hatena-ud-22/ref=nosim
徳川慶喜渋沢栄一―最後の将軍に仕えた最後の幕臣http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532168341/hatena-ud-22/ref=nosim
安倍能成―戦後の自叙伝 (人間の記録)http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4820595725/hatena-ud-22/ref=nosim
新しい国へ 美しい国へ 完全版 (文春新書 903)http://d.hatena.ne.jp/asin/4166609033

 昨年の今日 http://d.hatena.ne.jp/ks9215/20120513